佐久総合病院の特徴 1910〜2006 1945年に若月俊一 名誉総長が赴任して以来、 医療・保健・福祉活動を 通じ、地域へ貢献するこ とを目標として活動して きた。 佐久病院と臨床研修 1948年(昭和23年) インターン指定病院となる 1968年(昭和43年) 臨床研修病院に指定される。 以後一貫してスーパーローテーション 方式を採用 2004年(平成16年) 現行の臨床研修制度が開始 当院のプログラムの目的 地域における第一線の医療と予防医学の 実践を最大の目標とする本病院の特色を理 解し、将来いずれの方向を目指すにしろ臨 床医としてプライマリケアに対処し得るた めに基本的に必要な知識、技能および態度 の習得を目的とする。 佐久総合病院ホームページより プログラムの特徴 common diseaseの診断・治療を習得する ために、2年間を通じ総合外来にて外来研修 を行う。 救急外来での副当直を月に5〜6回行う。 地域へ出て行くことを重視し、在宅ケア・ 訪問診療、ヘルススクリーニング・検診活 動への参加など、院外での研修も積極的に 行う。 総合外来研修 初診患者 30〜50名/日。 主に研修医が初診患者の診療を担当する。 指導医(3年目以上の医師)に相談して、 対応を検討する。 1年目は段階的に研修:1ヶ月は見学➡そ の後医療面接のみ➡医療面接・診察後に指 導医へ相談 必要に応じて、専門科に紹介。あるいは再 診で経過観察も行う。 総合外来受診患者 Common disease 上気道炎、胃腸炎、肺炎、喘息、心不全など 原因不明の症状 不明熱、リンパ節腫脹、食欲不振など 訴えが多岐におよぶ方 当院に定期通院中で、急に具合が悪くなった方 精神疾患が疑われる方 振り返りカンファレンス 月〜金曜日、毎日午後開催。 午前中に研修医が診察した症例を振り返る。 司会は後期研修医もしくはスタッフが担当。 臨床推論や bio-psyco-social model に基 づいた考察など、総合診療の理論背景につ いても学ぶ。 外来研修の難しさ 時間の制約が入院診療より大きい。 医師ー患者関係の構築を短時間で行う必要がある。 見逃した場合の、リカバリーが困難。 一見軽症に見えて、重篤な疾患の事がある。 例)くも膜下出血、大動脈解離、悪性腫瘍など。 「病気がない」方にも対応する必要がある。 例)TVの健康番組を見て、心配になって来院。 One Minute Preceptor ① 考えを述べさせる。(Get a commitment) 「どう思う?」「どうしたらいいと思う?」 ② 根拠を述べさせる。(Probe for supporting evidence) ③ 一般論を確認する。(Teach general rules) ④ できたことを褒める。(Reinforce what was done right) ⑤ 間違いを正す。(Correct mistakes) ⑥ 次に学ぶ事を見つける。(Identify next learning steps) SNAPPS Summarize H & P 3分でプレゼン Narrow the differential 3つに絞る Analyze the differential 根拠を比較 Probe the uncertainties 不明点を質問 Plan management プランを検討 Select case-related self-study 宿題を決める Wolpaw TM : SNAPPS: A Learner-centered Model for Outpatient Education. Acad Med. 78(9) :893-898. 2003 Semantic qualifier 鑑別診断を絞る上で有用な形容詞。 「高齢・若年」「急性・慢性」など 「80歳の男性が、昨日から右ひざの痛みを訴えて いる。右ひざには発赤・腫脹を伴っている。他の 関節には痛みはない。今までに同様の症状を何回 か繰り返している。」 高齢男性の、急性・再発性 単関節炎 Bio-psycho-social model Biomedical model(生物医学モデル)に対比す る疾患モデルとして提唱された。 病いを「病因➡疾患」という直線的な因果関係で はなく、生物・心理・社会的な要因のシステムと して捉えようという提言。 Engel G : The need for a new medical model : a challenge for bio-medicine. Science. 196:129-136. 1977 患者中心の医療の方法 病い体験の把握 「か・き・か・え」を意識して話を聞く 解釈:原因に関する自身の理解や予測、 定もしくは心配している疾患など 期待:原因の追究?症状の緩和?その他? 感情:不安?抑うつ?後悔?それとも…? 影響:生活・仕事・家族などへの影響 想 外来研修を行うメリット 外来研修でしか学べない事がある。 救急外来の研修だけでは経験出来ない「継続性」。 指導医が研修医から学ぶ事も多い。 ゆっくり・しっかり話を聞いてもらえる。 ➡ 患者さんの満足につながる。 研修医を集める「アピールポイント」になる。 ➡ 病院の医師確保につながるかも? 研修医向け勉強会 身体診察ワークショップ 講師:大阪医科大学 鈴木富雄先生 感染症セミナー 講師:国立国際医療センター 大曲貴夫先生 EBMワークショップ 講師:東京北社会保険病院 南郷栄秀先生 環八ヶ岳クリニカル・カンファレンス 諏訪中央病院など多病院との症例検討会 OSCE 研修医1年目の秋に OSCE を開催。 OSCE のフィードバック終了後に、救急外 来1人立ちとなる。 医師だけでなく、看護師・事務スタッフな どが協力して模擬患者や評価者を分担。 「研修医を病院全体で育てる」雰囲気があ ることも重要。 スタッフ・後期研修医 募集しております!! 佐久総合病院ホームページ http://www.sakuhp.or.jp/ 「求人情報」 連絡先: を掲載しています。 人材育成推進室 [email protected]
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