記者発表資料(PDF形式 184KB)

横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 28 年5月 23 日
健康福祉局健康安全課
ジカウイルス感染症患者(輸入症例)の発生について
横浜市内で、ブラジル以外の中南米の流行地域への滞在歴がある女性1名が発熱等の症状を示し、
5月 20 日に医療機関を受診しました。ジカウイルス感染症の疑い事例として医療機関から横浜市保健所に
相談があり、横浜市衛生研究所における検査の結果、ジカウイルス感染症が確定しました。
この患者に関する情報等は、以下のとおりです。
1 患者に関する情報
(1) 概要
ア 年 代: 20 代
イ 性 別: 女性
ウ 滞在国: ブラジル以外の中南米の流行地域(6か月程度滞在し、5月中旬に帰国)
エ 症 状: 発熱(37.3℃)
、発疹
オ 現地での蚊の刺咬歴: あり
カ 居住地: 横浜市内
(2) 患者の状況
既に病状は軽快しており、自宅療養しています。
2 本市の対応
(1) 患者等への疫学調査の実施及び感染拡大防止のための保健指導(防蚊対策や献血の自粛など)
(2) ジカウイルス感染症に関する相談体制の整備、医療機関への周知や市民への情報発信
・各区福祉保健センターでの相談体制を整備
・市内医療機関に対し、ジカウイルス感染症に関する情報提供や感染症法に基づく届出を依頼
・市民に対し、市保健所ホームページでの正しい知識の普及啓発(妊婦さん向けのちらし、外国語
版ちらしの掲載など)
・6月を啓発強化月間とし、蚊媒介感染症の予防対策の啓発を実施(ちらし配布、ポスター掲示等)
(3) 市内の公園や港湾地区で蚊の生息数やウイルス保有の有無等についてモニタリング調査を実施
(5月 18 日市長定例記者会見)
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/hokenjo/genre/kansensyo/20160521164557.html
市民の皆様へ
ジカウイルス感染症は、一般に蚊に刺されることによって感染する疾患です。
現在、横浜市内でも蚊は発生して始めていますが、数は多くなく、市内で感染が拡大する可能性は
低いと考えられます。
ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり、重症化するリスクは極めて低いですが、流行地域へ渡航
する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に
刺されないように注意してください。特に、妊婦の方は、流行地域への渡航は控えてください。
流行地からの帰国者は、症状の有無にかかわらず、2週間程度は蚊に刺されないよう注意し、4週間
は献血を自粛してください。また、性交渉による感染リスクも指摘されているため、流行地域から帰国
した男性は、症状の有無にかかわらず、最低4週間(パートナーが妊娠中の場合は、妊娠期間中)は、
性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えることを推奨します。
お問合せ先
健康福祉局健康安全課長
※本件は、厚生労働省と同時発表です。
木村 博和
Tel 045-671-2442