国会FAXリポート/No.798 東日本集中豪雨で大規模水害発生

国会FAXリポート/No.798
2015 年 09 月 14 日(月)民主党/衆議院議員 大畠章宏
連絡先:日立事務所(0294-21-5522)国会事務所(03-3508-7231)
ホームページ:www.oohata.com メールアドレス:[email protected]
至誠一貫・報恩感謝
東日本集中豪雨で大規模水害発生
鬼怒川堤防決壊で常総市内大規模水害発生
9 月 10 日(木)、午前中、栃木・茨城両県にまたがる地域で、集中豪雨が発生しました。
それも、従来では考えられない集中豪雨で、台風 18 号が低気圧に変わり、そこに近づい
てきた台風 17 号の湿った風がぶつかり合い、異常な雨量となった模様です。この影響で
鬼怒川の水量が急激に増加して、下流側にある茨城県常総市内の堤防が決壊しました。
集中豪雨の模様は、NHK テレビでも河川の実況中継がなされ、午後 1 時ごろ、常総市内
の鬼怒川の堤防が決壊し、市内に濁流が猛烈な勢いで流れ込む様子も報道されました。
民主党台風 18 号災害対策本部を設置
10 日(木)、民主党本部は枝野幹事長を本部長とする「台風 18 号災害対策本部」を設置
し、11 日(金)午後、
「台風 18 号災害対策本部会議」を開き、関係省庁および被災関連県
連から被害の状況について報告を受けました。また、対策本部として、枝野幹事長は 12
日(土)、岡田代表は 13 日(日)に常総市に入り、現地の状況を調査することにしまし
た。
岡田代表と共に常総市災害現地に入る
13 日(日)、民主党岡田代表、郡司県連代表、藤田参議院議員、長谷川修平県議会議員
と 12 時に常総市役所で合流し、高杉市長から現状について報告を受けました。
高杉市長からは、堤防の低いところからの越水と、200 メートルに及ぶ決壊で流れ出し
た鬼怒川の水が市内に及ぶ事態となり、決壊した堤防から 9 キロ離れた市庁舎までも浸水
するなど、常総市内、特に東側地域全域が浸水してしまうという、かつてない大きな水害
になった状況について説明がなされました。また、避難所は市内に 28 カ所あり、避難所
にいる方だけではなく、自宅にいても床上浸水されている方が多く、大変な状況であり避
難所にいるいないにかかわらず、常総市全体が非常に不安かつ危険な状況に置かれている
実情について報告を受けました。岡田代表は見舞いの言葉を述べるとともに、「市民の皆
さんも不便な生活を強いられており、行方不明の方もおられる中、市長も全力で対応され
ていると思うが、われわれ党としてもしっかり後押ししていきたい」と述べ、民主党とし
て全力で要請に応えていく考えを表明しました。
台風 18 号被災者の現地市民の声を聞く
14 日(月)、常総市内の避難所に伺い、避難者の皆さんからいろいろなご意見を伺いま
した。被災された市民からは「あっという間に激流に襲われ、自宅から出られず、ヘリコ
プターで救出していただいた。これからどうしたらよいか全く見当もつかない」と被災当
時のお話も含め、これからの生活に不安を持つ深刻なお話を伺いました。これを踏まえて、
民主党茨城県連として次の要望事項を取りまとめ、党本部の災害対策本部を通して、その
問題が解決する様努力することに致しました。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
行方不明者の安否確認に全力を挙げること
被災者のワンストップ相談窓口を設置する事(生活再建に関する情報提供などの支援)
被災地の水位を下げる対策(ポンプ車の配置増強と排水対策の強化)
家屋内外、市道、農道など堆積汚泥・がれき処理対策
堤防の決壊か所の早急な復旧整備・強化
避難所での避難者プライベート空間の確保対策
感染症対策として、簡易ベッドなどの設置(特に、高齢者、障がい者、乳幼児対策)
避難者の診療、医療の継続・充実
避難所運営スタッフなどに対する後方支援
ライフラインの早急な復旧(特に、上水道施設が被災し機能不全状態)
携帯電話の充電器・ケーブルの手配
トイレなど合併槽被災対策
農畜産物被害実態調査と救済対策(稲作、野菜、果樹、家畜、農業用施設など)
ボランティアの受け入れ体制の支援(国、県)
被災市長へのバックアップチームの設置(国や県の専門職員の派遣)
国・県・市町村の情報連携とさらなる強化
住宅を失った被災者のための仮設住宅など住まいの確保
安倍自公政権、
「労働者派遣法改悪」を参議院で可決成立
9 日(水)、施工日を 9 月 1 日から 9 月 30 日に修正した「労働者派遣法改正案」が参議
院本会議で与党の賛成多数で可決されました。さらに、11 日(金)、修正された「労働者
派遣改正案」が衆議院本会議で再提案され、採決の結果、自民公明などの賛成多数により
可決成立しました。この法改正により、これまで会社の都合により、臨時的に派遣労働が
認められてきましたが、これからは派遣労働者を変えれば、その業務を派遣労働者で担わ
せることが恒常的に出来るようになり、まさに安倍総理のめざす「世界で一番会社が活躍
しやすい国」に近づきました。さらに、26 業種の専門職の皆さんの派遣労働もこれまで無
制限でしたが 3 年で打ち切られることになりました。連合の皆さんと共に廃案を求めて闘
ってまいりましたが、誠に残念な結果となりました。今後、安倍政権は、「正社員の金銭
解雇」や残業代を払わなくて済む「残業代ゼロ法案」も国会へ提出する準備をしており、
次の国会で提出される見込みです。「景気回復、この道しかない」という大看板を掲げな
がら、「戦争法案」や「雇用破壊」など過去の歴史を顧みず、日本国の未来を破壊してい
ます。今後とも、皆さんと共に、安倍政権打倒の体制を強化できるよう全力を尽くします。