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2014/1/31
”解析学 II-距離空間 ”試験問題(片山)
(X, d), は距離空間とする.C b (X) を X 上の有界な実数値連続関数全体とする.
基本問題 (定義・定理の記述は, 正確でない限り配点されない,全問解答せよ.配点 (1)∼(5) 5 点,(6)(7)15 点)
e が X の完備かである定義を書け.
(1) X
(2) Dini の定理を書け.また,
「極限の関数が連続でないときは成立しない」ことを示す判例を上げよ.
(3) X 上の関数が,ある点で連続,一様連続である定義を書け.また,ある関数の集まり H が,同程度連続で
ある定義を書け.
(4) Stone-Weierstrass の定理を書け.
(5) Bessel の不等式,Parseval の等式を書け.
(6)
(i) 連続関数だけど一様連続でない例をあげ,それが一様連続でないことを示せ.
(ii) 同程度連続でない関数族の例をあげよ.
b
(7) 関数列 {fn }∞
n=1 ⊂ C (X) が,次を満たすことを示せ.
lim ∥fm − fn ∥∞ = 0
m,n→∞
∃
=⇒
f ∈ C b (X) : lim ∥fn − f ∥∞ = 0
n→∞
ただし,∥ · ∥∞ は一様ノルムとする.
選択問題 (何問でも解答して良い.配点 各 15 点)
(8) (f, g) ∈ C b (X) × C b (X) に対して,f ∨ g の定義を述べて,f ∨ g ∈ C b (X) を示せ.
(9) C b (X) × C b (X) 7−→ C b (X) の写像
(f, g) −→ f ∨ g
(f, g ∈ C b (X))
は,連続写像であることを示せ.
(10) {1, sin nθ, cos nθ : n ∈ N} で生成されるベクトル空間は,{f ∈ C[−π, π] : f (−π) = f (π)} で一様ノルムに
関して稠密であることを示せ.
(11)
C[a, b] ⊙ C[a, b] :=
{ n
∑
}
fi (s)gi (t) : fi , gi ∈ C[a, b],
∀
n∈N
⊂ C([a, b] × [a, b])
i=1
とするとき,C[a, b]⊙C[a, b] は,C([a, b]×[a, b]) で一様ノルムに関して稠密であることを,Stone-Weierstrass
の定理を用いて示せ.
(12) Hilbert space H の元 ξ, η に対して,次を示せ.ただし, i =
√
−1
1∑ k
i ∥ξ + ik η∥2
4
3
< ξ, η >=
k=0
(13) L2 (−1, 1) の Hilbert 空間において,
Pn (t) =
1 dn
{(t2 − 1)n }
2n n! dtn
は n 次の多項式であることと,m ̸= n ならば,次が成り立つことを示せ.
∫ 1
Pn (t)Pm (t)dt = 0
−1