平成 26 年度 医学科4年次臨床実習入門 実施要領 1.基本的診療技能実習および内科診断学実習 ■身だしなみ・服装 下記を参考として臨床実習と同じ基準とする(すべての実習項目で共通)。 この項目は臨床実習の準備教育として、臨床実習入門における学習評価項目のひとつである。 頭 髪:派手なヘアスタイルでなく,清潔感がある。 肩にのる長さになれば束ねる。 香水,整髪料は極端に臭わないものにする。 服 装:汚れがなく,清潔感がある。 スカート丈は,膝が隠れる長さにする。 ジーンズは避ける。 白衣のポケットやベルトに物を吊り下げない。 白衣の前ボタンは全てかける。 白衣は毎週クリーニングしたものを着用する。 前開きの白衣では院内の飲食店でも白衣を脱いで白衣掛けに掛ける。 白衣を着たままで,大学のキャンパス外に出ない。 *白衣は毎週クリーニング済みのものとし、臨床解剖実習との共用は禁止。 名 札:胸など適切な場所に所定の名札を付ける。 シューズ:汚れがなく,清潔感がある。 音のしない靴タイプのものとし,踵止めのないサンダルを履かない。 スリッパや運動靴は望ましくない。 靴の踵を踏みつぶさない。 爪 :短く切りそろえ,清涼感がある。 マニキュアは透明又は薄いピンクとする。 化 粧:明るく健康的で清潔感がある。 アクセサリー:基本的には身につけない(ピアス,ネックレス等)。 *聴診器は原則として首にかけない。 *「救急」では女子学生は、スカートを避け、心肺蘇生手技の際に動きやすい服装(ズボン等)とする。 *「神経」、「整形」では、女子学生は、スカートを避け、相互診察が可能な服装(ズボン等)とする。 *「頭頸部」ではハイネック等は避け、頭頸部診察を行いやすい服装とする。 ■行動の注意点 1)病院廊下は左側通行。 2)患者さんや病院スタッフの通行を妨げる、廊下を2~3列で並んで歩く・走る、エレベータに率先 して乗り込む、大声で談笑する等の行為を行ってはならない。 3)「蔵本地区における学生の感染症対応について」を遵守する。 ・インフルエンザ、麻疹、風疹、流行性耳下腺炎(ムンプス)、水痘・帯状疱疹、結核、百日咳、流行 性角結膜炎、咽頭結膜熱、髄膜炎菌性髄膜炎を発症した場合(可能性がある場合を含む)は、学生は、 学務課学生係にすみやかに電話で連絡・相談し、欠席あるいは自宅待機等の対応指示を受ける。 ・発熱,咳,咽頭痛,鼻水,倦怠感,下痢,嘔吐等のインフルエンザ感染症を疑う症状がある場合は、 程度や診断確定の有無によらず、実習責任者あるいは担当教員に電話で相談し、欠席・自宅待機等 の指示を受ける。 ・37.5度以上の発熱時は、医療機関において診断を受ける。診断結果にかかわらず、解熱後2日を経 過するまでは、実習に参加してはならない。 ・38 度以上の場合:インフルエンザと同じ対応をとる(医療機関によりインフルエンザが完全に否定 された場合を除く)。発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで授業・実習に 出席してはならない。「発症」とは発熱を目安とする。 ■模擬患者ボランティア(SP)について ※SP:simulated/standardized patients 実習で接する模擬患者の方は、全てボランティアで医学教育に御協力頂いています。 適切な言葉遣いと態度で接し、実習へのご協力に対して、必ずお礼を言ってください。 ■実習で持参するもの(詳細は各実習要項を参照) 1)白衣・・・「胸部 X 線読影」のみ白衣不要 2)名札(顔写真入り) ・・・すべての実習で必要 3)テキスト ・「臨床試験開始前の共用試験」・・・・「胸部 X 線読影」を除くすべての実習で必要 ・「診察と手技がみえる」 ) ・・・・「胸部 X 線読影」を除くすべての実習で必要 ・「医療面接技法とコミュニケーションのとり方」・・・「医療面接」で必要 4)聴診器(頭頸部診察、胸部診察、腹部診察、バイタルサイン測定および内科診断学実習で必要) 5)評価表(基本的診療技能実習、内科診断学実習) 6)内科診断学では実習内容に応じて、テキスト(医療面接技法とコミュニケーションのとり方、診 療録の記載の仕方とプレゼンテーションのコツ)を持参(指導教員に確認すること)。 ■自己学習(予習・復習) 1)事前学習 実習は事前学習を前提に実技練習を行うので、下記教材を用いて必ず予習を行うこと。特に「手術時手 洗&ガウンテクニック」、「静脈採血」、「速乾性アルコール、手指消毒・衛生的手洗い」、「縫合」、 「バイタルサイン」、「救急」、「神経」では、実習で OSCE 学習用 e-learning を視聴する時間がない ため、事前視聴しておかないと実技練習を実施できず、それに割く時間が無くなる(その班全体に影響 するため、同じ班のメンバーに迷惑がかかる)。 (1)各実習課題の実習要項 (2)基本臨床技能シリーズ(メジカルビュー社)(オリエンテーション時に販売) 医療面接技法とコミュニケーションのとり方、診療録の記載の仕方とプレゼンテーションのコツ (3)診察と手技がみえる(メディックメディア)(3年次に購入済み) (4) 「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」 (CATO * 編「臨床試験開始前の共用試験」) (12 月の CBT・OSCE 説明会で配布) *CATO (Common Achievement Tests Organization/医療系大学間共用試験実施機構) 注)e-learning 配信の内容が含まれている。 (5)e-learning で配信(URL: https://study.clin.med.tokushima-u.ac.jp/mls) セキュリティ証明書の警告メッセージが出るが、先に進んで問題なし。 医学部教育支援センターHP の「共用試験 OSCE」→「OSCE 学習者用資料」からもアクセス可能。 ID とパスワードは 12 月の CBT・OSCE 説明会で通知。 ・共用試験医学系 OSCE サンプル課題(サンプル課題シート) ・診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習評価項目 ・共用試験 OSCE 学習・受験ガイド ・共用試験 OSCE 教育・学習用 DVD(動画) 2)自主練習 (1)日時:基本的診療技能実習終了後の火曜・水曜の 17 時 45 分まで(web 講義日程表を参照)。 ただし、正課の実習が時間延長している場合は、他の学生はその場所を使用できません。 (2)場所:スキルスラボ、チュートリアル室 (3)申込方法:当日 17 時までに医学部教育支援センターへ申し出てください(その日の授業で実習 した課題を延長して自主練習したい場合は、申し込みは必要ありません)。 (4)使用物品: ・診察セット、耳鏡、眼底鏡は医学部教育支援センターで貸し出します。使用後は、18 時までに 医学部教育支援センターのカウンター上の返却箱に返却してください。 ・各部屋に備えてある物品(縫合セット、耳の診察シミュレーター、採血シミュレーターなど) も使用可ですが、その部屋から持ち出さないでください。 ・消耗品(手袋、マスク、ガウン等)は原則、授業の実習で使用したものを再利用してください。 ・注射針や縫合針などを可燃・不燃問わず「一般ごみ」として捨てないように注意してください。 3)オープンスキルスラボについて (1)OSCE 直前の週にオープンスキルスラボを実施する(オープンスキルスラボ実施要項参照)。 (2)利用規定はオープンスキルスラボ実施要領を参照する。飲食禁止。 (3)オープンスキルスラボの利用責任者を決めて、事前に医学部教育支援センターまで連絡する。 (4)実習(上記の自主練習時間含む)やオープンスキルスラボ以外での使用申し込みは HBS 医療教 育開発センターに各自が行うこと(指導教員の許可が必要)。 ■診察および手技の練習を行う際の注意点 1)模擬患者役との診察・手技練習の際は、本物の患者さんと想定して実施すること。 2)患者さんに配慮した適切なコミュニケーションを行いながら手技を行う。 3)患者確認は、原則として、患者さんに患者確認のために必要である旨を説明してからフルネームを 名乗っていただくようにすること。 4)診察の前後では必ず速乾性消毒薬で手指消毒を行うこと。消毒薬の量は一般的にジェルタイプでは 2 プッシュ、液体タイプでは 1 プッシュである。 ■実習で使用する物品の貸出及び場所の準備について ※準備と後片づけは学生の義務 1)各実習課題の実習要領に沿って事前準備を行うこと。 2)使用する物品及び使用するチュートリアル室の鍵ナンバーは、実習班の代表者が(神経診察、頭頚 部診察は物品が多い為 2 名以上)実習開始前に医学部教育支援センターへ受け取りに行く。 3)実習場所の開錠・施錠は、「実習場所および開錠・施錠方法」を参照。 4)実習終了後には実習場所を片付けて、施錠してから退室すること。 5)物品は使用後、指定された場所へ返却し、ゴミは必ず分別処理を行う。 6)縫合や採血実習の際に使用した針等の鋭利な物はシャープスコンテナに廃棄(通常のゴミ箱に廃棄 してはならない(針等を通常のごみ箱に廃棄すると回収の際にその針で損傷を生じる恐れがある)。 ■身体的ハンディキャップ等への対応について 臨床実習入門の実習履修および OSCE 受験等において、身体的ハンディキャップ等のため、配慮や支援 を希望する場合は、学務課第一教務係あるいは医学部教育支援センターまで事前に申し出てください。 ■チュートリアル室の利用について 1)OSCE 試験当日とその準備期間(前後1日程度)、および入試関連日程期間は、チュートリアル室 を利用することができない。 2)チュートリアル室に設置したシミュレーター等の実習用物品は、移動・持ち出しを禁ずる。これら の紛失や破損が発生した場合は(実習での適切な使用による場合を除く)、自習室としてのチュー トリアル室の使用を原則として無期限に禁止する。 2.臨床解剖実習 1)持参物: 白衣(他の実習とは別のものにすること) ディスポ手袋各自1個(クラスで1~2箱程度)・・・医学部教育支援センターで準備 2)定時に実習室(基礎棟1階:基礎第 1 講義室前)に集合。日程は web 講義日程表で確認する。 3)代表者が臨床解剖実習前に下記の各分野担当教員に準備等について再確認すること。 担当教員氏名と連絡先はオリエンテーションで通知する。 ・運動機能外科学 ・脳神経外科学 ・耳鼻咽喉科学 ・形成外科学 3.臨床実習入門の評価方法 1)「臨床実習入門における成績判定の申合せ」に従って行う。 2)基本的診療技能実習評価表は 12 回目の実習終了時点で各自が医学部教育支援センターへすみやか に提出。 3)内科診断学実習評価表は 7 回目の実習終了時点で各自が医学部教育支援センターへすみやかに提出。 4)基本的診療技能実習評価表ならびに内科診断学実習評価表が未提出の場合は、成績評価を実施でき ず、単位認定されない。
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