2014 年 12 月 15 日 日本銀行山形事務所 山形県企業短期経済観測調査結果 (2014 年 12 月調査) 製造業 調査対象企業数(社) 非製造業 回 答 企 業 数(社) 46 46 49 49 回 答 率(%) 100.0 100.0 全産業 95 95 100.0 <回答期間>11 月 12 日~12 月 12 日 (参考)事業計画の前提となっている想定為替レート 2013年度 上期 下期 <円/ドル、山形県・全産業> 2014年度 上期 下期 2014年6月調査 95.42 94.13 96.54 100.03 100.01 100.07 2014年9月調査 ― ― ― 100.72 101.00 100.46 2014年12月調査 ― ― ― 101.23 101.52 100.99 (内容に関するお問い合わせ先) 日本銀行山形事務所 TEL:023-622-4004 FAX:023-627-1171 1 1.業況判断 12 月調査では、製造業の「良い」超幅は縮小したものの、非製造業の「良 い」超幅が拡大したため、全産業では+7 と前回調査と同水準となった。因み に、前回調査では+1 ポイントの改善を予測していた。 製造業 ・・・ 電気機械は改善したものの、食料品、繊維、鉄鋼、はん用・ 生産用・業務用機械が悪化したため、全体では+4 と前回調査 比▲11 ポイントの悪化となった。悪化幅は前回予測(▲4 ポ イントの悪化)を上回った。 非製造業・・・ 対事業所サービスは悪化したものの、建設、卸・小売、運 輸、電気・ガス、宿泊・飲食・対個人サービスなどが改善し たため、全体では+10 と前回調査比+10 ポイントの改善。改善 幅は前回予測(+4 ポイントの改善)を上回った。 先行き(3 月予測)は、非製造業が悪化するため、全産業では+5 と「良い」 超幅が▲2 ポイント縮小するとの予測。 (図表1)業種別の業況判断<山形県・全国> 「良い」-「悪い」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 前回予測 a 12月 今回調査 b 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a 全 産 業 7 8 7 0 5 ▲ 2 全 国 4 4 5 1 1 ▲ 4 製 造 業 15 11 4 ▲ 11 4 0 食料品 ▲ 33 0 ▲ 67 ▲ 34 ▲ 67 0 繊維 0 ▲ 67 ▲ 33 ▲ 33 ▲ 67 ▲ 34 鉄鋼 100 67 33 ▲ 67 67 34 0 0 ▲ 25 ▲ 25 ▲ 25 0 はん用・生産用・業務用機械 電気機械 42 34 50 8 34 ▲ 16 輸送用機械 0 0 0 0 0 0 全 国 4 4 6 2 0 ▲ 6 非 製 造 業 0 4 10 10 6 ▲ 4 建設 22 7 29 7 14 ▲ 15 卸・小売 13 13 25 12 25 0 ▲ 57 ▲ 43 ▲ 43 14 ▲ 29 14 20 40 20 0 20 0 ▲ 40 0 0 40 0 0 20 0 0 ▲ 20 0 0 0 25 25 25 0 ▲ 25 5 4 4 ▲ 1 2 ▲ 2 運輸 ・郵便 情報通信 電気・ガス 対事業所サービス 宿泊・飲食・対個人サービス 全 国 2 業況判断 D.I.の推移(全国との比較 (1)全産業 1996 年 2 月調査以降) (%ポイント) 予測 30 20 10 0 -10 -20 -30 -40 山形県 全国 -50 -60 -70 96/2 8 97/3 9 98/3 9 99/3 9 00/3 9 01/3 9 02/3 9 03/3 9 04/3 9 05/3 9 06/3 9 07/3 9 08/3 9 09/3 9 10/3 9 11/3 9 12/3 9 13/3 9 14/3 9 15/3 (年/月) (2)製造業 (%ポイント) 予測 30 20 10 0 -10 -20 -30 -40 -50 山形県 全国 -60 -70 -80 -90 96/2 8 97/3 9 98/3 9 99/3 9 00/3 9 01/3 9 02/3 9 03/3 9 04/3 9 05/3 9 06/3 9 07/3 9 08/3 9 09/3 9 10/3 9 11/3 9 12/3 9 13/3 9 14/3 9 15/3 (年/月) (3)非製造業 予測 (%ポイント) 30 20 10 0 -10 -20 -30 -40 山形県 全国 -50 -60 -70 96/2 8 97/3 9 98/3 9 99/3 9 00/3 9 01/3 9 02/3 9 03/3 9 04/3 9 05/3 9 06/3 9 07/3 9 08/3 9 09/3 9 10/3 9 11/3 9 12/3 9 13/3 9 14/3 9 15/3 (年/月) 3 2.需給・在庫・価格判断 製品需給(製造業)・・・・ 「供給」超幅は拡大。 製品在庫水準(製造業)・・ 「過大」超幅は縮小。 販売価格(全産業)・・・・ 「下落」超幅が小幅拡大。 仕入価格(全産業)・・・・ 「上昇」超幅が拡大。 (図表2)製品需給判断(製造業) 「需要超過」-「供給超過」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 12月 今回調査 b 前回予測 a 山 形 県 ▲ 23 ▲ 26 ▲ 30 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a ▲ 7 ▲ 26 4 (図表3)製品在庫水準判断(製造業) 「過大」-「不足」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 12月 今回調査 b 前回予測 a 山 形 県 17 13 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a ▲ 4 (図表4)販売価格判断 「上昇」-「下落」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 12月 今回調査 b 前回予測 a 山 形 県 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a 全産業 ▲ 5 ▲ 2 ▲ 6 ▲ 1 ▲ 6 0 製造業 ▲ 6 ▲ 8 ▲ 9 ▲ 3 ▲ 13 ▲ 4 非製造業 ▲ 2 4 ▲ 2 0 0 2 (図表5)仕入価格判断 「上昇」-「下落」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 前回予測 a 山 形 県 12月 今回調査 b 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a 全産業 26 36 31 5 41 10 製造業 24 37 32 8 37 5 非製造業 29 35 29 0 45 16 4 3.売上・収益計画 (1)売上高 2014 年度(計画)は、製造業は前年度比+6.1%、非製造業は同▲2.6%と なり、全産業では同+2.2%の増収計画。 前回調査との比較では、非製造業(修正率▲1.0%)は下方修正されたもの の、製造業(同+1.8%)は上方修正されたため、全産業では+0.5%の修正と なった。 (2)経常利益 2014 年度(計画)は、製造業は前年度比+39.8%の増益、非製造業は同 ▲21.9%の減益となり、全産業では同+17.7%の増益計画。 前回調査との比較では、製造業(修正率+12.8%)、非製造業(同+1.0%) とも上方修正され、全産業で+9.7%の修正となった。 (図表6)売上高 前年度比・% 2013年度 2014年度 修正率 山 形 県 (計画) 修正率 全産業 3.7 ― 2.2 0.5 製造業 3.2 ― 6.1 1.8 非製造業 4.2 ― ▲ 2.6 ▲ 1.0 5.5 ― 1.4 0.3 全 国 (注)修正率・幅は、前回調査との対比(以下、同じ) 。 前年同期比・% 2013/上期 2013/下期 修正率 山 形 県 2014/上期 修正率 2014/下期 修正率 (計画) 修正率 全産業 ▲ 0.7 ― 7.9 ― 5.2 ▲ 0.5 ▲ 0.6 1.5 製造業 ▲ 3.4 ― 10.0 ― 11.8 0.4 1.0 3.1 2.8 ― 5.5 ― ▲ 2.8 ▲ 1.7 ▲ 2.4 ▲ 0.4 2.9 ― 7.9 ― 2.8 0.4 0.1 0.2 非製造業 全 国 5 (図表7)経常利益 前年度比・% 2013年度 2014年度 修正率 山 形 県 (計画) 修正率 全産業 36.7 ― 17.7 9.7 製造業 24.5 ― 39.8 12.8 非製造業 65.7 ― ▲ 21.9 1.0 28.4 ― ▲ 0.3 3.8 全 国 前年同期比・% 2013/上期 2013/下期 修正率 山 形 県 2014/上期 修正率 2014/下期 修正率 (計画) 修正率 全産業 86.4 ― 5.2 ― ▲ 0.5 3.2 38.0 15.6 製造業 95.4 ― ▲ 19.8 ― 17.3 10.2 73.7 15.5 非製造業 65.5 ― 65.9 ― ▲ 49.2 ▲ 26.1 ▲ 4.1 15.8 36.5 ― 21.7 ― 4.9 12.2 ▲ 5.2 ▲ 3.6 全 国 (図表8)売上高経常利益率 %・%ポイント 2013年度 2014年度 修正幅 山 形 県 (計画) 修正幅 全産業 2.54 ― 2.90 0.24 製造業 2.99 ― 3.87 0.38 非製造業 2.01 ― 1.61 0.03 4.44 ― 4.36 0.14 全 国 %・%ポイント 2013/上期 2013/下期 修正幅 山 形 県 2014/上期 修正幅 2014/下期 修正幅 (計画) 修正幅 全産業 2.85 ― 2.27 ― 2.66 0.10 3.14 0.38 製造業 3.82 ― 2.25 ― 3.92 0.35 3.81 0.41 非製造業 1.68 ― 2.30 ― 0.87 ▲ 0.29 2.26 0.32 4.52 ― 4.36 ― 4.61 0.48 4.13 ▲ 0.17 全 国 6 4.設備投資計画等 (1)設備投資 2014 年度(計画)は、製造業は前年度比+22.4%、非製造業は同▲7.6%と なり、全産業では同+10.9%の増加計画。 前回調査との比較では、製造業(修正率▲4.9%)、非製造業(同▲2.2%) とも下方修正され、全産業で▲4.1%の修正となった。 (図表9)設備投資計画(リース会計対応ベース、含む土地投資額) 前年度比・% 2013年度 2014年度 修正率 山 形 県 (計画) 修正率 全産業 ▲ 34.6 ― 10.9 ▲ 4.1 製造業 ▲ 28.2 ― 22.4 ▲ 4.9 非製造業 ▲ 42.9 ― ▲ 7.6 ▲ 2.2 5.6 ― 5.5 1.2 全 国 (注)ソフトウェア投資額は含まない。 前年同期比・% 2013/上期 2013/下期 修正率 山 形 県 2014/上期 修正率 2014/下期 修正率 (計画) 修正率 全産業 ▲ 38.4 ― ▲ 31.8 ― 43.9 2.0 ▲ 11.5 ▲ 10.0 製造業 ▲ 11.5 ― ▲ 37.1 ― 35.8 5.5 12.5 ▲ 12.7 非製造業 ▲ 60.8 ― ▲ 21.9 ― 58.8 ▲ 3.2 ▲ 46.7 ▲ 0.3 5.2 ― 5.9 ― 3.8 ▲ 6.3 6.8 8.1 全 国 (2)生産・営業用設備判断 生産・営業用設備 ・・・ 非製造業の「不足」超幅は横這いであったもの の、製造業の「過剰」超幅が縮小したため、全産 業では「不足」超幅が拡大。 (図表 10)生産・営業用設備判断 2014/9月 前回予測 a 山 形 県 全 国 「過剰」-「不足」回答社数構成比・%ポイント 12月 今回調査 b 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a 全産業 ▲ 3 ▲ 8 ▲ 6 ▲ 3 ▲ 3 3 製造業 9 0 4 ▲ 5 4 0 ▲ 14 ▲ 14 ▲ 14 0 ▲ 8 6 全産業 1 ▲ 1 0 ▲ 1 ▲ 1 ▲ 1 製造業 4 3 3 ▲ 1 3 0 ▲ 2 ▲ 3 ▲ 2 0 ▲ 3 ▲ 1 非製造業 非製造業 7 5.雇用 雇用人員・・・ 非製造業の「不足」超幅が拡大したものの、製造業が「過剰」 超に転化したため、全産業では▲8 と「不足」超が小幅縮小。 先行き(3 月予測)は、全産業で「不足」超幅が小幅拡大。 (図表 11)雇用人員判断 「過剰」-「不足」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 12月 今回調査 b 前回予測 a 山 形 県 全 国 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a 全産業 ▲ 9 ▲ 15 ▲ 8 1 ▲ 9 ▲ 1 製造業 ▲ 4 ▲ 2 2 6 0 ▲ 2 非製造業 ▲ 12 ▲ 27 ▲ 16 ▲ 4 ▲ 18 ▲ 2 全産業 ▲ 14 ▲ 17 ▲ 15 ▲ 1 ▲ 17 ▲ 2 製造業 ▲ 4 ▲ 7 ▲ 5 ▲ 1 ▲ 7 ▲ 2 非製造業 ▲ 20 ▲ 24 ▲ 22 ▲ 2 ▲ 25 ▲ 3 新卒採用計画・・・ 2014 年度、2015 年度とも上方修正され、5 年連続の増加 計画。 (図表 12)新卒採用計画(全産業)<6、12 月調査のみ> 前年度比・% 2013年度 2014年度 修正率 (計画) 2015年度 修正率 (計画) 修正率 山 形 県 2.9 ― 3.4 6.8 2.8 2.8 全 国 5.4 ― 2.7 ▲ 0.5 6.5 2.5 8 6.企業金融 資金繰り(全産業)・・・・・・・ 「楽である」超幅が縮小。 金融機関の貸出態度(全産業)・・ 「緩い」超幅が小幅縮小。 借入金利水準(全産業)・・・・・ 「低下」超幅が小幅拡大。 (図表 13)資金繰り判断(全産業) 「楽である」-「苦しい」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 12月 今回調査 b 前回予測 a 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a 山 形 県 16 9 ▲ 7 全 国 10 9 ▲ 1 (図表 14)金融機関の貸出態度判断(全産業) 「緩い」-「厳しい」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 12月 今回調査 b 前回予測 a 2015/3月予測 変化幅 c c-b 変化幅 b-a 山 形 県 24 22 ▲ 2 全 国 17 17 0 (図表 15)借入金利水準判断(全産業) 「上昇」-「低下」回答社数構成比・%ポイント 2014/9月 前回予測 a 12月 今回調査 b 変化幅 b-a 2015/3月予測 変化幅 c c-b 山 形 県 ▲ 9 ▲ 2 ▲ 11 ▲ 2 ▲ 1 10 全 国 ▲ 8 1 ▲ 9 ▲ 1 0 9 以 9 上
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