研究対象 - 立命館大学

研究の概要
立命館大学は、「教育・研究の質向上」に向けた学びの空間づくり、施設充実を推進おり、その一環として2015
年4月に大阪いばらきキャンパス(以下OIC)が開設される。
本研究ではこのOICのオープンスペースの利用をストリートファニチャーに着目して考えることで、オープンス
ペースを通して学生生活をより快適なものにするための提案を行う。
オープンスペース(OS)とは
研究対象
•大規模なビルやマンションに設けられる空地で
あって、歩行者用通路や植栽などを整備した空間
をさす。また広い意味では、都市における公園・
緑地・街路・河川敷・民有地の空地部分などの建
築物に覆われていない空間を総称して「オープン
スペース」と呼ぶ場合がある(株式会社不動産流
通研究所 不動産用語集より)
この屋上部分が
研究対象

学舎ゾーンにあり、学生なら誰でも利用できるスペースである。
ある程度の広さがあり、多様な活動ができると考えられる。

通路からの目線が遮られたスペースである。

望ましいOSとはどのようなものか
―先行研究より―
<場所づくり>の基本原則
•活動に即した空間づくり
•活動の移動がスムーズにおこなえるような
空間編成
•多様で豊かな場所の生成を支え、促すよう
な構造
曜日・時間帯の影響
•利用者数や、利用者層が変化する
•空間の持つ雰囲気の変化
SFの影響
•滞在領域が形成される
•場面や人に柔軟に適応できるモノが適切
ストリートファニチャー(SF)とは
•街灯やベンチ、ゴミ箱などの屋外に置かれる家具
のことである。
パラレル場
•相互に無干渉でありながら、何らかの相互作用が行われる場所
柔らかな場所
•利用者が自分の使い勝手に応じて、場所を自由にしつらえ
たり、部分的に手直ししたり、容易に作り替えたりできる
場所
•手直し、作りかえが容易な物的特性を場所に持たせること
•だれかの所有する場所でありながら、所有権によって、利
用・管理権限を行使することなく、それを広く利用者に委
ねられるような場所の創造
良いOSの例
•人々が集まり、くつろげる場所
•周囲を活性化する面白い置物がある場所
•常に様々なプログラムがある広場
•食べ物がある広場
衣笠キャンパスについてのアンケート調査
実施日:10月25日(金曜日)
研究入門フォーラムまたは基礎演習の授業時間
対象:政策科学部の研究入門フォーラム2クラス、
基礎演習1クラス(112人)
目的:現在の衣笠キャンパスのOSの利用状況を分析することで、
大学のOSの抱える諸問題と、ニーズを明らかにすること
屋外で過ごす人の特徴
•屋外の汚さが不満
•食事をするためにOSを利用
する
•OSでイベントをしたい
衣笠OSに満足している人
の特徴
•屋根がもっと必要
•芝生がもっと必要
屋外で過ごさない人の特徴
•OSは狭くて不満だから利用
しない
•屋根が少なく不満なため利
用しない
•屋外では休憩もしたいしス
ポーツもしたい
衣笠OSに満足していない
人の特徴
•飲食店がもっとほしい
 食事・休憩のためにベンチやテーブルな
どのSFが必要。
 運動・イベントができるようにSFは動か
すことのできるものである必要がある。
 食事・休憩等の静的な活動と、運動・イ
ベントなどの動的な活動を両立できるよ
うに空間を分ける間仕切りのような役割
をするSFが必要
課題
静的な活動と動的な活動を両立するた
めには、利用者同士のトレードオフを
考慮しなければならない