2015 年度 3 月期第 3 四半期 決算説明会 主な質疑応答の要約

2015 年度 3 月期第 3 四半期 決算説明会
主な質疑応答の要約
2015 年 2 月 4 日(水)に開催いたしました、
「2015 年度 3 月期第 3 四半期決算説明会」における主な質疑応
答の要約を掲載いたします。
Q1. 食べログの売上高の伸びが前四半期比で鈍化している要因について。
A1. レストラン数は前四半期比で堅調に増加したものの、3Q では 2Q で受注したような大型広告案件がなか
ったため、食べログ広告の売上の伸びがやや弱かった。4Q は多くの取引先の決算期であるため、再度大型広
告案件を受注できる可能性はあると考えている。
Q2. 来期の価格.com 全体の売上の見通しについて。
A2. 3Q までの価格.com のショッピング及びサービスの売上は増税の反動により例年よりも弱い着地となっ
たが、来期は増税の反動がないため、今期よりは高い成長を見込めると考える。しかし、デバイス別の内訳で
はスマホユーザーの割合が増加しており、単価の低い商品が見られる傾向があるため、今後は以前よりも利用
者数を伸ばしていくことが必要であると考える。
Q3.家電業界が苦しんでいる中でも、価格.com のショッピング業務が健闘できた背景について。
A3. 所得が上がったものの、実質賃金が下がっているため、ユーザーは商品選びに慎重になっており、価
格.com を利用しているのではないかと考える。3Q では主要カテゴリにおいて、パソコン、カメラは低調だ
ったが、家電は堅調に利用者数が増加した。12 月に発表をしたプロダクトアワードを受賞した商品を見ると、
低価格な家電商品より、質が高いモノが支持される傾向が強かった。そのため、値段だけでなく、当社が以前
から蓄積をしているクチコミの価値が増している。また、送料を含めた総額の比較ができるなど、意思決定を
するための機能強化を行っていることで、ユーザーに支持されているのだと考える。
Q4. 3 月にリリース予定の価格.com アプリの収益インパクトについて。
A4. 収益へのインパクトは出してみないと分からない。食べログでは既にアプリを出しているが、急激にトラ
フィックが増えたという実績はなく、今回のリリースでも短期的には大きな変化はないだろう。アプリの利用
により、一人あたりの滞在時間が長くなることを期待している。今後は、向こう 1 年から 2 年かけてアプリ
の機能を充実させ、利便性を上げていく。
Q5. 映画.com はいつ頃本格的にマネタイズを始め、どのような課金方法を考えているのか。
A5. タイミングはまだ未定だが、価格.com のように送客ベースで手数料を頂く CPC (Cost Per Click)もしく
は購入が完了した際に頂く成果報酬型 CPA(Cost Per Action)の課金体系が考えられる。
Q6. 食ベログの予約全体に占めるネット予約比率はどれくらいか?また、ユーザーのインセンティブを与え
ていくような施策を行っていくのか。
A6. 食べログの予約に占めるネット予約の比率は約10%程度と分析しており、今後もネット比率は高まって
いくと考える。ユーザーへのインセンティブとして自社ポイントは用意していないが、現在 ANA マイルを付
与するキャンペーンを行っている。ネット予約は利便性が極めて高く、未体験者にキャンペーンを通じ、体験
頂くことで、繰り返し使って頂けるようになると考えている。
Q7. 3Q の営業利益率が高かった要因について。また、来期の収益性について。
A7. ①季節性による売上増加、②グロス計上のタイムデザインの売上比率が下がったこと、③食べログの代理
店手数料率が改善したことが、1Q、2Q に比べ、3Q の営業利益率が高かった要因である。来期については、
売上増が見込まれる一方、利益率の低いタイムデザインの売上が引き続き拡大することが見込まれるため。
Q8.ネット予約の領域等で競争環境が激しくなってきている中、3Q において、実施した施策について。
A8.短期間では競合環境について意識はしていない。ネット予約では競合が増えているものの、食べログでは
今期より、ネット予約とレストラン向け有料広告サービスをバンドルで販売してからネット予約店舗数が順調
に増えてきている。今後についても利用者数 No.1 のサイトとして良いポジションを築けると感じている。
Q9. 今後の M&A 及びキャッシュの使い方について。
A9. 今後どのようなデバイスになったとしても絶対に見たいと思うコンテンツを持っているサービスを集約
したグループにしたいと考えている。食べログのようにインキュベーションで立ち上げたサービスもあれば、
フォートラベル、映画.com など M&A をして成長しているサービスもあるので、今後もコストパフォーマン
スや企業の社風も考慮し、いい案件があれば積極的に投資をしていきたいと考えている。
Q10. 食べログのアプリの成果について
A10. 12 月時点の食べログのスマホユーザーは約 3,800 万人で、アプリからアクセスしたユーザーはその 1
割程度である。しかしアプリの利用者はヘビーユーザーが多く、ユーザー課金につながる課金率がブラウザユ
ーザーに比べて高いため、引き続き強化していく。ライトユーザーにはスマホサイトが重要なので、こちらも
手を抜かず、両方伸ばしていきたいと考えている。
Q11. 価格.com のクリック料金は実際の送客率と乖離があった場合に見直しているが、アプリがリリースさ
れることでクリック単価を変更する可能性はあるのか。
A11. アプリの送客に対してのコンバージョンがブラウザに比べ高い場合は、アプリとブラウザで別の料金体
系を検討する可能性はある。価格.com アプリをリリースした後も随時機能強化を行い、ユーザーの利便性及
び接触時間を上げる取り込みを進めていきたい。
以上