名をつけるにも

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名をつけるにも
谷
口
ご存じの通り,僻化場生活ーをしている
達
たお前と同様山の中で暮すようになった
とあたりはいずれも山間僻地で,つい単
ら可哀相。やめなさ L、」と意外な抗議を
凋な生活を営み易く,またそれだけに二部
受け,今更考え直すのも面倒とばかり,
会への郷愁も一層なことは申すまでもあ
りません O それも体験した方で、なければ
ほんとのところわからないでしょう。
でも私は昭和 9年から 1
1年末まで千歳
BjI'f化場にご厄介になったものですが,そ
の│時初めての子供が生まれることになり
ました。そのとき何とかこの!ヰの気持金
y
貯化場にむなんだ名前
忘れんようにと, l
名付親の半田芳男さんの芳男を無断で拝
借してしまいました。
をつげようと思い時の場長半田芳男さん
にご相談申し上げたところ,場長が申す
には i明治 40年ころ,ここの~ß'f化場は北海
J
jは「圭子J, 平沢君のブjは[マス子」
と名付げましたよ」との話,矢張り併化
場生活者の心境は大体同じだわし、と笑い
j
白木院長試験場千歳分場と称していたが,
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Tったことがありました。
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L f[:の~脇幾茂氏(後の北海道;jq主試験
助) I
主ここで生まれた長 f
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lこ「千歳」と
ところで後日,千歳鮮化場の~Î'.在、と
机をならベた間柄の可香谷政夫君が, '
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宅を訪ね昔話の末このいきさつを話した
ところ「自分も常呂僻化場時代は次女が
生まれたが,同じれに捕獲者の'Ji.i尺勇太
郎君にも三女が生まれたので{中好く私の
私の知っている範聞はこのくらいです
が,他に附、化場の方が所在地の名前をつ
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f格L, I
時の場長藤井顕 L
(
:は長男に鮭の
けたり,虹鱒, ?
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J鱒,桜鱒,いわな伝ど
の魚、 i
こらなんだ「虹子 J[
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桜子J
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<から I[
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し 長去に「ます子」と名
、{jげられたのを矢口っている。だからどう
しても附化場に結ひ、つけた L、ならば鮭,
│若男 J~J!:r.どがあちこちに育っている
のではないかと想、像しておりますが.附
化場時代の環境は子供の名を付けるのに
鱒の魚、へんを取って男の子なら尊男.女
も,山紫水明の清純なものが,いつの間
れ
{
、jげられたL,大正 8年分場は支場に
の子なら!二子としてはどうか"?,といわ
にかまつわりついて,何かしら心温るも
れま Lた。私もそのつもりでおりました
のがあり,
[
¥生したのが男の子でありまし
川.さて 1
1このごろ℃あリます。
たので尊男と定め届け出ょうとした間際
に,十 1
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1ぜん、ら lこん td
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'Þìíî~( 付けるとま
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;Z_,_じみと懐かしんでいる今
(道立水産勝化場次長〉