2015 年 2 月 3 日 倒 産 集 計 (27年1月の繊維関連企業の倒産) 株式会社 信用交換所京都本社 2か月連続負債額5億円以上の倒産なし、依然小規模倒産が主流 ▼全 国▲ 発生件数=38件 負 債 額=46億5500万円 2015 年(平成 27 年)1 月の全国繊維業者の倒産(負債額 1000 万円以上=整理・内整理含む) は 38 件、前月比で 7 件(22.6%)増加したが、前年同月比では 3 件(7.3%)の減少となった。 負債額は 46 億 5500 万円で、前月比 17 億 4200 万円(59.8%)増加したが、前年同月比では 13 億 4700 万円(22.4%)の減少。当月も前月同様に、負債額 5 億円以上が 0 社と、依然として 小規模倒産が主流を占めている。 2014 年度は繊維業界のみならず、全業態においても倒産件数は少なく、上場企業やそれに匹 敵する大型倒産もなく、負債総額も低水準で推移した。今年に入っても 1 月 28 日に経営不振が 伝えられていた大手航空会社のスカイマーク㈱が負債額 710 億円を抱えて民事再生法の適用を 申請する幕開けとなったものの、総体的には昨年の流れを継承した静黙感の強い状況に大きな 変化はない。 初売り商戦に目を向けると、一部の百貨店では宝飾品、腕時計などの高額商品の好調が続い て前年の売上高を上回ったが、衣料品などのセール商品は消費増税前の駆け込み需要の反動減 から持ち直すことが出来ず、全体的には不調に終わった。しかし、一部百貨店の堅調も分析し てみると、訪日外国人客による購買が下支えしている側面(インバウンド効果)もあり、国内 消費需要の喚起によるものとは言い切れない要素もある。 現況から、当面は急激に倒産が増加するような情勢は考え難いものの、冬物決済が本格化し て資金需要も旺盛となるシーズンに入ることから、引き続き一定の注意を払っての与信管理が 必要かと思われる。また、先行きの不透明感から、事業存続に向けてのM&A、事業譲渡や、 整理廃業といった動きにも目を配る必要がある。 業種別では、「小売商」18 件、「紳士・婦人・子供服・被服製造卸」「ニット製品・洋品雑貨 製造卸」各 7 件、「その他」3 件、「織物卸」「寝具・インテリア製品製造卸」「呉服・和装製 品製造卸」各 1 件となった。 原因別では「業績ジリ貧」が 30 件で全体の 78.9%を占め、以下「業況急変」5 件、「信用度 力薄弱」3 件となった。 ▼京 都▲ 発生件数=0 件(前年同月 4 件) 負債額=0 円(前年同月 4 億 2800 万円) ▼滋 賀▲ 発生件数=1 件(前年同月 1 件) 負債額=1000 万円(前年同月 8300 万円) 27 年 1 月の京滋管内の倒産企業一覧 会社名 ㈲きたがわ 所在地 滋賀県高島市 業 種 婦人服ほか小売 負 債(千円) 倒産態様 1000 万円 破産手続開始(1.23)
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