暮らしの力学 KK16 重心(1)重心の理論 教科書 p.41~p.44 参照 重心や図心を求めるには教科書(3.4)、(3.6)式のような積分を実行しなくてはならない。そ の例として、図 16-1 に示された三角形の図心の座標を求めてみよう。これは2次元問題と 考えることができるから、求めるべき座標は x, y である。2次元問題であるから、教科書 (3.6)式は、以下のように簡単になる。密度が一様の場合、重心と図心は一致する。 x xdA A dA , y A ydA A (16.1) dA A 図 16-1 に示されているような微小面積要素 dA xdy を考える。 x は y の関数として、 x b h y と表されるから、(16.1)式は、 h by h y dy 1 bh 2 h yA 0h h 6 b 1 3 dA bh h y dy A 2 0h ydA h (16.2) と図心の y 座標が求まる。図心の x 座標を求めるには、同様に微小面積要素 dA ydx を考 え、 y を x の関数で表現して(16.1)式の積分を実行すればよく、 x 図 16-1 b となる。 3 三角形の図心の算定 基本的な図形に対する図心(重心)は教科書表 3.1 に記されている。この表を基に複雑な 部品の重心を求める。積分で求めるのは一般的に難しい。 その例として半円の図心を求めてみる。明らかに図心はy軸上にあるので、 x 0 である ことは明白である。図心の定義式は、 y ydA A dA A である。図から、 dA x 2 R cos , 3 y 1 2 R d 。微小な三角形の図心を x, y とすると、それらは、 2 2 R sin 3 これらを図心の定義式に代入すると、 図 16-2 y ydA A dA A y dA A dA A 半円の図心 1 3 R sin d 3 0 1 2 R d 2 0 ここで、 sin d cos 0 KK 演習 21 0 2, d 0 2 3 R 4R 3 0.424 R 2 3 R 2
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