数学ⅠAスタンダードコース 第5回 論理と集合 1 100 以下の自然数の中で、2 の倍数を集合 A、3 の倍数を集合 B、5 の倍数 を集合 C とする。このとき、集合 A B C の要素の数を求めよ。 2 次の命題の逆・裏・対偶を求め、それらの真偽をいえ。 「 x = 2 ならば x 2 - 5x + 6 = 0 」 3 次の の中に、以下の(ア)~(エ)の中から適切なものを選び 入れよ。ただし、 x 、 y は実数とする。 。 (1) x 2 = 2 は x = 2 であるための 2 2 (2) x + y = 0 は xy = 0 であるための 。 (3) x > y であることは x 2> y2 であるための 。 (4) x = y = 2 は 2x - y = 2 y - x = 2 であるための 。 (ア) 必要条件である (ウ) 必要十分条件である (イ) (エ) 十分条件である 必要条件でも十分条件でもない 4 次の各問いに答えよ。 (1) 2 は無理数であることを示せ。 (2) a 、b が有理数のとき、命題「 a + b 2 = 0 ならば a = b = 0 」が成り 立つことを示せ。 数学ⅠA スタンダードコース チェックテスト 第5回 1/3 【解答】 1 n(A B C) = n(A) + n(B) + n(C) - {n(A B) + n(B C) + n(C A)} + n(A B C) ここで、 n(A) = 50 、n(B) = 33 、n(C ) = 20 、n(A B) = 16 、 n( B C ) = 6 、 n(C A ) = 10 、 n(A B C) = 3 より、 n(A B C) = 74 2 逆 裏 対偶 x 2 - 5x + 6 = 0 ならば x = 2 (偽)[反例: x = 3 ] x ¹ 2 ならば x 2 - 5x + 6 ¹ 0 (偽)[反例: x = 3 ] x 2 - 5x + 6 ¹ 0 ならば x ¹ 2 (真) 3 (1) (2) (3) (4) p : x 2= 2 q:x = 2 x 2 = 2 のとき x = ± 2 \ p Þ q は偽 x= \ q Þ p は真 2 のとき x 2 = 2 よって, p は q であるための必要条件であるから、(ア) p : x 2 + y2 = 0 q : xy = 0 x 2 + y2 = 0 ならば x = 0 かつ y = 0 となるから xy = 0 \ p Þ q は真 xy = 0 ならば x = 0 または y = 0 となるから x 2 + y2 = 0 とは限らない \ q Þ p は偽 よって, p は q であるための十分条件であるから、(イ) p : x > y q : x 2 > y2 x = 1 、 y = -2 のとき x > y であるが、 x 2 < y2 \ p Þ q は偽 2 2 x = -2 、 y = 1 のとき x > y であるが、 x < y \ q Þ p は偽 よって、いずれでもないから、(エ) p : x = y = 2 q : 2x - y = 2 y - x = 2 数学ⅠA スタンダードコース チェックテスト 第5回 2/3 x = y = 2 のとき 2x - y = 2 y - x = 2 となる 2x - y = 2 y - x = 2 を解けば x = y = 2 となる \ p Þ q は真 \ q Þ p は真 よって、 p は q であるための必要十分条件であるから、(ウ) 4 (1) 2 が無理数でないとすると、 有理数すなわち既約分数の形にかけて 2= q ( p 、q は互いに素な整数) p 両辺を平方して分母を払うと、 2 p2 = q 2 この式の左辺は偶数だから右辺 q 2 も偶数、よって q も偶数となる。 次に、整数 q¢ を用いて q = 2q¢ とおけるから 2 p2 = q 2 = 4q¢2 \ p2 = 2q¢2 上と同様にして、 p2 は偶数、したがって p も偶数となる。 ゆえに、 p 、q はともに 2 で割りきれることになり、互いに素であ ることと矛盾する。 よって、 2 は無理数である。 (2) b ¹ 0 とすると a + b 2 = 0 から、 2 = - a b a 、b が有理数のとき、上の式は右辺は有理数で、左辺の 2 は(1) から無理数である。(矛盾) \ b=0 このとき、 a = -b 2 = 0 よって、「 a + b 2 = 0 ならば a = b = 0 」が成り立つ。 数学ⅠA スタンダードコース チェックテスト 第5回 3/3
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