構造解析に基づいた RC 造建物の損傷度曲線の評価 背景・目的 ・将来、南海トラフ地震において津波被害が予測され、数ある構造の中でも RC 造建物は災害に対して強度を発揮する。 ・RC 造建物の役割として、災害時の避難所として使用される。 ・RC 造建物情報の立地条件、構造要件が分かっているときに、様々な建物状況に応じ、建物が破壊するか否かを知りた い。 そこで、本研究では、立地条件、構造要件に即した津波による建物被害の推定方法を提案する。 研究フロー ・東北大学からいただいた、東日本大震災の建物調査データから RC 建物に対する建物損傷度評価を行う。 ・実被害の建物調査データと比較し、①と②の整合性がとれるように構造解析の仮定を見直す。 ・これらにより構造要件、立地条件に即した津波被害の推定方法の提案ができる。 ①建物被害調査データ ②建物損傷度評価結果 ③比較 STEP5:津波波力と浸水深の関 STEP1:RC 造の建物をモデル化 係を見直す STEP2:津波荷重の評価方法を仮定 ①と②整合 STEP3:構造耐力の評価 浸水深毎の建物の変形量の分布と限界変形 から損傷確率を求める STEP4:RC 造の建物について建物損傷度を算出 構造要件、立地条件に即した津波被害の推定方法の提案 ・概要 ・3次元で津波が街中をどう流れて、それによって建物がどう壊れるかを図1のように示すことができる。 ・建物調査結果(2011 年東北地方太平洋沖地震:石巻市)を図2のように表示することができ、各々の建物に対して構造要 件、浸水深が入力されている。 以上のことから、PC 上での計算結果と建物調査データを一致させることによって、実被害に即した津波被害推定ができる。 図1 津波に対する建物被害イメージ 図2 建物調査データ
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