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FLOTHERM
解析事例
Ascom 社様 FLOTHERM で新設計のヒートシンクと
通信用電源装置の小型化を実現
■概要
Ascom Energy Systems 社様(以下「同社」)は新しい
高周波スイッチモード式通信機用電源システム FR
48V 600W を可能な限り小型化し、スペースを取らない
革新的な円形型のアルミニウム製ヒートシンクを使って
各部品内部の冷却性能を最適化しました。新型のヒー
トシンクの開発には、Flomerics 社の電子機器専用熱流
体解析ツール FLOTHERM を使用しました。この新しい
ヒートシンクについて、試作品を作る前に設計とシミュレ
ーションを行い、従来のフィンやピンの上ではなく、カー
ブのある管を通って密接に配置されたファンに空気を流
すようにしました。FLOTHERM で空気の流れを解析し、フィンの形状をファンからの渦巻形に合わせることにより、冷却
装置全体の効率を高めることができました。
■解析内容
最初の CAD モデルは実験データと直感に基づき設計されました。次に、筐体とヒートシンクの複雑な形状を
FLO/MCAD 経由で FLOTHERM にインポートしました。FLO/MCAD は FLOTHERM 用の自動簡易化モジュールです。
解析の結果、ヒートシンクの特定の領域の換気が不十分であることが原因で、これらの領域の熱移動がうまく行われて
いないことがわかり、設計エンジニアは空気の流れのデータを使って、フィンの曲率を最適化しました。その後の
FLOTHERM の解析から、フィン間の空気の流れが滑らかになり、ファンの配置は改善され、内部コンポーネントの温度
が下げられたことを確認され、同社の設計の正当性が認められました。
このプロジェクトに関わった同社 CTO である Anton Sommer 氏は次のようにコメントしています。「FLOTHERM を採用
したことで、多くの試作品を作ることなく、スペースを節約した曲線型のヒートシンクが完成しました。FLOTHERM のおか
げで、低コスト化と最終性能の信頼性の向上を実現して、短期間で製品化を進めることができました。」
JPEX-00021
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