3DG 地盤工学Ⅰ 解答 (平成16年度 後期試験)

3DG
地盤工学Ⅰ
解答
(平成16年度
後期試験)
問1. 最もも関係のある語句を下欄から選びその番号をカッコ内に記入せよ。
(1)地盤調査には、物理探査、ボーリング試験、( ⑩ )、( ⑪ )、( ⑫ )などがある。サウンデイング試験には、( ① )、
( ② )などがあり、このうち( ① )からは地盤のN値、( ⑬ )からは極限支持力を知ることができる。
(2)緩く堆積した( ⑤ )に繰返しせん断応力が作用すると、砂は体積収縮を起こそうとするが、地震動のように短時間にせん断応
力が作用する場合、砂は体積収縮を起こすことができず、( ⑰ )の増大に伴って有効応力が減少する。そして、有効応力がゼ
ロになればせん断強さもゼロになり、砂は( ⑮ )を呈する。
(3)飽和砂の非排水繰返し強度(液状化強度)を求めるための試験として、( ④ )、( ⑦ )などがある。試験の結果は、液状化
発生までの回数と( ⑱ )の関係で整理した( ③ )によって表される。
(4)液状化の簡易予測法には、( ⑧ )や( ⑲ )を用いた方法がある。( ⑧ )法は、動的せん断強度比(液状化強度比)Rを( ⑥ )
で除して、液状化に対する( ⑳ )を表したものである。
(5)液状化対策の方法として、( ⑨ )、( ⑭ )、( ⑯ )などがある。
①標準貫入試験
②コーン貫入試験
③液状化強度曲線
④繰返し三軸試験
⑤飽和砂地盤
⑥繰返しせん断応力比L
⑦繰返しねじり試験
⑧F L ⑨杭基礎
⑩サンプリング
⑪サウンデイング試験
⑫載荷試験
⑬平板載荷試験
⑭締固め
⑮液状
⑯ドレーン
⑰間隙水圧
⑱繰返し応力振幅比
⑲限界N値
⑳安全率
荷重強さ p (k N/ m2 )
100
200
300
400
500
0
沈下量 s (mm)
問2.地盤上に直径10mの円形の直接基礎によるビルの計画があり、建設に先立って平板載荷
試験が行われ、図のような結果が得られた。ビル1階当たりの重量が死荷重・活荷重の総計
で8.0kN/m2 /階とすると、ビルの階数はいくらまで可能となるか。ただし、地盤の長期許容
支持力は極限荷重強さの1/3とする。
極限支持力qd =400 kN/m2 ,
長期許容支持力qa= qd /3=400/3=133kN/m2
階数n=133/8.0=16.6
∼ 16階まで建設可能
0
2
4
6
深 度 (m)
問3.図の地盤上に最大加速度αmax.=400galが作用した。深度z=10mについて以下の問いに答えよ。なお、γ w =10.0kN/m3 として計算。
(1)有効土かぶり圧σv ’はいくらか。
(2)動的せん断強度比(液状化強度比)Rはいくらか。ただし、R=τd /σv ’=0.003 Dr (Dr :%) の関係が成立するものとする。
(3)地震動によって発生する繰返しせん断応力τavはいくらか。ただし、τav=0.65γ・z(αmax/g) rd 、rd =1−0.015 z (z :m)。
(4)繰返しせん断応力比L(=τav/σv ’)はいくらか。
αmax.=400gal
G.L.
0
(5)液状化抵抗率FL値(=R/L)を求め、液状化発生の可否を判定せよ。
γt=18.0kN/m3
▽
(1)有効土かぶり圧σv ’=(18.0×2)+(10.0×8)=116.0 kN/m2
2
(2)動的せん断強度比R=0.003×70.0=0.210
4
(3)rd =1−0.015 z=1−0.015×10=0.85
γ sat=20.0kN/m3
繰返しせん断応力τav=0.65×20.0 ×10×(400/980)×0.85 =45.1 kN/m2
6
Dr=70.0%
(4)繰返しせん断応力比L=45.1/116.0=0.389
8
(5)液状化抵抗率FL値=R/L=0.210 / 0.389=0.54 ≦1.0 ∼ 液状化発生の可能性あり
10
問4.以下の①∼⑳に相当する用語や数値を下欄に埋めよ。(単位を忘れないこと)
Qs
地盤が耐え得る最大の荷重qu を(①)という。直接基礎に対して、①の値は(②),(③),(④)の
3項の線形結合で表され、これをTerzaghiの(⑤)という。基礎の設計では、①の値を(⑥)で除した(⑦)
qaと構造物荷重qを比較し、q<qaなら所要の設計条件が満たされるとする。⑥の値は構造物の重要度な
どで決まり、基礎の設計では常時の場合(⑧)程度の値がとられる。
杭基礎はその支持機構によって(⑨)と(⑩)に大別され、前者の杭1本が負担できる最大荷重Qs は(⑪)
と(⑫)の和で与えられる。右図のように直径D=30cmの杭がL=12mの粘土層を貫いて砂層で支持される
とき、⑪に対応するQp =(⑬)と、⑫に対応するQf=(⑭)の和として、Qs =(⑮)と計算される。た
だし、砂層のqd =7.50MPa、粘土層のfs =45.0kPaとする。
地震加速度αの大きさは通常(⑯)という単位で表される。この単位では、重力加速度g=(⑰)であ
る。αとgの比:k=α/gを(⑱)と呼ぶ。構造物(重量W)に対するαの影響を、静的な横力fとして
設計計算に取り入れる手法を(⑲)という。f=(⑳)と表される。
①〔
⑥〔
⑪〔
⑯〔
極限支持力
安全率
先端抵抗
gal
〕②〔 粘着力
〕⑦〔 許容支持力
〕⑫〔 周面摩擦
〕⑰〔 980 gal
〕③〔 表面荷重
〕⑧〔 3.0
〕⑬〔 0.53 MN
〕 ⑱〔 震度
〕④〔 自重
〕⑨〔 支持杭
〕⑭〔 508 kN
〕⑲〔 震度法
D
f
s
〕⑤〔 支持力公式
〕⑩〔 摩擦杭
〕⑮〔 1.11 MN
〕⑳〔 k・W
L
qd
〕
〕
〕
〕