「応用力学同演習」問題(08) 学籍番号 2014.06.09 氏名 得点 重力加速度の大きさを g とせよ. y Q1: 質量 m のブロックが角度の斜面に置かれ,バネ定数 k,自然長 L のばねに付けられた皿に乗っている.おもりは皿に押し付けられ,x 0 だけ縮んでいる.以下の問いに答えなさい. (1) 図の位置を高さの基準として,系の力学的エネルギーを答えよ (10). 力学的エネルギーはばねのポテンシャルエネルギーと重力ポテン シャルエネルギーの和.重力ポテンシャルエネルギーがマイナスであることに注意. 1 2 kx mgx sin 2 (2) 押し付ける手を離すとばねがのびおもりが飛び出す.ばねが自然長になったときのおもりの速さを 求めよ. ばねが自然長のとき,全力学的エネルギーは運動エネルギーのみ. てv 1 2 1 kx mgx sin mv 2 を解い 2 2 kx 2 2 gx sin m (3) おもりの最高点の高さを求めよ(10). 飛び出した瞬間の y 方向速度は v sin で,y 成分のエネルギー保存則を考える. 1 kx 2 m 2 gx sin sin 2 mgymax 2 m → kx 2 ymax x sin sin 2 2mg Q2:質量 1,500kg の自動車が時速 100km で走行中,1.0m/s2 の加速を始めた.空気抵抗は無視して,この ときのエンジンの仕事率(パワー)を求めよ(10). F=ma からエンジンが出す力がわかる.仕事率 P=Fv.答: 42kW(約 55 馬力) Q3: 一次元の座標 r 軸上で,電荷 q2 が電荷 q1 から受ける静電気力は F から r=b まで動かした時,静電気力がした仕事を求めよ (10). b q1q2 qq dr 1 2 2 4 r 4 0 0 a W b q1q2 1 1 1 r 4 a b a 0 q1q2 rˆ と与えられる.q2 を r=a 4 0 r 2 Q4: F x2 y i y 2 x j と表される力場がある. 2.5 (2, 2) 2.0 (1) 場は保存力場であることを証明せよ(10). 1.5 Fy x Fx を示せば良い.計算するとどちらも 1 なので,系にはポテン y シャルエネルギーが存在する. (2) 原点(0, 0)にある物体を座標(2, 2)まで動かした.F がした仕事を求め よ (10).ヒント:保存力場のした仕事は経路によらない. 1.0 0.5 (0,0.0 0) 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 任意の経路で力を積分して,負号をつける.座標軸に沿って,図の経路で積分すると Fx と Fy を別々に 考えることができるので簡単だろう. 2 2 0 0 W x 2 dx y 2 2 dy 4 [J] 3 Q5: 地球の中心から半径 r の円軌道を回る人工衛星がある.万有引力定数を G,地球の質量を Me,衛星 の質量を m として,以下の問いに答えよ. (1) 衛星のポテンシャルエネルギーを求めよ.ポテンシャルの原点は無限遠方をゼロとする(10). 公式通り. U G mM e . r (2) 衛星の全力学的エネルギーを求めよ(10). 運動エネルギーは K K M mM 1 2 mv で,向心力が Fr G 2 e ここから運動速度は v G e だから代入して r 2 r GmM e GmM e と,ちょうどポテンシャルエネルギーの半分の大きさ.足して全エネルギーは . 2r 2r Q6: 動摩擦係数 0.1 の床面で,図の様にばね定数 x=0 1.0 N/m のばねにつないだ質量 1.0kg のおもりを置 x く.ばねが平衡の長さであるときのおもりの位置 を x=0 とする.おもりをひもで引き,x= –0.1 m の A 点から x=0.1 m の B 点までゆっくり動かした. 0.2 m 重力加速度の大きさを 9.8 m/s2 として,ひもを引く力がした仕事を答えなさい(10). ひもを引く力はばねの弾性力と摩擦力につりあっている.x= –0.1 m から x= 0.1 m の移動で弾性エネル ギーの収支はゼロだから,ひもを引く力が弾性力にさからってした仕事もゼロ.したがって,摩擦力が した仕事に負号を付ければ良い. W mgx 0.20J
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