第 25 回 本連載では、プレス加工を製品側から眺め、図と写真で理解しながら加工の仕方をわかりやすく解説します。 プレス接合加工 プレス加工での接合の主な方法と特徴を知る。 プレス接合の特徴 プレス加工は主に板材から板金部品をつくるが、つくら れた部品をさらに接合加工を用いて組み立てることも多く 行われている。 その方法としては、プレス部品をつくり、次工程で組み 立てる普通のイメージの組立て加工と順送り加工で材料か ら部品加工を行いながら組立てまで行ってしまう方法とが ある。 この方法は、型内複合加工とか型内組立て加工と呼ばれ ている。この方法ではピンや接点となる部品を型内に供給 して、順送り加工途中で接合して完成させるものと、複数 の順送り加工をクロスするように加工を進め、クロスした 部分で副部品となるものを接合、切り離しを行い、主部品 と一体化していく方法がある。 写真 1 モータ部品の積層加工 このときの接合の仕方がいくつかあり、その方法を今回は紹介する。写真 1 はモータ部品の積層加 工と呼ばれるもので形状加工と同時に積み重ねて一体化する代表的な接合加工部品である。 A 端部の接合 シーミング アリ組接合 プレス接合加工 B 摩擦接合 突出し接合 切り曲げ接合 圧入接合 C かしめ接合 かしめ だぼかしめ バーリングかしめ 張出し絞りかしめ やまぐち ふみお:所長/〒195−0074 東京都町田市山崎町 1380−G−1005/TEL : 042−793−7422/FAX : 042−793−4936 98 プ レ ス 技 術
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