早川先生配布症例

高血圧患者への患者ケア力を高めるための
アセスメントとプランニング
-ケアロードマップの活用-
一緒に考えましょう!
概要:日本高血圧学会では、治療目標値などを変更した「高血圧治療ガイドライン 201
4」を発刊しました。今回のセミナーでは、高血圧症例の概要を予め提示して、当日は皆
さんと一緒にアセスメントを進めるワークを取り入れた方式のセミナーといたします。参
加を申し込まれた方には、症例と参考資料を事前に配布いたします。奮ってご参加くださ
い。
目標:薬剤師が高血圧患者の治療管理と療養指導に重要な役割を果たすために、ガイドラ
インなどのエビデンスを症例に適用するスキルを身につける。
症例
63 歳の男性が降圧薬の処方箋を持って来局した。3 か月前に高血圧と診断された(診察
室血圧
160/100mmHg)。ここ 3 ヶ月、測定した血圧値は変わらない。食事療法と運
動を試したが、仕事が多忙なため、その時間をなかなか見つけられない。体重約 70kg、
身長約 173cm である。
身体検査と臨床検査は正常である。喫煙はせず、飲酒もしない。薬は服用していない。
検討内容:
1.
患者の心血管病の発症リスクを明らかにし、その修正方法を考える。
2.
薬物治療を開始すべき状態であるかをアセスメントし、判断する。
3.
各種薬物療法の特性を明らかにし、本症例に適切な治療を選択する。
4.
リスク因子の修正と治療中に必要なモニタリング項目と時期を考える。
5.
本症例に必要な指導項目を明らかにする。
具体的質問:
Q1
..
高血圧の初来局患者にまず何を問いかける?
Q2
血圧値測定に影響を及ぼす要因にはどのようなものがあるか?
Q3
T.A.の血圧値をどのように評価するか?
Q4
心血管病の危険因子は?
Q5
血圧以外の予後影響因子は?
Q6
治療および予後評価のためのリスク分類は?
Q7
降圧目標値は?
Q8
初診時の治療方針は適切?
Q9
降圧治療のタイミングは適切?
Q10
どんな生活習慣の改善が推奨されるべきか?
Q11
単剤 or 併用?
Q12
どの薬物が使用できる?禁忌は?
Q13
積極的な適応は?
Q14
効果の評価時期は?
Q15
モニタリングパラメーターは?