(別紙) 番号 御意見の概要 【特別養護老人ホームの建物所有要件の緩和の対象地域について】 対象地域について、この要件では、本当に特別養護老人ホームを整備する必 御意見に対する考え方 【特別養護老人ホームの建物所有要件の緩和の対象地域について】 御意見を踏まえ、通知の記載を修正いたしました。 要性が高い都市部ではなく、比較的地価の安い地方の人口集中地区で施設整備 が行われる可能性が高く、規制緩和の趣旨を没却してしまうのではないか。 例えば、要件の中に「今後、人口増加が見込まれる」などを追記するべきで 1 はないか。 【チェーン展開する社会福祉法人について】 地域包括ケアシステムを構築する中で、地域のニーズを把握している地域に 密着した法人によって施設を整備することが望ましいと考えられるが、 【チェーン展開する社会福祉法人について】 原則同一及び隣接都道府県内に特別養護老人ホームを既に経営している社会福祉法人に限ること により、地域に密着した法人による施設の運営を進めることとしております。 今回の規制緩和によって、都市部への進出を目的に、地方の社会福祉法人が都 市部の施設整備に参入してくる可能性もあり、その結果、地域のニーズが十分 に反映されなくなる可能性が懸念される。 建物の賃貸借期間を 30 年以上とするのは利用者が右肩上がりに拡大する局 2 借地借家法において、建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権の存続期間は 30 年以上と 面での発想であり、ご利用者様や介護職員等の需給の見通しがきかない状況下 することとされていることを踏まえ、建物を賃借する場合においても、建物を自己所有する場合と にあって、一律に「30 年以上」とするのは、場合によっては貸主を利すること 同等の持続性を確保する観点から、建物の賃貸借期間は 30 年以上とすることとしたものです。 にならないか。30 年よりも短期間で事業の見直しが可能となる仕組みも組み込 むべきと考える。 また、賃借料が「地域の水準に照らして適正な額以下」であることを、誰が 賃借料については、貸主と借主である社会福祉法人間において設定されるものだと承知していま す。その賃借料が「地域の水準に照らして適正な額以下」かどうかについては、所轄庁において適 切に判断していただくものと考えております。 判断するのか。期間中の見直しはどのように行うのか。 「社会福祉法人の認可について」別紙「社会福祉法人審査要領」の第2(7) 3 では、 「当該法人の理事長又は当該法人から報酬を受けている役員等から賃借に 受けることは、望ましくない」としていますが、禁止しているものではなく、今回の規制緩和につ より貸与を受けることは、望ましくない」とされているが、賃貸人が「法人の いて、役員等からの貸与を除外することは考えておりません。 理事長又は当該法人から報酬を受けている役員等」である場合には、今回の規 制緩和の適用を除外すべきでないか。 「安定的に賃借料を支払い得る財源として 1,000 万円以上に相当する資産 4 当該規定は、 「当該法人の理事長又は当該法人から報酬を受けている役員等から賃借により貸与を なお、社会福祉法等の一部を改正する法律により、役員等関係者への特別の利益供与が禁止され ることから、社会福祉法人が、役員等から不動産を過大な賃借料で借り受けることは禁止されます。 1,000 万円という額については、民間から賃借する場合よりも安定している国・地方公共団体から (現金、預金又は確実な有価証券に限る。 )が確保されていること」とされてい 賃借する場合において、全ての施設を賃借するときは 1,000 万円の資産要件を課していることを踏 るが、流動負債を考慮し、前年度決算における当期末支払資金残高が 1,000 万 まえて設定したものです。 円以上とすべきではないか。また、 「当該社会福祉法人の経営状況が安定してい ること」をどのように審査するのか。 1,000 万円の資産には、国・地方公共団体から賃借する場合には、これらの経営が安定しているこ とから不動産も含めることとしていますが、今回は、国又は地方公共団体以外の者から賃借する場 合であるため、リスクを回避し、流動性の低い不動産は除外しており、これ以上の規制は不要と考 えております。 また、 「当該社会福祉法人の経営状況が安定している」かについては、個別の状況に応じて、所轄 庁において適切に判断していただくものと考えております。 5 既存特養のオフバランス化(土地建物を売却して賃貸に切り替えること)を 今回の要件緩和の趣旨は、一億総活躍社会の実現に向けた緊急対策として、用地確保が困難な都 排除するため、今後新たに設置するものに限ることを明記すべきだと考える。 市部等において、介護施設等の「整備を促進する」するものであることに鑑み、緩和の対象を「特 別養護老人ホームを設置する場合」としているところです。 特別養護老人ホームを改築する場合において、当該法人が長期にわたり当該 特別養護老人ホームの経営実績を有しており、将来的にも安定的な経営が見込 今回の要件緩和の趣旨及び頂いた御意見を踏まえ、要件緩和の特例として「建替えに伴う一時的 な貸与」及び「老朽化による移転に伴う貸与」の場合を、追加いたしました。 まれると都道府県知事等が特に認める場合には、現地建替えのための仮移転施 設として建物を賃借する場合は、 「建物の賃貸借期間は 30 年以上とすること」 6 の対象外としてはどうか。 また、他の敷地への移転改築のために、建物を賃借する場合は、 「国及び地方 公共団体以外の者から貸与を受けている施設の定員の合計数が、当該社会福祉 法人が設置する全ての入所施設の定員の合計数の 2 分の 1 を超えないこと」の 対象外としてはどうか。 郊外に位置する特養ホームでは、入所待機者が少なく、仮に看取りなどで退 所となった際、次の入所者を探すのが困難な状況で、1ヵ月近く”空き”とな 7 る状況が発生している。 特に「地域密着型特養」の場合、この課題は一層のものとなっており、今回 の規制緩和にあっては、この郊外地域に立地する低稼働となっている空きベッ ド(短期入所ベッドを含め)の効率的な活用も含めるべきと考えている。 財テク等に使われてしまうのは問題であるので、その様な場合が多くあると 8 発覚した際に柔軟に対応が出来るよう、税金関係については全くの免除とする 項目は極力減らすべきであると考える。 貴重な御意見ありがとうございます。今後の施策の参考とさせていただきます。
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