風水害・雪害対策編第 3 章第 37 節「ライフライン応急対策（電話）」第 37 節ライフライン応急対策（電話）【本所】災害対策班、総務班【庁舎】総務企画班【実施主体】東日本電信電話株式会社山形支店等電気通信事業者【関係機関】県災害対策本部（ライフライン対策班） 1 計画の目的東日本電信電話株式会社山形支店等電気通信事業者(以下「電気通信事業者」という。)は、災害の発生に際しては、通信設備等を災害から防護するとともに、市及び県等と連携した応急復旧作業を迅速かつ的確に実施し、通信の確保を図るものとする。＜達成目標＞電気通信事業者は、防災関係機関の通信確保を早急に実施し、災害発生から概ね３日以内に復旧工事を開始するものとする。また、広報車及びインターネットにより地域の住民に広報するとともに、災害用伝言ダイヤル１７１、ｗｅｂ１７１の利用を可能とし、被災地の民生の安定を図るものとする。 2 各段階における業務の内容災害用伝言ダイヤル等の運用、被災状況の把握復旧人員・資器材の調達風水害発生中、発生後重要通信の確保被災状況の広報仮復旧工事発災後 3 日以内復旧工事 324 風水害・雪害対策編第 3 章第 37 節「ライフライン応急対策（電話）」 3 公衆通信施設応急対策フロー図通信網遠隔措置通信設備の監視災害対策本部設置要員確保、体制確立設備被災状況の把握資器材の手配災害対策機器の出動設備復旧体制の確立運搬体制の確立特設無料公衆電話の設置、通信回線の応急復旧応急復旧工事本 4 復旧工事業務の内容 (1)応急対策計画 ①災害時の組織体制電気通信事業者は、災害が発生し、又は発生するおそれのある場合は、防災業務の円滑かつ的確な実施を図るため、電気通信事業者の設置基準に基づく次の組織体制を設置するものとする。ア情報連絡室イ支援本部ウ災害対策本部 ②設備復旧体制の確立電気通信事業者は、防災業務の運営或いは応急復旧に必要な動員を行うため、次の事項について措置方法を定めるものとする。ア全社体制による応急復旧部隊、本格復旧部隊等の非常招集イ電気通信事業者グループ会社等関連会社による応援ウ工事請負会社の応援 ③被害状況の把握被害の概況について、社内外からの被害に関する情報を迅速に収集するものとする。 325 風水害・雪害対策編第 3 章第 37 節「ライフライン応急対策（電話）」 ④災害対策機器等の出動重要回線の救済及び特設無料公衆電話を設置するため、各種災害対策用機器、移動無線車等の出動により対応するものとする。ア非常用衛星通信装置イ非常用無線装置ウ非常用電源装置エ応急復旧ケーブルオその他応急復旧用諸装置 ⑤復旧資材等の調達応急復旧に必要な資材等については、電気通信事業者保有の資材及び全国から資材等の調達を行うものとする。 ⑥災害用伝言ダイヤル１７１、ｗｅｂ１７１の提供災害発生時、被災地における安否確認などのために通話等が増加し、被災地へ向けての通話がつながりにくい状況(輻輳）になった場合、災害用伝言ダイヤル１７１、ｗｅｂ１７１の利用を可能とするものとする。 (2)復旧計画 ①応急復旧工事災害により電気通信設備等が被災した場合、緊急に復旧する必要があるため、災害対策機器、応急用資器材等の仮設備で復旧する工事により、通信の疎通を早急に確保するものとする。 ②復旧の順位通信の途絶解消及び重要通信の確保のため、災害の状況、電気通信設備の被害状況に応じ下表の復旧順位を参考とし、適切な措置をもって復旧に努めるものとする。重要通信を確保する機関気象機関、水防機関、消防機関、災害救助機関第 1 順位警察機関、防衛機関、輸送の確保に直接関係ある機関通信の確保に直接関係ある機関電力の供給の確保に直接関係ある機関ガス、水道の供給の確保に直接関係ある機関第 2 順位選挙管理機関、預貯金業務を行う機関新聞社、通信社、放送事業第 1 順位以外の国又は地方公共団体第 3 順位第 1 順位、第 2 順位に該当しないもの (3)利用者への広報電気通信事業者は、災害によって電気通信サービスに支障を来した場合又は利用の制限を行った場合は、次に掲げる事項について、掲示及び広報車により地域の住民に広報するとともに、さらに、報道機関の協力を得てラジオ・テレビ放送及び新聞掲載等により、広範囲に 326 風水害・雪害対策編第 3 章第 37 節「ライフライン応急対策（電話）」わたっての広報活動を行うものとする。ア災害に対してとられている措置及び応急復旧状況等イ通信の途絶又は利用制限をした理由ウ通信の途絶又は利用制限の状況エ住民に対して協力を要請する事項オ災害用伝言ダイヤル１７１、ｗｅｂ１７１提供に関する事項カその他必要な事項 (4)広域支援体制大規模災害が発生した場合は、電気通信事業者の防災体制を確立するとともに、全国からの応援を要請し、迅速な災害復旧を図るものとする。 327