食中毒事件の発生;pdf

資料提供(平成 27 年 3 月 27 日)
神戸市保健福祉局健康部生活衛生課 橋詰、木村
TEL:078-322-5262(内線 3341、3347)
食中毒事件の発生
◆概要◆
平成 27 年 3 月 25 日(水曜)、市内医療機関より神戸市保健所東部衛生監視事務所に「東灘区内
の飲食店で鶏刺身を含む食事を喫食し、腹痛、嘔吐、発熱等の症状を呈している患者を診察した。
参加した他の 4 名全員が同様の症状を呈しているようだ。」との届出がありました。
調査の結果、3 月 20 日(金曜)に東灘区内の飲食店「いぬふぐり」を利用した当該グループ 5
名全員が 3 月 22 日(日曜)夕方より腹痛、下痢、発熱等の症状を呈していることが判明し、医療
機関及び行政による検便で 2 名からカンピロバクターが検出されました。
当該施設以外に患者全員の共通食事がないこと、患者の発症状況が類似していること、患者便か
らカンピロバクターが検出されたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があったことから、
神戸市保健所長は当該施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定し、当該施設に営業停止(3
月 27 日(金曜)から 3 月 29 日(日曜)までの 3 日間)を命じました。
なお、患者に入院した者はなく、全員快方に向かっています。
◆原因施設◆
業
種
屋
号
営業者氏名
営業所所在地
飲食店営業
いぬふぐり
増田 修三(ますだ しゅうぞう)
神戸市東灘区御影本町 6 丁目 11-17
TEL 078-854-0441
◆原因食事◆
3 月 20 日(金曜)に当該施設で提供された食事
◆病因物質◆
カンピロバクター
◆喫食日時◆
3 月 20 日(金曜)午後 10 時
◆発症日時◆
3 月 22 日(日曜)午後 5 時 30 分(初発患者)
◆主症状◆
腹痛、下痢、発熱
◆検査状況◆
検便(患者 4 件、従業員 1 件)、食品 1 件、施設等拭取り検査 10 件
◆患者の状況◆
5 名(男 5 名:20 才)
住所別:市内 5 名(東灘区 4 名、灘区 1 名)
◆主な喫食内容◆
鶏ささみ刺身、焼鳥(鶏身、ねぎま、砂ズリ、つくね、皮、心臓、とりむね軟骨)、焼牛タン、
お茶漬け
★市民の皆様へ
カンピロバクターは鶏や豚、牛などの腸内に棲んでおり、少量の菌でも発症する食中毒の原因として
非常に多い細菌です。食肉類は調理済み食品とは別に低温保管し、調理に使用した器具は十分に洗浄・
消毒してから次の食材に用いましょう。特に食肉類の生食は避け、中までしっかり火を通し、菌を死滅
させるようにしましょう。また、手足の痺れ等の運動障害が見られる難病のギランバレー症候群との関
連が指摘されています。