「確率の基礎から統計へ」(吉田伸生 著) 誤植の訂正と注釈の追加 2014

「確率の基礎から統計へ」(吉田伸生 著)
誤植の訂正と注釈の追加
2014 年 7 月 23 日更新
誤植を無くす努力は出版前に最大限したつもりでしたが、やはり完全には無くしきれませんで
した。このページでは、そうした誤植の訂正すると共に、必要に応じ注釈を追加します。ここに書
いた以外の事で、お気付きの点などございましたら、是非お知らせ頂きますようお願い致します。
以下、「—」 → 「...」 は、 「—」を 「...」に訂正するという意味で、(...)内のお名前はご
指摘下さった方です。
• 6 頁, 下から 5 行目:
「柳澤名宙太」 → 「柳澤名由太」(柳澤名由太氏)
• 20 頁, 問 1.2.1: n∗ = ⌊c⌋ (従って n∗ という記号は必要ない).
• 45 頁,命題 2.1.7 の証明への注釈:命題 2.1.7 の証明からわかるように,X, Y ∈ L1 (P ) の
代りに X, Y ≥ 0 を仮定しても (2.14), (2.15) が成立する (この注釈を問 2.1.5 に用いる).
• 60 頁,命題 3.2.5 の証明,最後の2行:
「f 」 → 「fj 」(2 箇所)(山岡大祐氏)
• 62 頁, 問 4.1.3: 「SZ , Z − SZ の独立性,およびそれぞれの分布を求めよ」の方が面白い.
• 70 頁,問 4.2.4 への注釈:問の結果より ℓ 回目の成功までの失敗回数 Tℓ − ℓ について:
(
)
ℓ+k−1
ℓ
k
P (Tℓ − ℓ = k) = p (1 − p)
, k = 0, 1, ..
k
Tℓ − ℓ の分布を負の二項分布と呼ぶ.
∑
• 73 頁,P (A) 計算中の
の下「4) を満たす」 → 「3) を満たす」(2 箇所)(山岡大祐氏)
• 90 頁, 例 5.1.7:説明の手順として, まず結論 (5.11) を先に述べ,次に (5.11) の証明の鍵に
なるのが (5.10) であることを説明した上で,(5.10) の証明として,(5.7)–(5.9) へ話を進め
ると, 話の流れが見やすい.
• 102 頁, 定理 5.3.1: 「v = var X1 とする」 −→ 「v = var X1 > 0 とする」
• 142 頁, 命題 8.1.7 の別証明(補題 8.1.6 を経由せず,命題 4.3.5 を用いる方法.
)
任意の s > 0 に対し次を示せばよい(補題 1.3.7).
∫ s
1)
P (X/Y ≤ s) =
ρ.
0
def
def
X1 = rX, Y1 = sY は独立かつ X1 ≈ γ(1, a), Y1 ≈ γ(1, b) (問 4.3.1). よって
2)
def
Z =
X1
X1 + Y1
命題 4.3.5
≈
β(a, b)
一方,t = r/s とおくと,
X
1 X1
1 Z
=
=
.
Y
t Y1
t 1−Z
従って
3)
X
1
≤ s ⇐⇒ Z ≤ 1 −
.
Y
1 + st
以上から
(
4)
P
変数変換:x =
)
(
)
1
∫ 1− 1+st
3)
2)
1
1
X
≤s =P Z ≤1−
=
z a−1 (1 − z)b−1 dz
Y
1 + st
B(a, b) 0
1 z
t 1−z
4) の右辺 =
(すなわち z = 1 −
1
B(a, b)
∫
0
s
(
1
1+tx
tx
1 + tx
=
tx
1+tx )
)a−1 (
より
1
1 + tx
)b−1
t dx
=
(1 + tx)2
∫
s
ρ.
0
\(∧ 2 ∧ )/
以上で 1) が分かった.
• 151 頁脚注:
「鈴木一郎」 → 「鈴木一朗」(河備浩司氏)
ご指摘を頂いた,河備浩司氏,柳澤名由太氏,山岡大祐氏にお礼申し上げます.
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