ネットワンシステムズ株式会社

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2015 年 3 月期 決算説明会 質疑応答(要旨)
参加人数: 59 名
所要時間: 67 分
<2015 年 5 月 1 日(金)15:30 開催>
質問件数: 5名・9件
Q1. 今期の粗利益率の改善策を教えてください。
A1. 昨年度の外注費用の削減額はまだ十分ではありません。内製化拡充の継続と、パッケージ化 1 の
推進による内製化比率向上の 2 点に取り組みます。
Q2. 今期の見通しについて下期の受注と売上が減少していますが、現在見えている受注をベースにし
ているためですか?
A2. コンサバティブに現在見えているものをベースにしています。昨年度はキャリアの設備投資が下期
後半にようやく出ました。光卸しの話も進んでいますが上期に設備投資があるとはみていません。
Q3. SP(通信事業者)向けの下期受注見通しが高くないのはなぜですか?
A3. 昨年度は 4Q の受注が急激に増えましたので、前期比ではマイナスにせざるを得ないためです。
Q4. 当社での BYOD(Bring your own device)2 の実証実験は 3 年間と長い期間になりますが、リス
クとメリットを説明してください。
A4. 3 年間の期間については、リスクではなく設備投資の観点で BYOD の調達費用を会社が社員に提
供することで、今年度から 3 年間社員に対して新たな PC の貸与を行いません。リスクの観点につい
ては、会社から社員に対して提示した機器仕様ではコンピュータの OS は限定せず、会社が要求す
るセキュリティ・ソフトと、情報システムに入る際の仮想化空間3 の利用を要求しています。この二点
を前提に当社の情報システムの堅牢性の確認と、様々なデバイスを使うことで生まれる利活用につ
いて検証したいと考えています。お客様に対しては、コスト削減効果と利活用の観点で異なる OS が
同時に使われた時の影響を確認して提示していくことになると思います。それによってお客様は実
験せずに当社が実験した範囲については担保できる領域が広がりますので、仮想化によるマルチ
デバイス環境の安心した導入が可能になると思います。
Q5. 配当方針について配当性向をベースにしていると思いますが、もう一度確認さてください。
A5. 配当性向 30%以上は取り下げていません。ただし、昨年度から条件を付けさせていただいています。
営業利益率が 6%を超えたところから配当性向 30%以上を適用させていただきたいと考えています。
営業利益率が 6%に至らない場合にはこれからも絶対金額で配当金をお支払させていただきたいと
考えています。
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サーバ、ストレージ、ネットワークが組み込まれた商材にさらにセキュリティ商材を組み込んだパッケージ
セキュリティ対策を施した仮想化環境での業務について個人所有端末の利用を認めた ICT の利活用手法
仮想化技術でコンピュータリソースを集約したシステムからパソコン利用者に提供されるデスクトップ環境
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2015 年 3 月期 決算説明会 質疑応答(要旨)
<2015 年 5 月 1 日(金)15:30 開催>
Q6. 配当金について営業利益率を基準とする理由を教えていただけますか?
A6. 本業から得られる利益を配当金として分配したいと考えています。年度によっては特別損益も考え
られますが、本業以外の要因による配当金への反映はご堪忍いただきたいと考えています。
Q7. 従業員数を抑制していると思いますが、増強するタイミングを教えてください。
A7. クラウドブローカー4 にチャレンジしていきたいと思います。そのサービスのコンテンツが今年度、お
客様にどれだけ受け入られるレベルで提供できるかが今後の成長のキーワードになると考えてい
ます。そのためにはサービス事業を拡大して情報・通信産業に貢献したいと考えています。物販か
らサービスへ転換するためにブローカーという新しいサービス事業を今年度近々に発表し、お客様
の反応を確認しながらトップラインの成長につなげたいと考えています。
Q8. 損益分岐点が反転する時期と理由について教えてください。
A8. 損益分岐点について特に月次の改善余地はまだあるとみています。昨年度の月次売上では 100 億
円程度の水準です。目標は 90 億円を下回る水準にしたいと考えています。90 億円の裏付けとして、
例にすると社員一人当たりの利益率で考えた場合、まだ生産性の改善余地はあると考えています。
過去にはガバナンスとコンプライアンスが至らなかったため、悪化した時期もありました。ガバナン
スとコンプライアンスをより一層強化することで、やはり利益率は改善されると考えています。また、
新しい ERP にまだ課題もありますが、導入から1年経ち会計基準においてもクリアな状況を作れて
きました。あと半年で生産性改善に直接寄与できるところまでいけると思います。月次レベルでもう
一段下げたいと思っています。
Q9. NTT の光コラボに関連する仕事はありますか?
A9. 光卸しとの直接的な関係はないです。当社は再販をしていません。一方で、移動体の 5G5 に関連
した実証試験に参加しています。また、当社はエンタープライズの業界上位 100 社のお客様、6 つの
府省のお客様、9 つの県のお客様と直接お取引をさせていただいています。この営業力とお客様と
の接点を活用して NTT グループとの互恵(コラボレーション)を増やすツールにしたいと思っていま
す。
以上
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複数のクラウドを統合した環境の利用設計、運用、評価を行い、全体最適化に向けたサービスを開発する事業。
このクラウドブローカー事業への通過点として、クラウドビルダー事業を推進中。クラウドビルダー事業では、
仮想化データセンターだけでなく、ワークスタイル変革などエンドユーザ環境も含めたクラウド環境を構築。
第 5 世代移動通信システム
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