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News Release
2014年7月18日
水溶性銀系抗菌剤「CFシリーズ」にてノロウイルスの不活化を確認
◇概要
株式会社J-ケミカル(社長:近藤邦彦)は、2011年に販売を開始した水溶性銀系抗
菌剤『CFシリーズ』に新たに抗ウイルス(ノロウイルス、インフルエンザウイルス)効果
を確認いたしましたのでお知らせいたします。
安全性の高い銀系抗菌剤でありながら水溶性という『CFシリーズ』の特徴を活かし、
現在展開している抗菌用途分野に加え、ウイルス感染に対する懸念が強いと考えられ
る分野(公共施設や設備、一般家庭)での展開を目指します。
◇効果
現在(ヒト)ノロウイルスの培養方法が確立されていないため、代用されているネコカ
リシウイルスで試験を実施し、接触時間5分(2%水溶液)でウイルス数99.5%以上、イ
ンフルエンザウイルスについても同条件で99%以上不活化を確認しております。
◇特長
・複数のウイルスに効果を確認
一般的な銀系抗ウイルス剤と異なりインフルエンザウイルスだけでなく、ノロウイルス
へ効果があります。
・広い抗菌スペクトルを有する
細菌だけではなく、真菌の一種の白癬菌(水虫菌)についても高い効果を確認しており
ます。
・高い安全性を確保
構成物質の選定にこだわり、高い安全性を有しております。
・塩素系薬剤との違い
ノロウイルスは次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系薬剤による不活化方法が推奨さ
れています。しかし特有の臭気、皮膚などへの刺激性、金属に対する腐食性、衣類な
どへの漂白作用があるため使用できる用途に制限がありました。『CFシリーズ』には、
このような問題がないので、今まで塩素系薬剤を使用できなかった用途での展開が可
能となりました。
・水溶性
粉体抗菌剤と異なり、水系製品への添加が容易です。
均一に溶解するため効果のばらつきが殆どありません。
◇用途展開
安全性の高さを活かし住宅や介護施設、病院や学校など人がよく触れる部分、家庭
や職場などでスプレーやウェットシートによる感染予防用品への展開を予定しています。
〒104-0044 東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー17F Tel.03-5148-7131
◇試験データ
抗菌性能:最小発育阻止濃度 200~400ppm/細菌類、200~1600ppm/カビ類
:最小殺菌濃度1.5ppm/黒皮カビ
安全性評価試験:Ames試験/陰性
急性経口毒性(ラット)/2000mg/kg以上
皮膚一次刺激性試験/無刺激(水で1.5倍希釈)
皮膚感作性試験/陰性
目刺激性/無刺激(製品を水で25倍希釈)
◇(ご参考:用語解説)
最小発育阻止濃度
抗菌効果の尺度の一つで、細菌、かびの発育を阻止するのに必要な抗菌剤の最小
濃度。(あらかじめ培養した細菌やカビを一定濃度の抗菌剤が入った培地にまいて
培養し、その際発育しない最小の抗菌剤濃度を測定します。)
最小殺菌濃度
細菌やカビに対して殺菌力を示す最小濃度。(あらかじめ培養した細菌やカビを一定
時間、一定濃度の抗菌剤で処理し、その後再度、培養して細菌が生えてくるか確認
し、生えてこない最小の菌剤濃度を測定します。)
Ames試験
変異原性(遺伝毒性)があるか無いかを確認するための試験法のひとつ。
◇『CFシリーズ』に関するお問合せ先
株式会社J-ケミカル 大阪営業所
大阪市北区中之島6-2-57 味の素グループビル5F
06 - 6441 - 2414
担当者:山中
J-ケミカルホームページ:http://www.j-chemical.co.jp/
〒104-0044 東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー17F Tel.03-5148-7131