クラス B-1 専門職連携教育 【主管大学:千葉大学】 【担当教員】 科目責任者 教授 関根 祐子(千葉大学薬学部) 科目担当者 教授 関根 祐子(千葉大学薬学部) 教授 講師 関根 秀一(千葉大学薬学部) 助教 助教 山口 憲孝(千葉大学薬学部) 助教 助教 青木 重樹(千葉大学薬学部) 講師 朝比奈 真由美(千葉大学医学部) 講師 特任助教 山内 かづ代(千葉大学医学部) 教授 酒井 郁子(千葉大学看護学部) 未定 未定 (千葉大学看護学部) 高野 博之(千葉大学薬学部) 大久保 正人(千葉大学薬学部) 溝口 貴正(千葉大学薬学部) 伊藤 彰一(千葉大学医学部) (千葉大学看護学部) 【対象年次】 3~6 年次(実習により対象年次が異なる。履修上の注意参照) 【履修登録締切】 2015 年 7 月末日 【最大受入可能人数】 20 名 【授業概要】 千葉大学における専門職連携教育・亥鼻 IPE は 4 年間に渡る授業である。このうち、1 年次(Step1・ 共有) ・2 年次(Step2・創造)については、e-ラーニングにより学習し、実習で 3 年次(Step3・解決) または 4 年次(Step4・統合)を学習する。 Step3 にあたる演習・実習では、医療チームにおける対立を回避せずに向き合い、患者・サービス利 用中心に解決していくための姿勢や方法を学び、Step4 にあたる演習・実習では、模擬症例の患者の退 院計画の立案に薬剤師の立場で参加する。 【授業目標】 患者・サービス利用者、医療専門職間の対立を理解し、問題解決ができる能力を身につける。また、患 者・サービス利用者を全人的に評価し、患者・サービス利用者中心の専門職連携によって診療・ケア計 画の立案ができる能力を身につける。本コースの終了時、学生は以下のことができる。 1.学生の立場から専門職としてあるべき姿を考えることができ、専門職及び教員の支援を受けて、最 新の専門知識を退院計画に反映できる。 2.対立について説明でき、自分たちのチームで生じている対立に気づくことができ、チームメンバー の専門性の特徴や限界に基づいてチームメンバーと協力できる。 3.学生として現在保有している専門的知識と判断に基づいて、メンバーに意見を述べることができ、 自職種の専門的知識や技術を用いてできることの範囲および課題を学生の立場から説明できる。 4.患者・サービス利用者の治療ケアのあり方について、メンバーや多様な専門職と話しやすい雰囲気 を作り率直に話し合うことができる。 5.複数の解決案から、患者・サービス利用者らの意思を尊重した最良の方法をチームとして選択でき、 患者・サービス利用者への全人的評価に基づいた退院計画をチームとして立案できる。 6.自分たちのチームの目標達成のために、チーム内の対立を解決でき、チーム状況を評価し、自己の 実践を決定できる。 【授業計画および授業内容】 月日 1~4 担当者 場所 e-ラーニン グ 項目 授業内容 ・オリエンテーシ ョン ・IPE の意義と学習方法について理 解する。 ・チーム・ビルデ ィングとは ・チーム・ビルディングの基本的知 識について理解する。 ・専門職連携のか たち ・多様な専門職連携の形について調 査し、他の学生の発表会を視聴する。 ・moodle の使い方 ・moodle の使い方を理解し亥鼻 IPE の実習に必要な操作を身につける。 5~15※ 12.22 (Step3) (火) 全担当教員 千葉大学 および ・対立を分析して 伝えるために必要 なことを理解する ・対立解決のプロ セス疑似体験とふ りかえを行う 12.24 (木) 二つの講義「講義1:対立を理解す る」、「講義2:チーム内のコミュニ ケーション方法」のあと、映像教材 を視聴し、教材で見られた対立を分 析してわかりやすく伝え、対話し、 共有する練習を行う。 初日の学習内容を活用しながら、模 擬事例で生じている対立についてチ ームで話し合い、目標と方針を決定 して解決策をまとめる(対立解決の 疑似体験) 。その後、自分たちのグル ープで実際に生まれた意見の対立を 確認しながら、チームの意思決定・ 合意形成のプロセスをふりかえる (対立解決プロセスの分析)。 5~15※ 9.16 ※※ (水) ~ (Step4 ) 9.18 (金) または 9.28 (月)~ 9.30 (水) 全担当教員 千葉大学 ・退院計画の理解 と模擬症例の検討 (演習、実習) ①退院計画を講義にて理解する。ま た、カンファレンスについては DVD を用いて理解する。 ②全員共通の模擬症例について、事 前学習の内容を共有し、模擬患者の 課題を抽出し、面談で質問する内容 を検討する。 ・模擬患者への面 接(演習、実習) ・Mix group ごとに模擬患者にイン タビューし、患者の問題点を抽出し、 退院計画を立案する。 ・各職種へのコン サルテーション (演習、実習) ・医師、看護師、薬剤師、療法士、 MSW、栄養士、臨床心理士などにコ ンサルトし、退院計画を充実させる。 更に、第3日に開かれる学習成果発 表会の準備を行う。 ・学習成果発表会 (演習) ・グループごとに模擬症例の問題点 と退院計画を発表する。 ※5~15 については、Step3 または Step4 のどちらかを選択すること。 なお、Step3 参加希望学生は 9 月末日までに、Step4 参加希望学生は 7 月末日までに履修登録を行う こと。なお、実習開始 1 週間前までに 1~4 を受講し課題を提出すること。 ※※ Step4 は 2015 年 9 月 16 日~18 日または 9 月 28 日~30 日の 3 日間連続で行う。参加希望の日程 を連絡すること。 【授業外学習】 Step3、Step4 ともに実習・演習前に事前勉強を課す。 5~15 の実習・演習後に「授業の記録」および「リフレクションシート」を作成し、moodle にて所定の 時刻までに提出すること。 【キーワード】 専門職連携、退院計画、リフレクション、患者中心の医療、コミュニケーション、チーム・ビルディン グ、対立と解決 【教科書・参考書】 e-ラーニングコンテンツを配信する。 実習・演習ではプリント(学習ガイド他)を配布する。受講前に moodle より自分で印刷し持参する資 料があるため、注意すること 参考書:千葉学ブックレット「患者中心の医療を実現する−千葉大学亥鼻 IPE からの発信−」 酒井郁子、田邉政裕、石井伊都子(千葉日報社) 【評価方法】 e-ラーニング出席状況・提出物(30%) 、演習・実習への出席状況(30%) 、最終レポート(30%)、 発表(10%)で総合的に評価する。 【履修上の注意】 演習・実習を中心に、集中授業として開講する。 Step3 は 3~6 年次、Step4 は 4~6 年次学生を受講対象年次とする。 Step3 を受講した学生は、e-ラーニングの受講なしで次年度以降 Step4 の受講を認める。ただし、単位 認定は行わない。
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