counting_chap3-2

A path to combinatorics
第3章後半(Ex3.8-最後)
京都大学情報学研究科
通信情報システム専攻
岩間・伊藤研究室
M1 西田 尚平
Ex 3.8
を証明して下さい
方針:再帰的(帰納的?)に示す
とする
は、すぐに確かめられる
任意のnで
が成立してほしい
公式B
項を分離
Ex 3.9
を証明して下さい
方針:これも帰納的に示す
とする
を示せばよい→差分が簡単に書ける
初項と末項を持ってきた
展開してくくりだす
Ex 3.10
を証明して下さい
Solution:
m個
n個
mからi個、nから(k-i)個取ってくる
Ex 3.11
この4つの数が等差数列では無い事を証明して下さい
Solution:
とする
もし等差数列なら
になるはず!
⇒方針はこれが矛盾することを示す
とすると…
xの二次方程式!!
xの二次方程式がxに対して解を高々2つま
でしか持たない⇒kとk+1
全て解は求まったはず・・・ところが
も解になりうる
⇒全ての解が求まったことに矛盾!!
⇒最初に仮定した、等差数列というのがダメ
Ex 3.12の前に…
Cyclic 3-Setとは
ある3チームが総当たり戦を行うとする、その
チームをそれぞれA、B、Cとする。
その時、その試合の結果が、
AがBに勝ち、BがCに勝ち、CがAに勝って
いるように3すくみの関係になっていた時
このチーム集合{A,B,C}をCyclic 3-Setという
A
C
B
Ex 3.12
23のバスケットボールチームが引き分け無しの
総当たり戦を行ったとする。
その結果表を見た時、3チーム部分集合{A,B,C}を
全て見てCyclic 3-Set となっているようなものをカウ
ントして行く。
最大何個そのような部分集合ができうるか。
×
○
○
×
×
×
×
○
○
○
×
○
がCyclic 3-set
方針: Cyclic 3-Setでは無いものの数を最小にするような
対戦結果を与えることでCyclic 3-Setの最大値を
求める
そもそもCyclic 3-Setでは無いものには
どのような条件があるのか?
Cyclic 3-Setでは無い部分集合の必要十分条件は
部分集合のうちある1チームが他の2チームを
倒している場合である。
A
C
B
Cyclic 3-Setでは無い部分集合の必要十分条件は
部分集合のうちある1チームが他の2チームに
敗北している場合である。
×
○
○
○ ×× …
… ○× ○
×
○
×
あるチームiの
勝利した数を
敗北した数を
と置く
するとCyclic 3-Setでない部分
集合の数Mは
2乗平均平方根-相加平均の関係
2乗平均平方根-相加平均の関係
2乗平均平方根-相加相乗平均-ハーモニック平均の関係
より
等式は
⇒全てのチームの勝ちと負けが等しい
全体から引き算をして
組が最大!
でもそもそもそんな対戦表作れんの?
できます
チーム i は以下のチームに
勝ったという対戦表を作る
チーム
たとえばチーム5なら6から16に勝つ
とかいろいろ書いてきましたが…
nのp進数表現
関数のmodの定義
全ての に対して
⇒
が
が
で割り切れる
を割りきり、
はそのような数の中で最大という記号
定理3.3
を素数として
を任意の正の整数とする
と書ける時、下の数式が成り立つ。
方針:
は
を展開した時の
の係数!!
定理3.2(k)より
はpで割り切れるので
これを繰り返し適用して
を
で分解して記述してみると…
の係数
全てのxで成立するためには
でなくてはならない
定理3.4
を素数とすると
が
が
を割りきる必要十分条件は
と
をp進数上で加算した時に起こる
キャリーの数以下であることである
キャリーの数ってなんだ?
10進数上で2!
補題3.6を使用して証明する(補題3.5を
使って補題3.6を証明)
補題3.5
を素数とすると
のとき、
方針: tを分解してダブルカウントする
を
となる数とすると
pが素数⇒
とはiを素因数分解した時の
p成分の数
あるマトリックスを考える
は
となる最大の数
j列目の1の数は
i行目の1の数は
マトリックスの中にある1の数は同じ
個
個
補題3.6
を素数とし、
とすると
のとき
方針:
前半は補題3.5より示されている
よって後半の等式を示せばよい
で割り、切り捨て
1からmまでを足し
合わせる
等比級数
n
定理3.4
を素数とすると
が
が
を割りきる必要十分条件は
と
をp進数上で加算した時に起こる
キャリーの数以下であることである
方針:
となるようなa,b,cを評価していく
となる
とする
補題3.6より
ところで…
これをp進数の足し算で書き下すと
0か1!
全ての和を取ると
となる!よって定理3.4は成立する
定理3.4
を素数とすると
が
が
を割りきる必要十分条件は
と
をp進数上で加算した時に起こる
キャリーの数以下であることである
Ex3.13
を素数とすると、以下の1から3が成立
1.
の中にpで割り切れないものが
個存在する
2.
の全てがpの倍数に
なっている必要十分条件は
3.
の全てがpの倍数に
なっていない必要十分条件は
1.
の中にpで割り切れないものが
個丁度存在する
定理3.3より
全てのjで
ならば割り切れない
なお且つその時のみ割り切れない
各桁に
通りの数字の定め方がある
2.
の全てがpの倍数に
なっている必要十分条件は
もし
ならば
より
のとき
のどれか一つが0⇒定理3.3より
もし
ならば
のどこかの桁を-1したi
なお且つそれは0でもnでもない存在する
3.
の全てがpの倍数に
なっていない必要十分条件は
もし
ならば
のどれも0にできない
もし
ならば
ある桁 j がp-1以下
⇒
が0
Ex 3.14
下の性質を持つ正の整数kを全て列挙せよ
性質:kに対してあるnが存在して
が全てkで割り切れる
kが1の時は自明、素数の時はEx3.13(b)より
が存在している。
kが素数でない時は?
もしkがある素数pで割れるなら
そのkに対応するnはpでも条件を満たす。
⇒
を考えるとこれもkで割れるはず
なのにkがp以外の素因数を持つとおかしい
⇒少なくとも
かつ
を考えると
のp進数でのキャリーは1!!
なお且つこれはkによって割り切られる
⇒
つまりkは素数しかあり得ない!
定理3.7
証明してみろよって書いてありますが、割と
自明な気がしている・・・・
項を全て展開することを考える
↓
ある項は各クローズから
1個変数を選んできて作
られる
n個
ある項
の数は?
を
個
を
個
並べた列の総数に等しい
を
個
を
個
n個の場所に
を
個
を
個
場所を取って埋めていく数に等しい