マーケティング分析(ひな形)

マーケティング分析(ひな形)
〔製品カテゴリー名〕
〔製品名〕(企業名)調査結果報告
第1回 商品の歴史分析
〔このスライドを改良して、タイトル用
のスライドを準備してください。〕
第1回目は、分析対象となる商品(主にカテゴリー・レベル)について調
べてもらいます。ここで理解すべきことは、商品がどのように成長してき
たのか、です。着目すべき点に注意しながら、多くの情報を集めて、分
析・整理して下さい。研究報告は2010年7月1日(木)です。
商品の歴史分析
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第1回目のミッション
• 以下の情報を収集・分析し、次のページ以降のスライドに書き込
み、聞き手が「わかる」レベルまで高めたスライドを作成して下さい。
• 収集する情報:商品(カテゴリー)の歴史
調査対象商品(カテゴリー)の「現在の特徴」
1.
•
※商品カテゴリー単位で分析しにくい課題(ページ)については、そのカテ
ゴリーの代表的な製品をひとつ(例:洗剤であれば「アタック」)取り上げて、
分析対象としても良い。適宜、調整すること。
2. 商品(カテゴリー)の歴史
3. 市場シェアの変化
– なお、書籍・資料・Webから引用した場合は、このスライド下部にある
ような「出所」(出典)を明記すること。ただし、自分たちで検討し、分
析した結果であれば、出典を書く必要はない(適宜、スライド下部の
「出所:」ボックスを削除すること)。
– 図形・背景等の色は好みで変更しても良い。また、図・写真・絵を挿
入しても良い。とにかく、聞き手が「興味をそそる」「わかる」成果物を
作り上げること。
【出所記入例】 出所:石井淳蔵『マーケティングを学ぶ』ちくま書房,2010年,pp.183~186。 3
1.調査対象商品の現在の特徴
(課題シート)
• 以下の点について調査し、内容を記述・図示
してください。スライドの枚数は変えても構い
ません。
①商品の中核
②商品の実体
③商品の付随機能
• 理論的枠組みは、次のスライドで示されてい
ます。
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商品そのもの(カテゴリーレベル)
の分析:3つのレベル
• ①商品の中核
③商品の付随機能
②商品の実体
– 消費者が商品を買うときに
求める、中核となる問題解
決というベネフィットを指す。
• ②商品の実体
– パッケージ,特徴,デザイ
ン,品質水準,ブランド名
など
①中核となる
ベネフィット
またはサービス
• ③商品の付随機能
– 設置,納品,クレジット,保
証やアフターサービス,顧
客サポート
商品を分析するときには、以上の3つのレベルにわけて、分析します。この理論を5
参考にしながら、分析を進めましょう。
1-1.その商品が顧客に提供する
中核的な機能・価値は何か?
• (考えるポイント:消費者はその商品によって、どの
ような便益が得られるのか?を考えて下さい。例:
缶コーヒーなら、ホッとひと息。)
出所: 6
1-2.その商品の価値を生み出す
ために用いられている技術は何か?
• (例:コーヒー豆の直火焙煎技術,窒素充填
による生産技術=品質維持)
出所: 7
2-1.商品の実体:
パッケージの特徴は何か?
• (例:缶・ペットボトルを用いた小容量のもの
が多い。ここでは、物理的特徴(大きさ・形状)
や包装容器に着目する。)
出所: 8
2-2.メーカー別の代表的ブランド名
• (例:コカコーラ社=ジョージア,サントリー=
ボス・・など)
出所: 9
2-3.それぞれのブランドによって提
供される価値は何か?
出所: 10
2-4.デザイン面の特徴は何か?
• (例:メーカーごと,ブランドごとに基本になる
デザインが存在する。そのデザイン面(色・ロ
ゴなど)の特徴や、情緒的特徴を書くこと。)
出所: 11
3.付随機能はあるか?
• 設置,納品,クレジット,保証,アフターサービ
ス(修理や顧客サポート)があるか。あるとす
れば、どのようなものか、それぞれ調べて書く。
出所: 12
4.商品の代替関係・補完関係
機能的・
便益的に
代替関係
にある
商品
例1: クリーニング
代替
補完
研究対象
の
商品
洗濯用洗剤
例2: どこでもドア
乗用車
例3: ウォークマン
iPod
研究対象
の商品の
価値を高
める商品
洗濯機
ガソリン
iPodアクセサリ
みなさんの研究対象商品についても、上記のような関係を見つけてください。
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なお、代替・補完関係は1対1だけではありません。1対他となる場合が多いです。
4.商品の代替関係・補完関係
機能的・
便益的に
代替関係
にある
商品
代替
補完
研究対象
の
商品
研究対象
の商品の
価値を高
める商品
テキストボックスを追加して、文字を挿入して下さい。
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5.考えてみよう:この商品の主要な
使用者となりそうな人はどんな人か?
• 使用者の具体的な属性(性別・年齢・職業・ラ
イフスタイル)、利用状況、家庭環境、収入な
ど・・をいろいろ考えて、ターゲットとなる具体
的な人間像を書いてみてください。
出所: 15
6.まとめ: (必ずつけること)
• このスライドには、ここまでの説明で主張した
いことを整理して、聞き手にわかりやすいよう
にまとめてください。
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2.商品の歴史分析(課題シート)
• 商品(ブランド・カテゴリー)の歴史について情報を収集し、
整理、分析してください。スライドの順番・構成は自由に調
整して下さい。
• ただし、商品(ブランド・カテゴリ-)が発生した時期・作っ
た企業などは特定すること。ただし、商品が昭和時代以前
から存在し、発生時期が特定できない場合は、おおむね
第二次世界大戦後を発生時期として下さい。※注
• その後の経時的変化を捉えるときには、次のような項目に
着目し、歴史を作っていくこと。
– 新商品の導入,競合商品(競合企業)の参入,商品ラインの増
加,商品の改廃,機能の追加・変更,デザインの変更,技術の
変更,ブランド名の追加・変更,代替商品・補完商品の登場,
その他、大きな歴史的・経済的変化に注目すること
• たぶん、ここが一番、時間のかかるところです。
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商品の歴史資料の探し方
• 図書のキーワード検索
– 「ヒット商品」「モノづくり」「ロングセラー」、あるいは研究対象の〔商品・ブラン
ド名〕をキーワードにして、検索する。山口県立図書館の「山口県図書館横断
検索」でやってみましょう。
• 雑誌検索:商品紹介雑誌『DIME(ダイム)』
– 『DIME(ダイム)』の後ろから数ページ目に、高度経済成長期以降の商品の
歴史が書かれている号が多数存在する。また、製品開発物語も特集されて
いる。丹念に探すと、当該製品の開発秘話を見つけることが出来るかも。
• 雑誌記事検索
– 山口大学図書館で雑誌記事検索「Magazine Plus」を利用し、当該商品名で
キーワード検索する。その後、雑誌を探しだし(場合によっては取り寄せて)、
複写し、読む。
– 山口大学図書館で、朝日新聞社全文検索「聞蔵(きくぞう)」を利用し、新聞・
雑誌記事のキーワード検索を行う。全文入手可。
• インターネットの活用
– Googleで「商品マニア」のページを探してみる。怪しいページやデータの出所
のわからない信憑性の低いWebページからは、情報を引用しないこと!
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商品の歴史①:
商品(ブランド,カテゴリー)の発生
出所: 19
商品の歴史②
出所: 20
商品の歴史③
出所: 21
商品の歴史④
出所: 22
商品の歴史⑤
出所: 23
まとめ: (必ずつけること)
• このスライドには、商品の歴史に関する説明
で主張したいことを整理して、聞き手にわかり
やすいようにまとめてください。
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3.商品の数量的変化(課題シート)
• 以下のいずれかの統計資料を調査し、市場
シェアや売上・出荷金額の変化を把握してく
ださい。そして、分析結果を記述・図示してく
ださい。
• 調査対象となる資料集(大学図書館・東亜経済研究所)
– 『市場占有率』(各年版)
– 『日本マーケットシェア事典』(各年版)
– 新聞・雑誌の記事検索(図書館DB利用)
– Webサイト上で信頼できる公表資料
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〔
〕の変化
• 上記〔 〕には、「市場シェア」「出荷額」などの
文字を入れてください。
• このスライド以降には、経時的な数値の変化
がわかるように書き込んでください。
• できれば、図・表・グラフのいずれかを作って
貼り込んでください。
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〔
〕の変化
出所: 27
〔
〕の変化
出所: 28
全体のまとめ
• 全体のまとめを入れてください。この報告で
「わかったこと」や、そうした事実から「考えら
れること」を書いて、締めくくってください。
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