化学工学 - 新潟県立長岡工業高等学校

平成26年度シラバス
教科(科目)
使用教科書
工
工
業(化学工学)
実教出版
業
学番38
単位数
4単位
科・学年
新潟県立長岡工業高等学校
工業化学科
3学年
『化学工学』
副教材等
1
学習目標
化学工場で実際に活用できる物質収支や流体・粉体の取扱い、伝熱のしくみや蒸留などを広く会得させる。
2
指導の重点
・SI(国際単位系)を基本とした単位と有効数字について、計算方法を踏まえ理解させ、物質収支や流体(液体・気
体)、、流体力学をもとにしたエネルギー収支等を数理的に理解できるようにする。
・粉体や反応系に大きく影響する伝熱のしくみなどを会得させる。また、伝熱や蒸留を利用した加熱、冷却、濃縮、
乾燥などの原理を理解できるようにする。
・化学工場を取り巻く安全について法規等も含め広く理解させる。
3
学習計画(1単位時間
月
50分)
学習項目
学習活動・指導内容
時間
化学工場と化学工学
・「化学工学」を学ぶ目的・意義
物質収支
・SI(国際単位系)を基本とし、基本単位、組立単
評価方法
・1学期中間考査
4
26 ・提出物
5
・小テスト
位、接頭語、単位の換算、有効数字
・物質収支の概念
・化学反応を伴わないプロセスの物質収支
・化学反応を伴う物質収支
流体(液体・気体の流れ)
・液体の貯蔵容器、攪拌機、ポンプ、使用器具の腐
食、防食
・提出物
・気体の貯蔵、圧力測定
6
・1学期期末考査
26 ・小テスト
・流体のエネルギー収支、ルヌーイの定理
・流体のエネルギー損失、移送管のレイノルズ数、
7
ファニングの式
・流量の測定
9
固体の取り扱い
・粒径と流動性
・2学期中間考査
・粉体の粉砕、混合方法
10
26 ・提出物
・粉体の種々の分離方法
熱の取り扱い
11
・化学工業と熱
・小テスト
熱の基礎知識、水蒸気と触媒
熱交換機
構造、熱収支
熱の移動
移動の仕方、熱伝導による熱流量
・2学期期末考査
26 ・提出物
・小テスト
熱交換器内の熱流量、放射伝熱
12
熱の出入りを伴う操作
・蒸発
蒸発装置、蒸発缶の物質収支・熱収支
空気の調湿
冷水塔
ボイラー
乾燥
湿度、湿度の測定、調湿 水の冷却
乾燥機、乾燥の機構
構成、種類、燃料と燃焼
冷凍機
構造、ヒートポンプ
物質の分離と精製
・蒸留、吸収、抽出、新しい分離・精製法
化学プラントの管理
・生産計画と工程管理、品質管理
1
36 ・提出物
2
化学工場の安全と関係法 ・労働安全、労働災害、安全性の確保、安全対策、
3
・学年末考査
規
関係法規
・小テスト
4
評価規準と評価方法
関心・意欲・態度
この科目でどんなことを
思考・判断
プラント工場を運営管理し
技能・表現
原理・法則をよく理解し
知識・理解
理解をするために必要な単
学ぶのかを意識し、何の知 ていく上で、問題となる諸現 た 上 で 実 際 の 現 場 に 即 し 位、原理、法則等について正
識を身に付けなければなら 象の原理を理解し、安全・効 て、圧力・温度・流速、熱 しく理解していること。
ないのかを分かっており、 率的な方向にもっていけるよ などの数値をもとに、種々
自ら積極的な態度で授業に うな考え方ができること。
の目的値を計算により求め
取り組んでいること。
ることができること。
具体的な評価方法
・定期考査
・授業態度、出席、提出物、小テストなど
5
その他(担当者からの一言・留意点など)
科目「化学工学」は化学工場、プラント工場などの諸現場において、実際に作業する場合に必要とする知識を学
ぶ科目です。科目「工業化学」に比べて、数値の取り扱いが多く、単位・計算方法を常に意識し、取り組む必要が
あります。