計量経済学:復習テスト 15 学籍番号 氏名 2014 年 12 月 1 日 注意:すべての質問に解答しなければ提出とは認めない.小さな声でなら 相談しても構わない.教科書・ ノートを参照してもよい.授業時間内に提出できない場合は 当日中に 事務室前の「提出用ボックス」に提出 すること. 1. 確率変数 X の平均を µ,分散を σ 2 とする.以下の不等式を証明しなさい. (a)(マルコフの不等式)任意の c > 0 について Pr[|X| ≥ c] ≤ E(|X|) c (b) (チェビシェフの不等式)任意の c > 0 について Pr[|X − µ| ≥ c] ≤ 1 σ2 c2 ¯ n とする. 2. 平均 µ,分散 σ 2 の母集団分布から抽出した無作為標本 (X1 , . . . , Xn ) の標本平均を X ¯ n の期待値を求めなさい. (a)X ¯ n の分散を求めなさい. (b)X ¯ n = µ となることを証明しなさい. (c)チェビシェフの不等式を用いて plimn→∞ X ¯ n の漸近分布はどうなるか? (d)X 2 解答例 1.(a) ∫ c Pr[|X| ≥ c] = c fX (x) dx |x|≥c ∫ cfX (x) dx = |x|≥c ∫ ≤ |x|fX (x) dx |x|≥c ∞ ∫ ≤ −∞ |x|fX (x) dx = E(|X|) (b)マルコフの不等式より [ ] Pr[|X − µ| ≥ c] = Pr |X − µ|2 ≥ c2 ( ) E |X − µ|2 ≤ c2 var(X) = c2 2.(a) ) X1 + · · · + Xn n E(X1 ) + · · · + E(Xn ) = n µ + ··· + µ = n =µ ( ) ¯n = E E X ( (b)X1 , . . . , Xn は独立だから ) X1 + · · · + Xn n var(X1 + · · · + Xn ) n2 var(X1 ) + · · · + var(Xn ) n2 σ2 + · · · + σ2 n2 2 σ n ( ) ¯ n = var var X = = = = ( (c)チェビシェフの不等式より,任意の ϵ > 0 について ( ) ¯ ] [ ( ) ¯ n ≥ ϵ ≤ var Xn ¯n − E X Pr X 2 ϵ すなわち 2 [ ] ¯ n − µ < ϵ > 1 − σ /n Pr X ϵ2 3 n → ∞ の極限をとると [ ] ¯ n − µ < ϵ ≥ 1 lim Pr X n→∞ 確率は 1 以下なので等号が成立. (d)中心極限定理より ( ) 2 ¯ n ∼a N µ, σ X n 4
© Copyright 2024 ExpyDoc