電電 算算 - ja-aomori.or.jp

電電 算算
経営管理情報システムの検討②
︵四︶損益分析全般の問題点・課題
どこまで分析の精度を上げるの
かは、分析に必要な情報を収集し
て入力するコストに対して損益分
︵三︶事業別の補足情報
事 業 別 に 補 足 情 報 は 異 な る が、
J Aの資料を参考に本会が標準版
を作成し、J Aへ提示する。
購 買・ 販 売 事 業 の 検 討 に つ い
て、購買品供給高︵販売品販売高︶
1億円に対し、供給原価、供給費、
事 業 雑 費、 人 件 費、 減 価 償 却 費、
施設費、その他管理費のコストが
どのような状況になっており、そ
れぞれの詳細︵必要に応じ、仕訳
明細まで︶と計画対比、前年同月
対比により、コスト削減を検討で
きる資料の作成を検討する。
LV2 事業別の﹃事業総利益計
﹄+補足情報︵事業別に異
算書
なる。︶
LV3 事業直接収益・費用の勘
目単位の表示
定科
LV4 事業直接収益・費用の勘
目及び内訳単位の表示
定科
∼第4次JAグループ青森情報・電算構想より∼
前 号 に 続 き、﹁ 経 営 管 理 情 報 シ ス
テム﹂の中の事業実績検討書につい
て、現段階での検討内容を報告する。
J Aの事業実績検討書を閲覧した
ところ、各事業部門の事業利益が算
出されていないか、または、実質的
に部門別事業利益ベースでの実績検
討を行っていない。これも各部門の
コスト意識を希薄化する一因となっ
ているものと判断されるため、シス
テムの事業実績検討書は、部門別事
業利益を算出する。
︵一︶表示項目
① 残
高︵仮決算修正後のもの︶
② 計
画
③ 前
年同月残高︵仮決算修正後
のもの︶
④ 残
高 計画
⑤︵残高 計画︶÷計画
⑥ 残
高 前年同月残高
⑦︵残高 前年同月残高︶÷前年
同月残高
計
画未達成の主因と対策
⑧
︵二︶表示区分
LV1 J A合計の﹃損益計算書﹄
析の目的を比較して判断すること
が必要。日常業務で累積される情
報を活用するまでは、コスト負担
の問題はあまり気にする必要はな
いが、人手を使用して情報を収集
しデータ化するのはものによって
は多大なコスト増加となる。
① 事業管理費の配賦
平成二十四年度の県内総合
Aの事業管理費の構成割合を
J
み る と、 人 件 費 六 十 八・九 %、
減 価 償 却 費 十 三・一%、 減 価 償
却 費 を 除 く 施 設 費 八・六%、 業
務 費 五・四 %、 諸 税 負 担 金 三・
四 %、 そ の 他 〇・六 % で あ る。
どこまで分析単位への配賦を
個 別 に 行 え ば よ い の か は、 コ
ストと目的によって決まるも
の と 考 え る。 少 な く と も 人 件
費及び減価償却費まで行えば
八 十 二・〇%、 さ ら に 施 設 費 ま
で 行 え ば 九 十・六% の 精 度 と な
る の で、 残 り 十% 弱 の 配 賦 は、
費用の性格、配賦情報の収集コ
スト等を勘案して、支出内容に
よる配賦、一定の基準による配
賦を採用する。
② 内
部資金利息の配賦
主として、経済事業部門におい
て財務に対する意識が不十分であ
るように感じられる。ルーズな財
務管理は、信用事業の預金残高へ
反映され、結果として預金利息の
減 少 を も た ら す。 本 会 と し て は、
財務管理を十分意識してもらうた
めには、損益分析への内部資金利
息の配賦は重要であると判断して
いる。
前記のことから、内部資金の利
率
は
J
A
の
実
際
の
預
金
運
用
利
回り
を使用すべきものと考える。
なお、
これまでの本県の部門別損益分析
では貯金を吸収し維持管理するた
めのコストを貯金の年間平均残高
で 除 し た 割 合 を 使 用 し て き た が、
改める。
③ 信
用事業の決済コスト
購買未収金の貯金振替、販売精
算代金の貯金振込、経費の貯金振
込・為替支払などで発生する経費
︵ ジ ャ ス テ ム へ 支 払 う 経 費、 人 件
費、事務費︶は、J A内の内部取
引として仕訳起票していないのが
一般的であり、損益分析上は考慮
していない。これも共済・経済事
業のコストであるにもかかわらず
である。
ただし、分析上は考慮すること
を検討したい。
二回にわたり、現段階における
検討内容を報告したが、これに対
す るJ A か ら の 意 見 募 集 を 行 い、
システム内容を確定し、開発を進
めたいと考えているので、協力願
いたい。
︵中央会経営対策部︶
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絆 2014.5
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