アナリストメモ

アナリストメモ
審査済 A
審査番号 TA14-302
(平成 26 年 12 月 22 日)
ACE Research Institute
アナリスト取材メモ(2014 年 12 月 16 日~19 日)
ページ
2
銘
柄 (市場:コード)
ユーグレナ(東 1:2931)
ツルハホールディングス(東 1:3391)
3
菊池製作所(JQ:3444)
エイチーム(東 1:3662)
4
ロングライフホールディング(JQ:4355)
資生堂(東 1:4911)
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審査済 A
審査番号 TA14-302
(平成 26 年 12 月 22 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
ユーグレナ(東 1:2931 1465 円 時価総額 1167 億円)
15/9 期 売上高 47.22 億円 経常利益 2.56 億円 当期利益 1.75 億円 EPS 2.24 円
前期比
+55%
+34%
+48%
PER 654 倍
ミドリムシを食品や化粧品素材に展開。バイオ燃料としての実用化も狙う。12/3 日、東証 1 部変更。
①食品会社向けの OEM 品を減らして、利益率の高い自社直販サイトでの販売を強化するため、
積極的なマーケティング投資を実施。広告費は今期 10 億円超と 3 期連続で倍増ペース。
②メディア露出と TV 広告も加わり、同社と定期購入契約を結ぶ顧客は 9 月末 2 万人→ 10 月末
2.8 万人→11 月末 3.3 万人と拡大。来年 9 月末目標の 5 万人は射程圏。直販比率の増加から、
前期の粗利益率は 61%と 6 ポイント改善した。
③UV からの防御やコラーゲンの合成促進を謳うユーグレナエキスを含む化粧品ブランドも堅調。
④今春、イトーヨーカ堂及び食品 8 社と提携、ユーグレナ素材を使った製品を発売。売上目標を達
成したため、10 月に参加企業を 18 社に拡大して第 2 弾を開始。来年は中国への展開を狙う。
⑤ミドリムシが産出する成分には床ずれ防止や免疫調整、大腸癌抑制などの効果が期待できる。
⑥バイオジェット燃料用途は 2018 年の技術確立に向け、今期は数 10 億円の設備投資を計画。
(池野)
ツルハホールディングス(東 1:3391 6770 円 時価総額 3275 億円)
15/5 期 売上高 4410 億円 営業利益 280 億円 当期利益 165.7 億円 EPS 347 円
前期比
+14%
+16%
+14%
PER 19 倍
ドラッグストア業界で売上高ランキング 3 位。経常利益率でトップクラス。
①15/5 期 2Q(6~11 月)は売上高 2179 億円(+19%)、営業利益 134 億円(+12%)と 2 桁増
収増益となったが、期初計画(売上高 2205 億円、営業利益 150 億円)には未達。会社側は通期
計画を未修正とした。
②増税前の駆け込み需要の反動で既存店売上高は減少すると見込んでいたが、実際は台風等の
天候不順が重なり 2.0%減と想定より悪かった。ただ、1Q(6~8 月)の 3.3%減からは改善。なお、
既存店の低調は来店客数減によるもので、顧客単価と買上点数は増加。
③店舗数は 1342 店と期初から 30 店純増したが、既存店売上高の未達をカバーできなかった。
④広島県などで 130 店以上を展開するハーティウオンツ社の子会社化が業績寄与している。
⑤全国 306 店で展開する調剤事業は 26%増収と伸長、売上比率は 10%に迫る勢い。
⑥タイでの出店は前期末 15 店を今期末 35 店に増やす計画であり、上期は 23 店の進捗。
(池野)
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審査済 A
審査番号 TA14-302
(平成 26 年 12 月 22 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
菊池製作所(JQ:3444 1800 円 時価総額 199 億円)
15/4 期 売上高 59 億円 経常利益 1.4 億円 当期利益 88 百万円 EPS 7.5 円
前期比
-%
+2.9%
▲47.5% PER240 倍
開発→試作→量産の全過程を一括一貫体制で支える試作、小規模量産、金型製造。多くの生産
技術を保有。「ものづくりメカトロ研究所で新技術導入、産官学連携による新製品開発を推進中。
①15/4 期第 2Qは携帯電話関連の減少等で 8%減収の 26.6 億円、研究開発費の増加で営業損
失 0.9 億円と未達。ロボット介護推進プロジェクトに採択されたマッスルスーツの出荷に伴う助成
金の計上で、経常損失 6 百万円に縮小。試作・金型事業は 9%減収、量産事業も 2%減収。
②通期計画は据え置き。試作・金型は 14%増収、精密部品の伸長やマッスルスーツなどロボット分
野の受注増を見込む。量産は下期の回復を見込むが、12%減収の計画。ガンマカメラ受託測
定の受注が増加。南相馬工場を改修、ロボット組立工場や産官学連携研究センターを設置。
③マッスルスーツは今期 1000 台、来期 5000 台を期待、物流・農業分野をターゲット。来期は自律
制御型ヘリコプタ、2016 年にはマイクロ流体デバイスの量産開始。産官学連携で災害対応 4 腕
作業ロボット、避難者アシストロボットの開発を推進。3 年後に開発製品の売上構成 3 割を目標。
(石飛)
エイチーム(東 1:3662 5900 円 時価総額 570 億円)
15/7 期 売上高 150 億円 経常利益 17 億円 当期利益 10.8 億円 EPS 111 円
前期比
+25%
+16%
+33%
PER 59 倍
携帯電話用コンテンツ製作と Web ビジネスが事業の両輪
①15/7 期第 1Q は売上高 32 億円(+18%)、営業利益 4.9 億円(3.4 倍)と、社内計画を大幅に
上回る増収増益。既存タイトルが想定ほど落ち込まなかったことと、第 1Q に投入予定であった
「ユニオン」の配信遅延で広告費が期ズレしたことなどが要因。
②エンターテインメント事業は 5%増収の 15.5 億円、営業利益 5 億円(3 倍)と大幅伸長。前年同
期は新作の不発で利益率が低かったが、今期は既存タイトルが堅調を維持、広告費の期ズレも
寄与。
③ライフスタイル事業は売上高 16.5 億円(+34%)、営業利益 1.73 億円(+28%)と増収増益。主
力の「ナビクル(中古車)」は消費税増税の影響で落ち込んだものの、他の「引っ越し侍」や新規
ビジネスが堅調だった。
(安田)
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審査済 A
審査番号 TA14-302
(平成 26 年 12 月 22 日)
アナリストメモ
ACE Research Institute
ロングライフホールディング(JQ:4355 380 円 時価総額 42 億円)
15/10 期 売上高 119 億円 経常利益 5.1 億円 当期利益 2.5 億円 EPS 23.6 円
前期比+11.1%
+12.3%
+27.5% PER 14.0 倍
有料老人ホーム・グループホーム、在宅介護、フード事業(給食・宅配)、福祉用具事業、保険調剤、
教育、国際事業投資等を総合的に展開。中国・青島、インドネシアで老人ホーム事業を展開。
①14/10 期は 5%増収の 109.7 億円、29%経常増益の 5.8 億円、当期利益 44%増の 29.億円。
ホーム介護は入居率は 73.2%(+3.0p)で 3%増収の 40 億円、セグメント利益 70%増の 2.9 億
円。在宅介護は保険外サービスも強化、4%増収の 55.6 億円、同利益 2.6 倍の 1.5 億円。
②福祉用具は販売エリアの拡大で 13%増収の 11.7 億円、同利益 2.4 倍の 66 百万円。中国・青
島の有料老人ホーム(161 室)は入居率 49%、春節までに損益分岐点を目標、福祉用具販売に
進出。韓国は大都市近郊に 70 室規模のホームを計画。インドネシアの施設が 9 月末に開業。
③15/10 期売上構成はホーム介護 42 億円、在宅介護 61 億円、福祉用具 13.5 億円。15/11 月に
阿倍野に有料ホーム開業(70 室)。在宅は小規模業者対象の LC ネットワークを導入、エリアを
拡大。複合型ショートステイにも参入。介護ロボット戦略部を設置、東京理科大等と連携。
(石飛)
資生堂(東 1:4911 1684.0 円 時価総額 6736 億円)
15/3 期 売上高 7700 億円 営業利益 250 億円 当期利益 300 億円 EPS 75 円
前期比
+1%
▲49%
+14% PER 24 倍
国内化粧品大手。今年 4 月に社長就任した日本コカコーラ元社長の魚谷氏の改革を見守る時期。
①企業ブランドは高いが、国内シェア低下が続いているのは製品ブランドの欠如が原因と自己分
析。また、対売上広告比率は 7 年前の 23.6%から 22.3%に低下しているが、営業利益率は外資
メーカーに劣っていることも指摘。脆弱な製品開発力も一因としている。
②これらの改善に向けて構造改革を計画中。日本、中国、アジア、米州、欧州、トラベルごとに
CEO を置き、地域特性に合せて百貨店、コスメティックス、トイレタリー、サロンの各ブランドを管
理させる。また、販社機能を本社に統合することなどで捻出した資金をマーケティングや開発投
資に振り向ける。さらに、ブランド数を 2 割以上削減して、基幹ブランドを強化する方針。
③来年度以降の 3 期間で総額 1000 億円のマーケティング投資増を計画するほか、開発人員も
1500 人体制と 5 割増強、長期的視野で製品開発を進める。社内人事の活性化も図る。
④2017 年度までの平均増収率 3~5%、同年度の営業利益 500 億円以上が目標。
(池野)
※株価は 12 月 19 日終値。
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審査済 A
審査番号 TA14-302
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アナリストメモ
ACE Research Institute
≪アナリストによる宣言≫
石飛益徳、池野智彦、和田厚猛、安田秀樹は本調査資料に表明された見解が、対象企業
と証券に対する個人の見解を正確に反映していることをここに証明します。
また、私は本調査資料で特定の見解を表明することに対する直接的または間接的な報酬
は、過去、現在共に得ておらず、将来においても得ないことを証明します。
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