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NOSAI たんこう
No.112
を拓く
第2ステージへ
̶ 平成26年度総代・共済部長
平成26年度総代・共済部長研修会
部長
̶
NOSAI全国 徳井事務局長
3月6日、総代・共済部長等関係者320人を対象として、「NOSAIと中央情勢について」と題し、
NOSAI全国の徳井和久事務局長を講師に研修会を行いました。
研修の要点を紹介します。
■ 現行農業共済制度の問題点と収入保険制度の基本的仕組み
現行農業共済制度の問題点等
収入保険制度
農業経営全体を対象としたセーフティネット
⃝自然災害による収量減少を対象とし、価格低下等
は対象外
農業経営者ごとの収入減少を対象
・価格低下も含めた収入減少を補てん
・全ての農業経営品目を対象
・農業経営全体として加入
○対象品目は収量を確認できるものに限定されて
おり、農業経営全体をカバーしていない
⃝加入単位も品目ごとになっており、農業経営全体
を一括してカバーできない
農業経営者ごとの収入を正確に把握することが、この制度の要
・農業経営者の適切な経営管理を前提に、本人の申告を税法に
基づく書類等で確認する
⃝耕地ごとの損害査定が基本
※収入保険制度の法制化と併せて、農業共済制度のあり方についても抜本的に検討する
■ 収入保険制度の導入・調査
?収入保険とは
導入に向けたスケジュール
*収入保険とは、収量の減少または価格の低下によ
って、販売収入額が保険加入時に設定された収入
保証額を下回るとき、保険金が支払われるもの。
これまで
○各種事前準備 ○農業者の収入データを収集・分析
○基本的な仕組みを検討
事業化調査
○経営体の協力を得て模擬的に収入保険に加入してもら
い、制度を的確に運営できるかを確認
*基準となる農業収入の設定は、作物別または経営
単位(複数作物の合計)で設定。
法 制 化
○結果を踏まえて制度の仕組みを調整・改善
○法案提出 ○準備・周知徹底後、収入保険制度開始
■ NOSAI制度の見直し検討
主
な
検討事項
・農業共済と収入保険の制度間調整等
・補償水準の引き上げ、引受方式の追加・運用改善、集落営農の法人化等に対応する組合員資格等
・事務の効率化・合理化、当然加入制の在り方等
・制度・業務の運営体制(将来の損害評価体制、団体の危険分散機能・担保力強化等)
(1)収穫共済の引受方式の整理
中
間
整
理
案
①全相殺方式の要件緩和(将来的に一筆方式の廃止か)
②水稲インデックス方式の導入
③果樹や畑作物共済での半相殺方式の現地評価の効率化
(2)当然加入制の見直し
①経過的継続
②廃止した場合の影響や対応策等の検討
(3)家畜共済
①事務の効率化(付保割合の固定、再保険方式の見直し)
②飼養管理の向上及び事故低減へのインセンティブ(危険段階掛金率の全面活用など)
③補償ニーズに合わせた共済金額の選択(死廃と病傷で共済金額の選択ができるよう見直す方向)
④資産価値に応じた補償(乳用牛、繁殖用牛等への減価償却的な考え方、肥育牛等には増体の考え方を導入する方向)
⑤獣医師の請求内容の審査等(病傷共済金の診療施設への直接支払)
(4)無事戻し制度の将来の廃止と無事故農家対策
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