電気回路および演習 略答 (平成 26 年度) 鎌倉 〇 多分, 間違えはないと思うが, 以下に解を示す. 各自, 再度, 解を見直すがよい. 第1回 R2 E , (2) V0 = R2 I1 = E, R1 + R2 R1 + R2 R3 R3 E E × = , (4) R3 → R3 + RL と見て, (3) の結 (3) I2 = R1 + R2 //R3 R2 + R3 R1 (R2 + R3 ) + R2 R3 R2 RL E 果を用いる. VL = , (5) RL で消費される電力 P = VL2 /RL . R1 (R2 + R3 + RL ) + R2 (R3 + RL ) R1 R2 + R1 R3 + R2 R3 a = R3 + R1 //R2 となる. つまり, 端子 c–d か dP/dRL = 0 から RL = = b R1 + R2 ら回路を見込んだ抵抗に等しい(電圧源は取り除いて短絡). [1] (1) I1 = (1) P = R1 I12 + R2 (I0 − I1 )2 = (R1 + R2 )I12 − 2R2 I0 I1 + R2 I02 , (2) 極値を求める. P を I1 R2 I0 を得る. (3) (2) の結果は, 並列回路における電流の分配則を示して に関して微分し, I1 = R1 + R2 いる. [ 2 ] 第2回 (1) CD 間は電流が流れず開放とみてよい. したがって, 2R, R, 2R の並列回路. 合成抵抗は, [ 1 ] 1/(1/2R + 1/R + 1/2R) = R/2 = 3 Ω. 開いているとき, 100/(10 + R) = 5 から, R = 10 Ω. 閉じているときは, 100/(10 + R//r) = 8 [2] から, R = 10 を代入して, r = 10/3 ≃ 3.33 Ω. 両端に電圧源 E を加えたときに, この電源源に流れる電流 I を求め, E/I を計算すればよい. [3] 回路方程式を立てて解くと, E = (124/29)I を得る. したがって, 合成抵抗は 124/29 ≃ 4.28 Ω とな る. ∆ − Y 変換を用いても同じ結果を得る. 第3回 電源電圧は E0 = は 200 V, 内部抵抗は R0 = 60 Ω. これによって,等価電圧源(電圧源等価 [1] 回路)は, E0 と R0 の直列回路. また, 等価電流源(電流源等価回路)は, J0 = E0 /R0 = 10/3 A と, コンダクタンス G0 = 1/R0 = 1/60 S の並列回路. テブナンの定理, ノートンの定理を利用することで, 電圧 2 V の電源と 8/3 ≃ 2.67 Ω の抵抗 [ 2 ] の直列回路. [3] (i) から 1 = a + (a + 1)b b 1 K −1 2K , (ii) から = . この 2 つの式から, a = ,b= 2 . a+b+1 a+b+a K K +1 K −1 第4回 [ 1 ] (1) 時間波形を描いて調べる. θ = π/6 − (−π/3) = π/2 = 90◦ だけ, 電流が起電力よりも 位相が進んでいる. (2) e(t + T /6) = Em sin[ω(t + T /6)] = Em sin(ωt + π/3). (3) i(t − 0.01) = Im sin[ω(t − 0.01)] = Im sin(ωt − 2π × 50 × 0.01) = Im sin(ωt − π) = −Im sin(ωt). [2] (1) X = ωL = 120π × 100 × 10−3 ≃ 37.7 Ω. (2) X = 1/(2π × 106 × 1−6 ) = 1/2π ≃ 0.159 Ω. √ √ (1) 実効値は Em . (2) 実効値は 1002 /2 + 502 /2 = 6250 ≃ 79.1 V. (3) 振幅 1 の正弦波 √ √ の最大値(振幅)は 1, 実効値は 1/ 2, 平均値は 2/π. したがって, 波高値は 2 ≃ 1.41, 波形率は √ π/2 2 ≃ 1.11. [ 3 ] 第5回 ∫ 回路電流を i = Im cos(ωt + θ) と置く. 回路方程式は Ri + (1/C) idt = {R cos(ωt + θ) + √ (1/ωC) sin(ωt + θ)}Im = R2 + 1/ω 2 C 2 Im cos(ωt + θ − ϕ) = Em cos(ωt) である. 係数比較すると, 2 √ Em Im = Em / R2 + 1/ω 2 C 2 , θ = ϕ = tan−1 (1/ωCR) を得る. 以上より, P = ei = √ cos θ. 2 R2 + 1/ω 2 C 2 この式は, 教科書の式 (4.48) に等しい. すなわち, 駆動電圧が sin(ωt) でも cos(ωt) でも平均電力は変 [ 1 ] わらない. √ √ √ iC の瞬時電流を iC = IC 2 sin ωt = 5 3 2 sin ωt と置く. ∫ √ 1 IC √ (1) v = sin ωtdt = − 2 cos ωt = −600 2 cos ωt. これより, 端子電圧は 600 V. C ωC √ (2) iR = v/R = −15 2 cos ωt となる. したがって, 抵抗に流れる電流は 15 A. √ √ √ √ √ √ (3) i = iC + iR = (5 3 sin ωt − 15 cos ωt) 2 = 300 2 sin(ωt − θ). θ = tan −1(15/5 3 = 3. 以 √ 上より, 合成電流は 300 = 17.3 A. [2] 第6回 dv1 + 5v1 = cos ω1 t を解く. 右辺を cos ω1 t = Re[ejω1 t ] と置 dt d dv1 = Re[V1 ejω1 t ] = Re[jω1 V1 ejω1 t ] く. また, v1 = Re[V1 ejω1 t ] と置いて微分方程式に代入する. dt dt 1 1 なので, 結局 V1 = =√ e−jθ1 を得る. ここで, θ1 = tan−1 (ω1 /5) である. v1 = 5 + jω1 25 + ω12 V1 ejω1 t をこの式に代入しても同様な式を得る(本当は, 左辺は実数, 右辺は複素数なので, イコー 1 ルで置いてはいけない. ここでは許す!). よって, v1 = √ cos(ω1 t − θ1 ). 同様にして, 25 + ω12 1 sin(ω2 t − θ2 ), θ2 = tan−1 (ω2 /5). v2 = √ 25 + ω22 Z1 Z2 2+j ◦ [ 2 ] 直列の場合, Z = Z1 + Z2 = 5 + j3 Ω = 5.83ej31 Ω. 並列の場合は, Z = =5 Z1 + Z2 5 + j3 ◦ = 1.91 − j0.147 Ω = 1.92−j4.4 Ω. √ ◦ ◦ 40 2 ◦ [ 3 ] V = √ ej75 V, I = √ ej15 A. よって, Z = V /I = 20ej60 = 10(1 + j 3) Ω. これより, 2 √ 2 R = 10 Ω, X = 10 3 = 17.3 Ω. X は正なので誘導性リアクタンス, つまり素子はコイル L である. [ 1 ] v = v1 + v2 と置いて, まずは ω = 4 rad/s なので, L = 17.3/4 = 4.33 H.
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