回答委員会メーリングリストで議論された主なテーマなど

回答委員会メーリングリストで議論された主なテーマなど
2014年10月
テーマ
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論点
会計基準では受取寄付金の計上時期は入金時点となってい
クレジット決済による受取寄付
る。しかし実現主義の考え方から言えば、入金が確実であれ
金の計上時期
ば未収寄付金の計上も可能ではないか?
役員であっても、他の職員と同様の働きを行い、かつ給料支
給基準も同一であるならば、その部分や給料手当として計上
2 役員報酬について
することは可能か。以前の慣行によれば、NPO法の3分の1
規定との関連もあり、そのような実務が多くあった。
少なくとも代表権のある役員であれば役員報酬とすることが
3 役員報酬の計上区分
現在の会計基準の考え方であるが、様式例等には管理費に
しかその例示はない。役員報酬として事業費に計上すること
NPO法人に上場会社のような過年度遡求処理は必要である
4 過年度損益修正損益
のか。また従来の会計処理からはじめてNPO法人会計基準
を採用する移行年度の処理はどうするのか。
会計基準では、その他事業がある場合の特定非営利活動事
5 事業間振替額
業との振替に関して、「経理区分振替額」を用いる方法を示し
ているが、それを援用して事業別損益の状況に記載すること
使途に制約のない受取寄付金等に関して、事業別損益の状
事業別損益の状況における受
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況において管理部門に一括記載する例が多いが、それを各
取寄付金等の記載場所
事業部門において計上することは可能か。
質問掲示板では予算に関する質問が多くある。収支予算、予
7 予算について
備費、補正予算など多岐にわたる。会計基準は予算にはふ
れていないので、これらに対する対応をどうするか。
仮に定款に記載のない事業を実施したとしたら、会計処理上
定款に記載のない事業の会計
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はその事業名で計上する方法しかないが、それは法令違反
処理
にならないか。
会計基準では活動の原価の算定に必要な場合にボランティ
9 管理費のボランティア評価
ア評価益を計上できるとなっており、通常事業費に計上される
ものと推察されるが、管理部門において同様の処理を行うこ
現在会計基準では、経常収益を大きい5つの区分に分けて示
10 経常収益の区分
しているが、それ以外に別の区分を設けることは可能か。
活動予算の場合、貸付額とか返済額は表現されないことにな
11 寄付金を財源とした貸付事業 るが、それでいいのか。注記とか、別途事業報告書等で開示
するのか。
ボランティア評価益を計上でき
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「合理的」「客観的」の判断基準を、一律に示すことは可能か。
る基準
13 特定資産の受取利息
特定資産の果実を、特定資産に含めるのか、それともその他
の資産とするのか。
14 3列ではなく2列の財務諸表
会計ソフトなどで、基準とは異なる2列方式の活動計算書の
様式がある場合があるが、それは認められるか。
会計基準においては、別表の科目例などに「1年以内返済予
1年以内返済予定の長期借入
定の長期借入金」の表示がないが、この振替は必要ないと言
金
うことなのか。
他の規制などから任意積立金の計上を求められることがある
正味財産を区分して任意積立
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が(就労支援における工賃変動積立金など)、会計基準では
金を計上する方法
認められるのか。
事業区分は定款記載の事業区分でなければならないか。ま
17 事業区分
た事業区分の中にさらに細かい事業区分を設定することは可
管理費の中に明らかな管理部門の経費以外に、いわゆる「共
18 事業費と管理費の区別
通費」的なものを含めている事例があるが、これへの対応を
どうするか。
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テーマ
20 勘定科目の追加
論点
別表では、勘定科目は「適宜」追加できるとなっているが、こ
の「適宜」とはどの範囲までさしているのか。
いただいた物品を販売してそれを事業資金とする場合、現物
寄付を受けた段階で公正価値評価を行い、その後「販売」し
21 現物寄付の物品の販売
て資金を回収することになっているが、それらを全体として受
取寄付金とすることは可能か。
会計基準の様式等によれば、管理費はすべて特定非営利活
22 その他事業の管理費
動のところに記載されているが、その他事業においても管理
費は発生するのではないか。
会計基準の様式等では、経理区分振替額はその他事業から
特定非営利活動からその他事
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特定非営利活動に係る事業に対する事例しか記載されてい
業への経理区分振替額
ないが、反対のケースは認められないということか。
法人税等は重要性が高い場合、活動計算書の最後の当期正
味財産増減額の次に記載することになっている。しかし法人
24 法人税等の記載場所
が特定の事業のみに法人税等が発生するとして事業別損益
の状況などに記載したいとするならばどうしたらいいか。
基準ではその他経費の中に「売上原価」を示すのみである
25 棚卸資産
が、棚卸資産に重要性がある場合、別途「材料費」などの区
分を追加することは可能か。
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