3 電気機器製造工場における CGS 総合効率向上による省エネ GT-CGS この工場はA地区およびB地区にわかれており、 この工場はA地 A地区にあるガスタービンコージェネレーションシステム (以下、 GT- CGS) で 発生した蒸気を両地区に送気し利用していました。 しかし、両地区が離れており蒸気連絡配管の口径が小さく、B地区の小型貫流ボイラーの起動設定圧力が高かったため GT-CGSで発生した蒸気は全量利用されていませんでした。 そこで、B地区の小型貫流ボイラーの起動設定圧力を配管圧力損失を見込んで見直したところ、GT- CGSの年間総合効 率は、66.2%から73.8%に改善できました。 また、GT- CGSで発生した蒸気を全量利用しても蒸気が足らない場合は、効率の高いB地区の小型貫流ボイラーから供給 することとし、 一層の省エネを図りました。 改善内容 小型貫流ボイラー起動設定圧力見直し (B地区) 小型貫流ボイラー、炉筒煙管ボイラー停止(A地区) システム図 開→閉 各棟へ GT-CGS : 発電最大4,200kW、 蒸気最大8.7t/h( 15℃) ×1台 他(右図参照) 蒸気連絡配管 125A×200m GT-CGS 蒸気圧力損失:0.18MPa(全量送気時) 熱交換器へ 各棟へ 設備概要 0.73→0.59MPa 起動 閉→開 開→閉 改善効果(設計上試算) 削減一次エネルギー量 : 94kℓ/年(原油換算)※1 改善費用 :− (運用改善) 改善金額 : 1,360万円/年 (GT-CGS補給水費用削減79万円/年含む) 回収年数 :− (運用改善) 削減CO₂排出量 : 68t−CO₂/年 ※2 ※1 一次エネルギー原油換算値 : 38.2GJ/kℓ ※2 電力のCO₂排出係数 : 0.555㎏−CO₂/kWh 都市ガスのCO₂排出係数 : 2.08㎏−CO₂/㎥N 発生蒸気圧力 設定:0.77MPaG 小型貫流ボイラー 2.5t/h×20台 運用変更 起動:0.59MPaG 停止:0.77MPaG B 地区 GT-CGS ×1台 プロセス蒸気最大 炉筒煙管ボイラー 3.0t/h×2台 3.6t/h×1台 ボイラー停止 蒸気ヘッダー圧力 0.77MPaG A 地区 小型貫流ボイラー 1.5t/h×2台 ボイラー停止
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