学びの広場

第9期「京都教師塾」
京の教師づくりニュース NO.8
学びの広場
平成 27 年 2 月 7 日
京都市教育委員会
教 員 養 成 支 援 室
第4回教育実践特別公開講座 「総合育成支援教育を考える」
∼LD等支援の必要な児童・生徒に対する観察のポイント∼
1月24日(土)の午前に,第4回「教育実践特別公開講座」を行いました。
今回は,総合育成支援課の石原 廣保指導主事の講義でした。現職の先生
方や看護師の方も参加され,会場はほぼいっぱいになりました。
講義の中では,「ケース会議」も体験しました。
子どもの状況を見とり,どのような支援をしてい
けばよいのかを考えました。自分一人で考えるだ
けでなく,周りの参加者と意見の交流もしました。
石原主事からは,子どもを理解するための観察の
ポイントも教えていただき,さらに考えが深まっ
たのではないでしょうか。今回も大切なことを学
ぶことができた講座でした。
最後に参加された採用内定者からいただいたコメントを紹介します。
講座の中のワークショップで,大学 3 回生の塾生の方とお話するこ
とができました。その中で,塾生の教育への高い意識や熱意を感じる
ことができました“私も負けていられない”という気持ちをもつこと
ができ,とても有意義な時間を過ごすことができました。
皆さんの熱心な姿勢が,周りによい影響を与えていますよ。素晴らしいことだと思います。
第 7 回京都市教育学講座「子どもを豊かに育む教育∼総合育成支援教育の視点から∼」
午後には京都市教育学講座を行いました。今回は,午前の部に引き続き総合育成支援教育の視点か
らの講座を設定しました。京都市立学校に勤務される中堅教員お二人にお越しいただきました。
小学校の先生は,
「ストレスマネジメント」といった観点からお話を進められました。
先生自身が,支援の必要な子ども達に対し,ストレスにかかわる指導を
取り入れてこられました。結果,状況が好転することが多々あったとい
う経験から,教職を目指す皆さんに是非「ストレスマネジメント」を知
っておいてほしいという思いをもっておられました。子どもたちへの支援を考える
とき,新たな視点の一つをいただきました。
中学校の先生は,校内において総合育成支援教育主任という役割を担っておられました。
そこで,学校全体の取組についてもお話いただきました。
京都市内で唯一難聴学級がある中学校でもあります。組織と
して取組むことの大切さを改めて感じました。先生自身が授業
で使用されたワークシートも見せていただきました。一人一人
のニーズに寄り添った支援とはどのようなものなのか,具体的に見えてき
たのではありませんか。
皆さんには「総合育成支援教育の視点」に基づいて,個に寄り添った支援のあり方をさらに深く学
んでほしいと思った 1 日でした。
仲間のレポートに学ぶ
第7回 京都市教育学講座【中堅教員 2 名による実践発表】
「子どもを豊かに育む教育∼総合育成支援教育の視点から∼」を受講して
1
全体会
「ストレスマネジメント」と障がいのある子への支援と同様に,その場にいるみんなに分かりやすく伝
えるというユニバーサルデザイン化についてのお話をしていただきました。子どもと関わる上で,子ども
がストレスを感じてしまうような行為もしてしまっていることに気付くことができるかどうかが大切なこ
とだと思いました。全員にストレスのない関わりをすることが望ましいけれど,なかなか実現できないと
思います。しかし,ストレスを感じさせてしまったと思える視点をもつことで,次の行動へとつながると
思いました。また認識の枠組みを変える「リフレーミング」を学びました。難しいことのように思いまし
たが,普段から意識していることです。つまり,視野を広く保つことを,大学で哲学を学んでいることか
らも意識しています。子どもと関わる上で,あるいは,教員同士が連携を取る上で,他者が今どのような
状況に置かれているのか踏まえて,言ってよいこと悪いことの線引きができるのではないかと思っていま
す。こうしたことを「リフレーミング」と呼ぶことも学べて,なるほどと思いました。
授業や指導をする中で「障がいのある子への支援」と同時に,全体を見渡す視点を伴い,
「みんながわか
るような伝え方」といったひと工夫が大切であることを学びました。その中で,視覚的に訴える「まとめ
のワークシート」というものはとても印象的でした。しかし,同時にまとめすぎることで,子どもがまと
める機会,大きく捉えると,学ぶ機会を減らしてしまっているのではないかとも思います。バランスが大
切だと思いました。
2
分散会
「特別扱いをせずに,注意をすることはしっかりとする」という当たり前のことに改めて気付かされま
した。時間が経つとどうしても見逃してしまうこと,生徒側の妥協などが見られるようになるけれども,4
月に自分の中で,クラスで定めた注意するポイントを忘れずに指導したいと思いました。
3
まとめ
教師がストレスを感じ続けていては,生徒にも悪い影響を及ぼしてしまいます。ストレスに対応しつつ
リフレーミングしていきたいと思いました。
∼塾生のレポート集より∼
「授業のユニバーサルデザイン」や「支援から自立」等に気付きをもったのですね。1人1人が違
う個性をもつ子どもの力を伸ばすために,専門的な知識や試行錯誤を積み重ね「自分ならどうする
のか」という1人称で考え学び取り組んでみましょう。
∼レポートへのコメントより∼
先輩の授業に学ぼう
多くのことを学んでいます
教職員の方達,
子ども達に感謝です!
旭丘中 2/3
呉竹総合支援学校 1/28
祥豊小 1/20