信号処理 演習 (2014. 7. 9) 1. z 変換と離散時間フーリエ変換が等しいことを示せ. A. 離散時間信号 x(n) の z 変換 Xz (z) と離散時間フーリエ変換 XF (ejω ) はそれぞれ Xz (z) = XF (ω) = ∞ ∑ x(n)z −n n=−∞ ∞ ∑ x(n)e−jωn n=−∞ 離散時間フーリエ変換は単位円周上 (z = ejω ) における z 変換と見なすことがで きるため XF (ω) = Xz (z)|z=ejω = Xz (ejω ) となる. 2. x(n) → h(n) → y(n) のとき,H(ω) を X(ω) と Y (ω) を用いて表せ. A. H(ω) = Y (ω) X(ω) 3. |X(ω)| が |X(−ω)| となることを示せ. A. X(ω) の実部と虚部をそれぞれ XR (ω), XI (ω) とすると X(ω) = = ∞ ∑ n=−∞ ∞ ∑ x(n)e−jωn x(n) cos ωn + j(− n=−∞ ∞ ∑ x(n) sin ωn) n=−∞ = XR (ω) + jXI (ω) ここで,cos 関数と sin 関数は,それぞれ偶関数,奇関数であるため XR (−ω) = XR (ω), XI (−ω) = −XI (ω).したがって, √ |X(−ω)| = XR2 (−ω) + XI2 (−ω) √ = XR2 (ω) + (−XI (ω))2 = |X(ω)| となる. 4. x(0) = 2, x(1) = 1.X(z) と X(ω) を求めよ. A. X(z) = 2 + z −1 , X(ω) = 2 + e−jω 5. 4. の X(ω) の実部 XR (ω) を求め,−π ≤ ω ≤ π の範囲でそれを図示せよ. A. XR (ω) = 2 + cos ω しがたって,−π ≤ ω ≤ π の範囲で図示すると 4 R X (ω) 3 2 1 0 -3 -2 -1 0 ω 図1 1 2 3
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