岐阜県高齢者居住安定確保計画(案)の概要

岐阜県高齢者居住安定確保計画(案)の概要
目
的
本県の高齢者の割合は、平成 32 年頃に 65 歳以上人口のピーク、平成 42 年頃には 75 歳
以上人口のピークを迎えると予測されている。
また、単身・夫婦のみの高齢者や介護等を必要とする高齢者、低所得で住宅に困窮する
高齢者の増加が見込まれており、このような高齢者に対し、住宅で暮らす方から介護施設
への入居が必要な方に至るまで多様なニーズに応じた住まいの確保や介護サービス、生活
支援サービス等の充実など高齢者の居住安定確保に向けた環境整備が求められている。
このような背景のもと、岐阜県高齢者居住安定確保計画を策定し、住宅施策と福祉施策
等が一層連携し、総合的かつ効率的な施策を展開する。
位置づけ
「高齢者の居住の安定確保に関する法律」第4条に基づき、住生活の安定の確保及び向
上の促進に関する基本的な計画である「岐阜県住生活基本計画(公共建築住宅課)」と高齢
者の介護・福祉に関する総合計画である「岐阜県高齢者安心計画(高齢福祉課)
(今年度改
定予定)」との調和を図りつつ策定するものです。
計画の期間
平成27年度~平成32年度
課題と目標
・住み慣れた現在の住宅に住み続けたい意向がみられるため、地域に密着した高齢者
課題
に対する在宅介護や在宅医療などの居住支援サービスの充実が必要。
・高齢者の多くがバリアフリー化されていない住宅に居住。
・地震時の安全性に対して不安に感じている方が多く、住宅の安全性の確保が必要
目標 在宅で住み続けるための環境の整備
課題
在宅介護サービスの充実を図る一方で、在宅での介護が困難な要介護者等に対し高齢
者向け住宅や介護施設等の供給を促進。安心して住み替えできる支援の充実。
目標 高齢者が住まいを選択しやすい環境の整備
課題 増加する所得の低い高齢者が安心して住み続けられる住まいの確保
目標 低所得高齢者に配慮した環境の整備
数値目標
○高齢者人口に対する高齢者向け住宅の割合
H32:3~5%
○高齢者(65 歳以上)の居住する住宅のバリアフリー化率
・一定のバリアフリー化
H32:75%
・うち高度のバリアフリー化
H32:25%
具体的な施策
1
在宅サービスの推進
(具体的な施策は「岐阜県高齢者安心計画」に基づき実施)
2 住宅等の耐震化・バリアフリー化等の促進
(1) 住宅の耐震化の促進
・木造住宅の無料耐震診断、耐震化工事費の助成
(2) 住宅等のバリアフリー化等の促進
・利子補給制度の活用促進、介護保険制度による住宅改修支援
・インスペクション(住宅診断)の普及・促進
・木造住宅耐震相談士、高齢者住宅改修診断士(仮称)による支援
・行政や民間の相談窓口、福祉等の相談窓口との連携・情報提供
・リフォーム事業者登録制度の検討
・リフォーム総合ポータルサイトの開設
・悪質リフォーム対策(啓発用チラシ等による相談窓口の周知など)
3 高齢者に配慮した住まいの確保
・高齢者向け住宅の供給促進
・サービス付き高齢者向け住宅(既存の建物の改良)の登録基準の緩和
※各居住部分の床面積 25㎡→23㎡
・介護サービス基盤の整備
・不動産団体などと連携した円滑な民間賃貸住宅への入居
4 多様なニーズに対応できる仕組みの普及・促進
・高齢者の資産であるマイホームを転貸し、その賃料収入を資金として住み替え
を促進する「マイホーム借上げ制度」の普及
5 公営住宅ストックの有効活用
・高齢者の優先入居、単身入居の活用等
・バリアフリー改修の推進、安否確認事業の実施
・大規模団地を中心に福祉施設や生活支援サービス施設の併設などを検討