(1) {u ∈ C ∫ R u(x)dx = 0} (3) {u ∈ C (x)| ≤ 1 (x ∈ R)} (1) S = {u

数学解析 第1回レポート
課題:1 から 11 を解いて,レポートにまとめて提出
締め切り日時:7 月 16 日(水)本講義終了まで(厳守)
提出先:本講義後に直接提出、または J 棟 6F・数理教室事務室外のレポート回収ボックスに提出
(レポート回収ボックスの締め切りは 7 月 15 日)
1. C(R) を R 上で定義された実数値連続関数からなる線形空間とする.以下に与える C(R) の部
分集合が C(R) の部分空間になるかどうか調べよ.
∫R
(1) {u ∈ C(R); u は R 上の偶関数 } (2) {u ∈ C(R); 各 R > 0 に対して −R u(x)dx = 0}
(3) {u ∈ C(R); u は R 上で C 1 級で,|u′ (x)| ≤ 1 (x ∈ R)}
2. C[0, 1] を閉区間 [0, 1] 上で定義された実数値連続関数からなる線形空間とし,u ∈ C[0, 1] に対
して ∥u∥ = maxx∈[0,1] |u(x)| でノルムを定める.以下の問いに答えよ.
(1) S = {u ∈ C[0, 1]; u(x) > 0 (x ∈ [0, 1])} が開集合であることを示せ.
(2) T = {u ∈ C[0, 1]; |u(x)| ≤ 1 (x ∈ [0, 1])} が閉集合であることを示せ.
3. X をノルム空間とする.任意の u, v ∈ X に対して |∥u∥ − ∥v∥| ≤ ∥u − v∥ が成り立つことを
示せ.
4. X を内積空間とする.任意の u, v に対して 2∥u∥2 + 2∥v∥2 = ∥u + v∥2 + ∥u − v∥2 (中線定理)
が成り立つことを示せ.
5. (1) X をノルム空間,{un }∞
n=1 を X における点列, u ∈ X とする.∥un − u∥ → 0 (n → ∞) な
らば ∥un ∥ → ∥u∥ (n → ∞) となることを示せ.
∞
(2) X を内積空間とし,{un }∞
n=1 , {vn }n=1 を X における点列,u, v ∈ X とする.∥un − u∥ →
0, ∥vn − v∥ → 0 (n → ∞) ならば (un , vn ) → (u, v) (n → ∞) となることを示せ.
6. 関数 u : R → R を u(x) = max{x, 0} (x ∈ R) で定義する.以下の問いに答えよ.
(1) u ∈ L1loc (R) となることを示せ.
(2) v : R → R は x ≥ 0 のとき v(x) = 1, x < 0 のとき v(x) = 0 となる関数とする.v は u の一般
化された導関数となることを示せ.
7. a, b を a < b なる実数とする.u ∈ H 1 (a, b), v ∈ C01 (a, b) ならば uv ∈ H 1 (a, b) となり,さらに
uv の一般化された導関数 (uv)′ に対して,(uv)′ = u′ v + uv ′ が成り立つことを示せ.
8. A をノルム空間 X からノルム空間 Y への有界線形作用素とする.A の核 N (A) は X の閉部分
空間となることを示せ.
9. X を Hilbert 空間,L を X の閉部分空間とする.L への射影作用素 PL は ∥PL ∥ = 1 をみたす
X から X への有界線形作用素となることを示せ
10. Ω ⊂ Rm を有界領域,f ∈ L2 (Ω) とするとき,次の偏微分方程式を考える.
{
−∆u(x) + u(x) = f (x), x ∈ Ω,
(∗)
u(x) = 0, x ∈ ∂Ω
(∗) の弱解とは u ∈ H01 (Ω) で次の等式を満たすものをいう.
(∇u, ∇φ)L2 + (u, φ)L2 = (f, φ)L2 , ∀φ ∈ H01 (Ω).
(1) F : H01 (Ω) → R を F (φ) = (f, φ)L2 (φ ∈ H01 (Ω)) で定めるとき,F は H01 (Ω) 上の有界線形汎
関数となることを示せ.
(2) (∗) の弱解は一意的に存在することを示せ.
1
∞
2
10. X を Hilbert 空間,{φn }∞
n=1 を X における正規直交系とする.a = (an )n=1 ∈ ℓ とするとき,
∑∞
無限級数 n=1 an φn は X で収束することを示せ.
11. X を Hilbert 空間とし,A, B ∈ L (X) とする.このとき以下を示せ.
(1) (A + B)∗ = A∗ + B ∗
(2) A が全単射ならば,A∗ も全単射で (A∗ )−1 = (A−1 )∗
2