中間1

材料力学中間試験(No.1)
(2015/11/10)
試験時間 80 分/筆記用具・電卓・定規・コンパス
学籍番号
氏 名
<1/2>
100 点満点
※解答は誘導を含めて記述すること(答えだけはゼロ点)/有効数字3桁以上で計算/1MPa=1N/mm2
問 1)高さh1=2.5m,h2=5.0m,直径d1=4.0m,d2=6.0m の2つのブロック①,②
(単位体積重量γ=23.0kN/m3)を重ね、頂部にW0=800kN の錘を載せたとき、
各ブロックの底面積(A1,A2)と重量(W1,W2)を計算し、各底面に発生する
圧力p1,p2 を求めよ。(圧力は Pa 単位:kPa、MPa 等を用いて適切な数値で表せ)
W0
p1
①
解)12 点
② p2
各ブロックの断面積,体積,重量:
① A1=12.6m2,V1=31.5m3,W1=725kN
h1
d1
h2
d2
② A2=28.3m2,V1=141.5m3,W1=3255kN
→ p1=(W0+W1)/A1=1527/12.6=121.0kPa(圧縮)
→ p2=(W0+W1+W2)/A2=4780/28.3=168.9kPa(圧縮)
問2) ①図の2つの力F1,F2 のxy成分 (F1x,F1y),(F2x,F2y)を求めよ。
②F1,F2 の合力Pのx,y成分(Px,Py)を求めよ。
③合力Pの大きさ|P|と、水平からの作用方向角θを求めよ。
P
y
F2
40°
(※θはx軸から反時計回りに測る/x,yの負方向に向う力成分は負の力として表す)
F1
θ
25°
解)18 点
x
①F1x=45cos25°=40.8kN,F1y=45sin25°=19.0kN
F2x=30cos130°=-19.3kN,F2y=30sin130°=23.0kN
②Px=F1x+F2x=21.5kN,Py=F1y+F2y=42.0kN
③|P|=(Px2+Py2)0.5=(2226)0.5=47.2kN
θ=tan-1(Py/Px)=tan-1(1.95)=62.9°
問3)一辺B=1.5m、高さH=2.0cm の直方体ブロック(γ=23.0kN/m3)が、直径
d=60cm、高さ L=50cm の柱(E=320MPa,ν=0.340)で支えられている。
以下を求めよ。(柱の自重は無視する/応力は問 1 と同様Pa 単位で表せ)
①ブロックの重さWと柱に作用する圧縮応力σ
②σに等しい水圧を与える水深h(γw=9.80kN/m3)
③柱の収縮量ΔL と直径変化量Δd
解)16 点
B
H
L
σ
①ブロックの重さ:W=γ×V=23.0×(1.5×1.5×0.02)=1.04kN
d
柱の面積A=0.283m2 → σ=W/A=1.04/0.283=3.66kN/m2=3.66kPa(圧縮)
③ σ=γwh → h=σ/γw=3.66/9.80=0.373m=37.3cm
④ εL=σ/E=-0.00366/320=-1.14×10
-5
ΔL=εL×L=-5.72×10-3mm(圧縮)
εd=-ν×εL=3.88×10-6
(46)
→
Δd=εd×d=2.33×10-3mm(伸張)
B
<2/2>
学籍番号
氏 名
問4)直径D=1.8m、高さh=80cm の円筒形ブロックを床に固定し、F=350kN
のせん断力(ずれ力)を加えた。ブロックの材質(E,ν)は問3と同じ
として、次を求めよ。①ブロックに作用するせん断応力τ(Pa 単位で表示)、
②発生するせん断ひずみγ、ずれ変形量δ
F
δ
h
D
解)12 点
ブロック断面積:A=πD2/4=2.54m2
2
G
2
τ=F/A=350kN/2.54m =138kN/m =138kPa
E
2(1  )
G=320/(2×1.340)=119MPa γ=τ/G=0.138/119=1.16×10-3
δ=h×γ=800×1.16×10-3mm=0.928mm
問5)一辺長d=15.0cm,長さL=1.20m の正方形断面棒(E=42.0GPa,ν=0.250,引張強度σf=74.0MPa)
の軸方向に引張力Pを加えるとき、以下を求めよ。
① P=465kN の時の、辺長変化量⊿L,⊿d及び引張破壊に関する安全率Fs
② 引張破壊に対し安全率Fs≧2.0 を確保するための引張力P
③ 伸び変化量⊿Lを 0.5mm 以内に収めるための引張力P
P
P
解)20 点
d
①棒の断面積A=225cm2=22500mm2
L
→ σ=P/A=465kN/22500mm2=0.0207kN/mm2=20.7MPa
εL=σ/E=20.7/42000=4.93×10-4 →
εd=-ν×εL=-1.23×10-4 →
ΔL=L×εL=0.591mm
Δd=d×εd=-0.0185mm
Fs=σf/σ=74.0/20.7=3.57
②Fs=σf/σ≧2.0 → σ≦(σf/2.0)=37.0MPa → P≦37.0MPa×A=832500N=833kN
または、破壊引張力:Pf=σf×A=1665kN,Fs=Pf/P≧2.0 → P≦Pf/2.0=833kN
③σ=P/A,εL=σ/E → ⊿L=εLL=PL/(EA)≦0.5mm
→
P≦(EA×0.5mm)/L=42.0×22500×0.5/1200=394kN
問6)長さL=1.8m,直径d=15mm の丸棒(E=76.0GPa,ν=0.250,引張降伏応力σy=140MPa)をn本
剛板に固定して引張力Fを加える。以下を求めよ。
①n=8 本,F=150kN の時、各棒に発生する引張応力σ、辺長変化量⊿Lと⊿d
②n=12 本の時、棒を降伏に至らしめる引張力Fと、降伏時の伸び量⊿L
③F=90.0kN の時、引張降伏に対しFs≧2.5 を確保するために必要な棒の本数n
解)22 点
L
棒1本の断面積A=177mm
2
①棒に作用する引張応力σ=F/(nA)=150000N/(177mm2×8)
=106N/mm2=106MPa
-3
εL=σ/E=1.39×10
→
εd=-ν×εL=-3.48×10
F
F
d
ΔL=εL×L=2.51mm
-4
→
Δd=εd×d=-5.21×10-3mm
②棒1本が引張降伏する力:Fy=σf×A=140N/mm2×177mm2=24.8kN → F=Fy×12=298kN
εL=σy/E=140/76000=1.84×10-3 →
ΔL=εL×L=3.32mm
④ Fs=(Fy×n)/F=(24.8/90.0)×n≧2.5 → n≧9.07 本
(54)
→
n=10 本