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2014 年コンピュータ経済分析 I 6/23 の小テスト用のための,勉強ノート
2014 年 6 月 17 日 作成 角田 保
同じ問題を出すとは限らないし,全てこの範囲から出すとは限らない.あくまでも参考にするように.ま
た,Scilab を使って実際に計算をさせるとよいだろう.
1 5/26 から 6/16 まで一貫して
1. n サンプル k 変数の OLS モデルを行列で表した時,
y = Xβ + ε
(1)
y は n 行 1 列です.では X, β, ε について,それぞれ行数と列数を答えなさい.
2. β の OLS 推定量のベクトル βˆ を,X, y の式で表しなさい.
3. 誤差項ベクトルの仮定は,
ε ∼ (0, σ 2 I)
と書かれますが,それはどういう意味でしょうか.
2 6/2 あたり
1. 横軸が u 縦軸が v の平面上に,2 点 X(1, 2) と Y (1, 7) と原点 O(0, 0) を図示せよ.
2. 直線 OX をその図に書け.
3. Y から直線 OX におろした垂線の脚を H とする.H の座標を求めたい.そこで実数 βˆ によって
( )
( )
−−→
1
1
x=
, y=
, OH = xβˆ
2
7
として次の手順で求めよ.
(a)x′ x を求め,その逆数 (x′ x)−1 を求めよ.
(b)x′ y を求めよ.
(c)βˆ は OLS の考え方と同様にして,βˆ = (x′ x)−1 x′ y で得られる.この値を求めよ.
(d)H の座標を求めよ.
3 6/9 あたり
第 1 節での OLS モデルで,
y の推定量ベクトルを,yˆ とする.つまり,yˆ = X βˆ である.また残差ベクトルを εˆ で表す.つまり
εˆ = y − yˆ である.
1. そうすると,εˆ を用いて σ 2 の推定量 s2 は
s2 =
で表される.
1
εˆ′ εˆ
ア
(a)この右辺のアに入る数式を,n, k を用いて書け.
(b)この右辺の分子は,一般に「残差○○○」または「残差××」と言う.どちらか片方が答えられれ
ば良い.○○○部分にあてはまる漢字 3 文字か,××にあてはまる漢字 2 文字を答えよ.
ˆ は,
2. βˆ の分散共分散行列の推定量 Vˆ (β)
ˆ = s2 (イ)−1
Vˆ (β)
と書ける.イにあてはまる式を,X を用いて表せ.
4 6/16 あたり
第 1 節での OLS モデルで,係数 β1 について,
H0 : β1 = 0,
β1 ̸= 0
を有意水準 5% で検定したいとする.あるデータを使って,サンプル 6 で 2 変数モデル計算したところ,この
場合の t 値が −0.200 であった.Scilab で
[p,q]=cdft("PQ",-0.2,4)
と計算させたところ,p=0.42, q=0.58 であった.以下の問いに答えよ.
1. この Scilab コードで,4 とあるが,なぜ 4 なのか説明せよ.
2. この仮説検定に関する P 値を計算せよ.
5 6/16 の Scilab コード (ちょっと変更してある) から
次のページのコードにある,ア,イ,ウにあてはまるコードを,それぞれ書き込め.見てわかると思うが,
• アは,OLS 推定量を表す式
• イは,残差ベクトルを表す式
• ウは,各係数について H0 : βj = 0 に関する,t 値を表すベクトルである.
2
mydat=[62 40 18
83 52 22
55 34 11
64 18 23
45 11 13
17 10 12
];
// 上の 3 つのデータは,y x2 x3 である.
y=mydat(:,1);
n=size(mydat,1);
X=[ones(n,1) mydat(:,2:3)];
k=size(mydat,2);
b= ア;
yhat=X*b;
ehat=イ;
SumSQresid=ehat’*ehat;
s=sqrt(SumSQresid/(n-k));
Covb=s^2*inv(X’*X);
SDb=sqrt(diag(Covb));
tvalb0=ウ;
Pvalue=zeros(k,1);
for i=1:k
[P,Q]=cdft("PQ",tvalb0(i),n-k);
if P<0.5 then
Pvalue(i)=P*2;
else
Pvalue(i)=Q*2;
end
end
disp([b SDb tvalb0 Pvalue]);
3