レポート (11) (1 月 8 日 出題) 1. G を群、H をその部分群とする。a ∈ G、h ∈ H に対し、(ah)H = aH が成り立つことを示せ。 def. 2. 群 G の 中心 Z(G) を G の可換な元全体の集合、すなわち、Z(G) := ZG (G) = {g ∈ G | gx = xg (∀x ∈ G)} と定義 する(ZG (G) は、11 月 20 日出題のレポート (7) 5 で定義した中心化群で、S = G としたものという意味)。このとき、 Z(G) は G の正規部分群であることを示せ。部分群であることを示す必要はない。 3. G を群、H を G の(正規とは限らない)部分群、N 、N ′ を G の正規部分群とする。このとき、 (1) (H ∩ N ) ▹ H であることを示せ。また、特に N ⊂ H のとき、N ▹ H であることを示せ。 def. def. (2) N H := { nh | n ∈ N, h ∈ H }、HN := { hn | h ∈ H, n ∈ N } とするとき、 (i) N H = HN であることを示せ。 ′ def. ′ ′ (ii) N H は G の部分群であることを示せ。 ′ (3) N N := { nn | n ∈ N, n ∈ N } とするとき、N N ′ ▹ G であることを示せ。 def. 4. G を群、N ▹ G とする。G/N 上の積を、(aN )(bN ) := (ab)N (a, b ∈ G) で定義する。G の単位元を e とする。 (i) この積に対し、結合法則が成り立つことを示せ。 (ii) G/N の単位元は N (すなわち、eN )であることを示せ。 (iii) aN ∈ G/N の逆元は、a−1 N であることを示せ。 def. 5. (i) 4 次対称群 S4 の部分群 V4 := { e, (1 2)(3 4), せ。部分群であることを示す必要はない。 (1 3)(2 4), (1 4)(2 3) } は S4 の正規部分群であることを示 (ii) 前回のレポート 2 の同値類別をもとに、剰余群 A4 /V4 の乗積表を作成せよ。 def. 6. (i) 群 G の交換子群 D(G) := ⟨aba−1 b−1 |a, b ∈ G⟩ は、G の正規部分群になることを示せ。部分群であることを示す 必要はない。 (ii) 剰余群 G/D(G) はアーベル群であることを示せ。 • 提出は A4 の市販のレポート用紙を使ってください。ルーズリーフは使用しないこと。 • 必ず全ての問題に解答してください。解答されていない問題がある場合は、添削はしますが評価はしません。 • あくまでも人に読ませるものであることを意識してください。解読できない乱雑なもの、文章が成立していないもの は提出したとみなしません。 • 丸写しと認められるレポートは提出したとみなしません。また、ファイルを丸ごとコピーするおそれがあるので、ワー プロ等での提出は認めませんので、ご了承ください。 • 1 月 22 日 正午までに提出してください。 • このレポートは提出が義務付けられるものではありません。提出した場合には、総合点に加点されます。
© Copyright 2024 ExpyDoc