第一生命株式会社化の是非 否定派 新井 上原 山村 1 新井 主張のVision STEP1 株式会社である必要がない STEP2 株式会社化によるデメリット STEP3 非現実的な経営戦略 株式会社化は失策 2 STEP1 株式会社である必要がない 増資による資金 一般的に言われる 調達は減少傾向本当にメリット 株式会社化のメリット だろうか? 株式による資金調達が可能に 増資は経営戦略上の手段 1.資金調達手段の拡大 しかし 手段先行な議論を するべきでない 2.事業の自由度拡大 資金調達の目的が重要 3 2.事業の自由度拡大 M&Aが容易になる? しかし 第一生命がベトナム 住友生命がベトナム メリットが享受できない で合弁の生保設立 生保を買収(07年) 株式会社化は する必要がない 外資規制が弱ければ 相互会社でも可能 4 STEP2 株式会社化によるデメリット 利益相反 1.利益相反の問題 契約者 株主 2.不公平の問題 有配当保険を購入 株式の保有者は、 株主の高い配当要求で 企業の利益から配 企業の利益から した契約者は会社 企業の配当可能利 3.短期的な経営の問題 当を受け取る 配当を受け取る の剰余金を配当と 益から配当を受け して受け取れる。 取ることができる。 契約者配当が損なわれる 5 2.不公平の問題 相互会社が株式会社化するとき契約者 第一生命 に寄与分に応じて株式を割当る。 まったく割当てがなかった契約 者は10%に上った。 本来ならば将来に渡って利益を受 契約者間に不均衡が生じる け取る権利はあった。 6 3.短期的な経営の問題 相互会社だから 生保のビジネスモデルは 長期的な視点での 長期的な視点で運用する 契約者にデメリットとなる 経営ができる。 株式会社化は しかし 創業以来の第一生命の 株式会社だと短期的な 長期的な計画が立てられず、 経営理念“お客様第一主義” 利益追求を迫られる。 かえって自由な経営が行えない に反するのでは? 7 STEP3 非現実的な経営戦略 国内市場が縮小 デメリットがあるのに するため海外への 株式会社化するならば 積極投資 しかし 8 実現的かつ具体的な成長 先進国と新興国には 戦略をとらなくてはならない それぞれ問題点が 存在する 先進国では 先進国では、日本同様に成長鈍化・ 市場縮小という問題に直面している 成長力の向上は見込めない 欧米で展開している生保への M&Aの効果は薄い 9 新興国では 中国 外資規制の強い新興国参入は 各社の営業エリアが上海のみ・北京のみ など厳しい制限がある。 長期的な視点での 経営が行える相互会社 参入は難しい の方が有利である シンガポール インド 短期的経営になる株式会社は 中国の外資生保は28社と 自国の出資比率を最 自国の出資比率を最 全体の半数を占めるのに対して 外資規制の強い新興国への 大26%に制限している。 大5%に制限している。 市場シェアは5%となっている。 10 主張のVision STEP1 株式会社である必要がない STEP2 株式会社化によるデメリット STEP3 非現実的な経営戦略 株式会社化は失策 11
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