(仮称)工場立地法地域準則条例の概要(案) (ファイル名

(仮称)関市工場立地法地域準則条例の概要(案)
(緑地面積率及び環境施設面積率等の緩和について)
工場立地法第4条の2において、工場敷地内の緑地面積率や環境施設面積率、重複緑地
の算入割合が定められていますが、市内工場の設備投資や、市外からの工場誘致を図るた
め、法律の定める範囲内で市の方針を条例化するものです。
1.緩和の背景
工場立地法は、工場立地が環境の保全を図りつつ適正に行われるようにすることにより
国民経済の健全な発展と国民の福祉の向上に寄与することを目的として、昭和48年に「工
場立地の調査等に関する法律」を改正する形で制定されました。その後、環境関連法制の
充実、環境技術の発展、企業の取り組みの進展等に加え、本法に基づく規制により公害問
題の改善に寄与してきました。
一方で、本法に基づく規制は、工場建て替えを阻害するなど企業の敷地利用を制限し、
企業競争力にも影響を及ぼしているとも言われています。
関市においては、航空宇宙産業事業者を支援するため、国際戦略総合特別区域法に基づ
く緑地等の基準を平成26年4月に制定しました。しかし、それ以外の企業についても生
産拡大や新規立地を促進し、市内経済の活性化を図るため、工場立地法に定められている
緑地面積率及び環境施設面積率等の緩和を検討します。
2.緑地面積率等について
○工場立地法(昭和 49 年3月施行)
業種:製造業、電気・ガス・熱供給業者
規模:敷地面積 9,000 平方メートル以上、または建築面積 3,000 平方メートル以上
緑地面積率:敷地面積の 20%以上
環境施設面積率:敷地面積の 25%以上(うち緑地面積 20%以上)、敷地の周辺地域に
15%以上配置
(参考)
○関市総合特別区域法第 23 条第1項の規定に基づく準則を定める条例(平成 26 年4月
施行)
国際戦略総合特別区域内について工場立地法に定められた基準より
・緑地面積率:敷地面積の20%以上を5%以上に緩和
・環境施設面積率:敷地面積の25%以上を10%以上に緩和
・重複緑地の緑地算入率:25%以下を50%以下に緩和
3.緑地面積率、環境施設面積率の緩和の内容(案)
緑地の面積の敷地面積に対
環境施設の面積の敷地面積
する割合(緑地面積率)
に対する割合(環境施設面積
率)
区域
国が定める
新たに定め
国が定める
新たに定め
基準
る基準
基準
る基準
都市計画法(昭和 43 年法律
第 100 号)第8条第1項第1
100 分の
100 分の
100 分の
100 分の
号の準工業地域(第2種区
20 以上
10 以上
25 以上
15 以上
100 分の
100 分の
100 分の
100 分の
20 以上
5以上
25 以上
10 以上
100 分の
100 分の
100 分の
100 分の
20 以上
5以上
25 以上
10 以上
域)
都市計画法第8条第1項第
1号の工業地域及び工業専
用地域(第3種区域)
都市計画法第8条第1項第
1号の用途地域の定めのな
い地域で、工場の周辺に森林
や河川、環境施設等が存在し
ている等、その区域内の住民
の生活環境に及ぼす影響が
小さい地域(第4種区域)
○重複緑地の算入の上限値について
国で定める基準
重複緑地の算入率
新たに定める基準
100 分の 25
100 分の 50
※重複緑地とは
「緑地以外の環境施設」以外の施設と重複する土地(パイプ下の芝生、駐車場の緑地
等)と建築物屋上等緑化施設(屋上の緑地、壁面の緑地等)
※緑地以外の環境施設とは
修景施設、屋外運動場、広場、屋内運動施設、供用文化施設、雨水浸透施設、太陽光
発電施設等で、周辺地域の生活環境の保持に寄与するように管理がなされるもの。周辺
地域の生活環境の保持に寄与するように管理がなされるものとは、オープンスペースで
あり、かつ、美観等の面で公園的に整備されていること、一般の利用に供するよう管理
されること等により、周辺の地域住民等の健康の維持増進又は教養文化の向上が図られ
ること、災害時の避難場所等となることにより防災対策等が推進されること等をいう。