校長室の窓から 2015.10.6 第6号

生徒諸君へ
校長室の窓から
2015.10.6
第6号
『リフレーミング』
右の絵は、「ルビンの盃(さかずき)」と呼ばれるものです。この
絵を見て、何が描かれていますか?
ませんか?
白いところを見ると、盃に見え
黒いところに着目すると向き合う顔に見えませんか?
これが視点の変換(リフレーミング)だそうです。次はその下の写真
を見てください。半分の水が入ったコップがあります。これを見てど
うとらえるかです。ある人は「コップの中の水がもう半分にな
ってしまった」と考えるかもしれません。またある人は「コッ
プの中の水がまだ半分もある」と考えるかもしれません。同じ
ものを見ても、その価値観によってとらえ方が違ってきます。
これがリフレーミングです。もう一つリフレーミングの例とし
て、アフリカのある国に市場調査に行った靴(くつ)メーカーの二人の社員の話が有名で
す。どんな話かというと、その国では、靴をはく文化がなく、全ての人が裸足(はだし)
だったため、一人の社員は「この国では、靴は全く売れないだろう」と報告しました。し
かし、もう一人の社員は「この国は可能性のある市場である。靴をはく文化が広まれば、
非常に大きな市場になるはずだ」と報告したというものです。
皆さんは保健室前の掲示板に出ている「リフレーミングしてみよう!」を読みましたか?
自分が短所だと思っているところも、リフレーミングする(見方を変えてみる)ことによ
って、長所になります。例えば、「変わってるってよくいわれる」これをリフレーミング
してみると、「その人ならではの味がある、個性的ってことだね」となります。
ちょっと落ち込んでいてネガティブになっているとき、このリフレーミングによって一
歩前に出ることができるかもしれません。また、リフレーミングによって友だちの良さを
再発見できるかもしれません。そして、ピンチにおちいったときリフレーミングによって、
それがチャンスに変わるかもしれません。皆さんも考え方をリフレーミングして、前向き
な思考を身につけてはどうでしょうか。