第163回概要

2014 年 12 月 15 日
日本銀行神戸支店
全国企業短期経済観測調査(2014 年 12 月)結果(概要)
── 兵庫県 ──
1.業況判断等
○ 管内企業の業況判断DIは、製造業(前回4→今回 10)は「良い」超幅が拡大したほか、
非製造業(同▲6→同▲5)は「悪い」超幅が縮小したことから、全産業では0から
「良い」超になった(同0→同3)。
先行きについては、「悪い」超に転化(全産業:今回3→先行き▲5)する見通し。
──
業種別にみると、製造業では「電気機械」などが悪化した一方、「化学」、「造船
重機」などが改善した。非製造業では「建設」などが悪化した一方、「宿泊・飲食
サービス」
、「対事業所サービス」が改善した。
── 規模別(全産業)にみると、中小企業が横ばいとなる中、大企業、中堅企業が改善
した。
○
国内需給判断DI(全産業:前回▲21→今回▲20)、海外需給判断DI(製造業:同▲14
→同▲9)ともに、「供給超過」超幅が縮小した。
先行きについては、国内需給判断DI(全産業:今回▲20→先行き▲21)、海外需給判断
DI(製造業:同▲9→同▲12)ともに「供給超過」超幅が拡大する見通し。
この間、製商品在庫水準判断DIの「過大」超幅は拡大(製造業:前回 18→今回 22)
した。
○
価格判断DIは、仕入価格判断DI(全産業)の「上昇」超幅が縮小(前回 28→今回 26)
したほか、販売価格判断DI(同)は「下落」超幅が拡大(同▲1→同▲3)した。
2.売上・収益計画
(売上高)
○ 2014 年度の売上高は、非製造業(前年度比▲2.0%)が減収を見込んでいるものの、
製造業(同+4.2%)が増収を見込んでいることから、全産業では前年度比+2.3%の増収
計画。前回調査からの修正率は、製造業(+0.1%)、非製造業(+0.6%)ともに上方修正
となり、全産業では+0.2%の上方修正となった。
── 製造業、全産業は2期連続の増収計画、非製造業は2期振りの減収計画。
──
規模別(全産業)にみると、中堅企業は減収となるものの、大企業、中小企業は
増収計画(前回調査比では、中堅企業が下方修正となった一方、大企業、中小企業は
上方修正)
。
1
(収益)
○
2014 年度の経常利益は、製造業(前年度比▲1.9%)、非製造業(同▲9.8%)ともに
減益を見込んでおり、全産業でも前年度比▲3.5%の減益計画。前回調査からの修正率は、
非製造業(▲0.3%)が下方修正となった一方、製造業(+6.7%)が上方修正となった
ことから、全産業では、+5.4%の上方修正となった。
── 製造業、全産業は2期振り、非製造業は3期連続の減益計画。
──
規模別(全産業)にみると、中堅企業は増益となるものの、大企業、中小企業は
減益計画(前回調査比では、中小企業が下方修正となった一方、大企業、中堅企業は
上方修正)
。
3.設備投資計画等
○ 2014 年度の設備投資額は、非製造業(前年度比▲4.1%)は減少を見込んでいるものの、
製造業(同+12.1%)が増加を見込んでいることから、全産業では前年度比+8.6%の増加
計画。前回調査からの修正率は、製造業(▲3.5%)、非製造業(▲13.2%)ともに下方
修正となり、全産業でも、▲5.6%の下方修正となった。
── 製造業、全産業は2期振りの増加計画、非製造業は2期振りの減少計画。
── 規模別(全産業)にみると、中堅企業は減少するものの、大企業、中小企業は増加
計画(前回調査比では、中小企業が上方修正となった一方、大企業、中堅企業は下方
修正)。
○
企業の生産・営業用設備判断DI(全産業)は、「過剰」超幅が拡大(前回2→今回3)
した。業種別にみると、非製造業(同3→同3)が横ばいとなる中、製造業(同1→同3)
は「過剰」超幅が拡大した。
4.雇用
○ 雇用人員判断DI(全産業)は、横ばい(前回▲8→今回▲8)となった。
── 業種別にみると、製造業(前回▲5→今回▲5)、非製造業(同▲12→同▲12)とも
に横ばい。
5.企業金融
○ 資金繰り判断DI(全産業)は「楽である」超幅が拡大(前回8→今回 11)した一方、
金融機関の貸出態度判断DI(全産業)は「緩い」超幅が縮小(同 20→同 19)した。
この間、借入金利水準判断DI(全産業)は「低下」超幅が拡大(同▲8→同▲9)
した。
以
2
上