第8回レポート課題 外径d0 ,内径di = 0.8d0 の円筒,お よびこの円筒と

第8回レポート課題
外径d0 ,内径di = 0.8d0 の円筒,お
よびこの円筒と同じ横断面積をも
つ中実丸棒について,(1)降伏開始
トルクTyield,(2)極限トルクTultを比較
せよ.材料は弾完全塑性体(せん
断降伏応力:k)とする.
学生番号:
氏
名:
(第10回講義はじめに提出)
パイプの外径:d0 ,内径:di=ad0 とすると,その断面2次
極モーメントは次のようになる.
π
Ip =
32
(d − d ) =
4
0
4
i
πd 04
32
=
4
π
4
(d 02 − d i2 ) =
′ =
Tyield
(1 − a )
4
また,このパイプと同じ横断面積の中実丸棒の外径:
d は次のようになる.
πd 2
丸棒の降伏開始トルクT’yield,極限トルクT’ultは
πd 02
4
(1 − a 2 ) → d = d 0 1 − a 2
であるので,
′ =
Tyield
I ′p =
32
d4 =
πd 04
32
Tyield =
(1 − a 2 ) 2
丸棒のねじりに関する量
には ’を付すものとする
また,パイプの極限トルクTultは次のようになる.
Tult = ∫
d0 / 2
di / 2
r ⋅ k ⋅ 2πrdr = 2πk ∫
d0 / 2
di / 2
r 2 dr =
πkd 03
12
′
Tyield
Tyield
=
1
2 2
(1 − a )
(1 − a )
=
,
1− a4
1+ a2
(1 − a 3 )
3
2 2
Tult′
(1 − a )
=
Tult
1 − a3
となる.ここで a=0.8 を代入すれば,以下の結果が得
られる.
′
Tyield
Tyield
= 0.366,
πkd 03
16
4
′ (k:せん断降伏応力)
, Tult′ = Tyield
3
3
(1 − a 2 ) 2 , Tult′ =
πkd 03
12
3
(1 − a 2 ) 2
kI p
d0 / 2
=
πkd 03
16
(1 − a 4 )
となる.
※降伏開始トルクTyield,と極限トルクTultの関係が
以上より,丸棒とパイプのトルクを比較すると,
3
2 2
d0 / 2
となる.一方,パイプの降伏開始トルクTyield について
は丸棒と同様に求められるので,
この中実丸棒の断面2次極モーメントは次のとおり.
π
kI ′p
4
Tult = Tyield (9.39)式(135ページ)
3
となるのは,弾完全塑性体・中実丸棒の場合の
みであることに注意すること.
※同じ重量であれば,中空構造にした方が降伏開
始トルク・極限トルクともに大きくなる.
Tult′
= 0.443
Tult
1