名古屋市産業振興ビジョン2020(案)(概要版) (PDF形式, 2.60MB)

名古屋市産業振興ビジョン 2020
(案)
概要版
名古屋市産業振興ビジョン2020
1 ビジョン策定の概要
ビジョン策定の趣旨・位置づけ
本ビジョンは、本市のまちづくりの
指針である「名古屋市総合計画 2018」
のもとでの産業振興施策と就労支援施
策に関する個別計画として位置づけ、
当地域の産業の持続的な発展を図って
いくために、その基本方針と施策の方
向性を示すものです。さらに、
「まち・
ひと・しごと創生法」に基づく「名古
屋市まち・ひと・しごと創生総合戦略」
(平成 27 年度策定予定)との整合性を
図りつつ策定しました。
また、名古屋市中小企業振興基本条例(平成 25 年 4 月施行)の基本理念を踏まえ、挑戦する企
業の支援や小規模事業者への配慮など総合的かつ効果的な施策を掲げています。
名古屋市中小企業振興基本条例の目的と基本理念
(目 的)市、中小企業者等の役割分担や施策の基本となる事項を条例で定め、中小企業の振興を総
合的に推進します。
(基本理念)中小企業の振興は、中小企業者が経営基盤の強化等に自主的に努めるとともに、中小企業
者の努力に対して、市、国、県その他関係地方公共団体、中小企業団体、大企業者、金融機関、
大学等の研究機関その他中小企業を支援する機関及び市民が連携して支援することを基本
として推進します。
計画期間
本ビジョンは、概ね 10 年先の本市の将来を見据え、平成 28 年度(2016 年度)から平成 32 年
度(2020 年度)までの 5 年間を計画期間とします。
1
2 地域経済の現状と課題
名古屋圏の魅力的な産業資源
名古屋圏には、イノベーションを繰り返して成長してきた企業をはじめ、人材や大学、金融機関、
本市の産業労働支援拠点などの地域資源が多彩に存在します。また、リニア中央新幹線の開業(平
成 39 年度予定)や名古屋駅周辺の大規模再開発などが全国的にも注目を集めています。
〈人材・地域資源〉
人、大学・短大や学生、法務・税務関連専門家、金融機関などの多くの資源が集積
〈研究開発〉
産学連携の共同研究など、大学、研究機関、企業における多くの研究開発が進行
〈交流〉
名古屋港における貿易、企業の海外進出、国際会議の開催などの活発な産業交流が展開
〈主な本市の産業労働支援拠点〉
なごやサイエンスパーク、国際展示場、工業研究所、中小企業振興会館、
なごやジョブサポートセンター
〈名古屋圏を取り巻く状況〉
・リニア中央新幹線の開業(平成 39 年度予定)
・名古屋駅周辺の大規模再開発
・ロボカップ 2017 世界大会の開催
リニア開通後の大きな新しい交流圏のイメージ
5,000
万人規模の
人口
大きな新しい交流圏
1,990万人
大阪
兵庫 京都
奈良 滋賀
215万人
1,135万人
長野
86万人
山梨
名古屋
東京
愛知 岐阜
三重
神奈川 千葉 埼玉
静岡
377万人
約40分
2
3,562万人
ロボカップ 2015 世界大会(中国大会)
名古屋市産業振興ビジョン2020
本市経済の課題
〈本市を取り巻く外部要因〉
○世界規模でのニーズの変化
・次世代自動車の市場の拡大
※ IoT:モノのインターネット(Internet of Things)
・IoT※の台頭によるビジネスの変化
あらゆるものがインターネットで結ばれる仕組み
○消費者の価値観の変化
・ライフスタイルの変化による「購入、所有」重視から「消費、利用」重視へ
○国際的な都市間競争の激化
・より魅力ある都市への「人・モノ・カネ・情報」の集中
〈市内中小企業が抱える課題〉
○本市景況調査の主な結果(平成 27 年上期調査)
【経営上の課題】
(%)
1
建設業
業 製造業
種 卸売業
別 小売業
人手不足
2
3
(37.5) 原材料価格の上昇 (34.4) 競争の激化
(32.3)
競争の激化
(42.2) 需要の減少・停滞 (40.1) 仕入価格の上昇
(38.8)
(36.9)
サービス業 需要の減少・停滞 (37.3)料金の低下・上昇難 (30.9) 競争の激化
(23.6)
【課題への取り組み状況】
〈人材育成〉
取り組んで
いる
体
建
設
業
製
造
業
卸
売
業
小
売
業
【経営上の課題】
・生産設備の老朽化
・円安の影響による
原材料費の上昇、
電気代、燃料費の
値上がり
・人手不足、技術者
の高齢化
需要の減少・停滞 (45.0) 原材料価格の上昇 (32.5)製品価格の低下・上昇難 (24.3)
需要の減少・停滞 (48.4)消費者ニーズの変化 (41.8) 競争の激化
全
○本市職員による
訪問調査における
主な意見
47.4
取り組んで
いない
サービス業
39.1
小規模企業
35.3
5.2
30.2
57.1
42.6
7.2
45.5
7.7
49.2
〈新製品開発や他の分野への進出〉
(%)
取り組んで
いる
未回答
64.6
43.1
(%)
30.6
20.8
49.2
8.2
50.0
10.9
9.0
55.7
未回答
6.9
62.5
6.3
72.9
29.9
3.4
39.5
取り組んで
いない
47.6
65.6
9.0
24.5
63.6
11.8
23.2
68.7
8.1
〈産業人材の育成にかかる課題〉
○人手不足の顕在化、若年労働者の減少
・名古屋地域の有効求人倍率 2.06 倍(平成 27 年 10 月)
・愛知県の新規学卒就職者(大学卒)の 3 年以内離職率
29.0%(平成 24 年 3 月卒)
○女性の活躍推進
・全国平均より深い M 字カーブ
○ワーク・ライフ・バランスの実現
90%
76.4%
80%
75.9%
70%
60%
63.6%
50%
40%
30%
H24(名古屋)
20%
H14(名古屋)
10%
H24(全国)
歳
歳
歳
歳
歳
歳
歳
歳
歳
歳
歳
歳
19 24 29 34 39 44 49 54 59 64 69 74
歳以上
〜
〜
〜
〜
〜
〜
〜
〜
〜
15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75
〜
0%
〜
→現実は「『仕事』を優先している」が 40.3%
女性の年齢階級別労働力率
100%
〜
・「『仕事』と『家庭生活』をともに優先したい」は 31.4%
・「『仕事』を優先したい」は 6.7%
3.4
49.0
25.4
【取り組みたい課題】
・人材育成に力を注ぎたい
・新事業展開したい
・自社製品開発したい
6.3
63.8
出所)平成24年就業構造基本調査(総務省)
3
3 本市が目指す発展の姿
V
ISION 『ビジネス・エコシステム』により
新たな価値が生まれ続けるまち名古屋
ひ
~世界を惹きつける
『感動インキュベーションシティ』
名古屋に~
人々の豊かで快適な暮らしに寄与
生活
環境
健康
新たな価値が
『感動』
を生み出す
『ビジネス・エコシステム』
による
新たな価値の創造
国内外の地域
との交流
企 業
中小・小規模企業
ベンチャー企業
大企業
〈名古屋市の役割〉
『ビジネス・エコシステム』
の創出をサポート
(場の構築・提供)
金融機関・
支援機関等
大学・
研究機関等
大学
研究機関
専門家
行 政
名古屋圏
高度なものづくり産業の集積
《本ビジョンにおける『ビジネス・エコシステム』》
多種多様な主体が互いの得意とする経営資源を結びつけ、新たな価値を創造し続ける仕組み
・ビジョンを創出・共有し、その実現に向けて従来の産業や地域の枠を超えて交流・連携
・互いの自律的な活動、競争・補完関係により持続的な経済成長を実現
・創造された価値を受け取った社会が、さらに新たな価値を求めることにより新市場を創出
このような仕組みを生態系(エコシステム)としてとらえ、「ビジネス・エコシステム」と称します。
4
名古屋市産業振興ビジョン2020
ビジョンの実現に向けたプロジェクト
プロジェクト
1
「だれもが新たな価値を生み出せるまち名古屋」の実現
~新たな価値を創造する重点産業の振興・産業交流の促進~
施策1 成長産業の振興
施策2 価値づくりの促進
Create
施策3 交流の場づくり
プロジェクト
2
「だれもがビジネスに挑戦できるまち名古屋」の実現
~地域に魅力と活力を生み出す中小企業の支援~
施策1 地域産業の担い手支援
施策2 挑戦する意欲の増進
施策3 新たな価値を生み出す
創業・起業支援
プロジェクト
3
Challenge
「だれもがいきいきと働き輝けるまち名古屋」の実現
~地域の持続的な発展につながる就労支援・産業人材の育成~
施策1 地域の活性化につながる就労支援等
施策2 次世代を担う産業人材の育成・確保
Career
5
重点産業分野
本市が目指すビジョンの実現に向けて、今後国際的に成長が見込まれる産業を「成長産業分野」
として位置づけるとともに、当地域の産業の発展を促すために「ものづくり」と「ことづくり」
のそれぞれの面から新たな価値をつくり出すと考えられる産業を「価値づくり産業分野」と位置
づけ、これらを重点産業分野として重点的な施策の展開を図ります。
下図のように、「成長産業分野」を縦軸とした場合、「価値づくり産業分野」は横軸として位置
づけられ、それぞれが交差して結びつくことで、新たな価値が生み出されていくということをイ
メージしています。
成長産業分野
価値づくり産業分野
主
も と
のし
づて
く り 主
こ と
とし
づて
く り 航空宇宙産業
医療・福祉・健康産業
環境・エネルギー産業
航空機、
ロケット 等
医療機器、
介護ロボット・福祉用具
等
次世代自動車、
燃料電池、
資源リサイクル 等
ロボット・ICT産業
次世代ロボット、人工知能、IoT 等
先端技術産業
プラズマ等ナノテクノロジー、バイオ、高機能素材 等
基盤技術産業
めっき、溶接、プラスチック成形 等
クリエイティブ産業 デザイン、ファッション、コンテンツ 等
MICE 関連産業 展示会、コンベンション、観光 等
サポート産業 知的ビジネス支援サービス 等
価値づくり産業
【MICE関連産業】 名古屋市国際展示場の経済波及効果
最終需要額
617億円
8
6
サービス分野
農林水産分野
ロボット部品
製造分野
4
6
宿 泊 費
買物・娯楽費
会場設営費
機材レンタル
平成24年
2012年 平成27年
2015年 平成32年
2020年 平成37年
2025年 平成47年
2035年
出所)2035 年に向けたロボット産業の
将来市場予測①(NEDO)
食品
食品加工
ホテル
飲 食 費
イベント経費
2
0
交 通 費
清掃
製造
鉄道・バス
タクシー
電力
装飾
サポート
事業者
機材
レンタル
食品加工
農業
消費支出拡大
10
同2次間接効果
③134 億円
雇用者所得の増大
(兆円)
同1次間接効果
②197億円
周辺産業
来場者による消費額
主催者等による消費額
【ロボット・ICT産業】
ロボット産業の市場動向
県内の直接効果
①472 億円
教育
娯楽
鉄道
建設
清掃
イベント
機材製作
建設
電力
注)ポートメッセなごや 平成 25 年度実績による試算
出所)
「名古屋市における展示場のあり方構想懇談会」(平成 26 年度)資料より作成
名古屋市産業振興ビジョン2020
成長産業
【航空宇宙産業】
ジェット旅客機の需要予測結果
40,000
37,147
35,000
新規需要
30,000
17,270
53%
25,000
機数
20,000
納入機数
32,688
19,877
代替需要
15,000
15,418
47%
10,000
5,000
既存機
4,459
0
2014
2034
出所)
「平成 26 年度版 民間航空機関連データ集」
((一財)日本航空機開発協会)
Mitsubishi Regional Jet(三菱航空機㈱提供)
【医療・福祉・健康産業】
医療機器産業(世界市場)の将来市場予測
(億ドル)
5,000
141 %
4,344 億㌦
4,000
157 %
3,000
2,000
3,078 億㌦
1,949 億㌦
1,229
1,578
747
1,000
0
1,751
1,204
874
206
122
平成19年
平成24年
アジア
310
315
330
705
平成29年
日本
米国
その他
出所)Medistat worldwide medical market forecasts to 2017
(Espicom Business Intelligence)
新型喉頭鏡
(名古屋市立大学病院等により開発)
【環境・エネルギー産業】
次世代自動車の販売台数の将来予測
■
■
■
■
■
燃料電池電気自動車
電気自動車
プラグイン・ハイブリッド・ディーゼル車
プラグイン・ハイブリッド・ガソリン車
ディーゼル・ハイブリッド車
■
■
■
■
ガソリン・ハイブリッド車
天然ガス自動車(CNG)/LPガス自動車
ディーゼル車
ガソリン車
MIRAI(トヨタ自動車㈱提供)
(注)LDVは、乗用車・小型車 出所)Energy Technology Perspectives 2012(IEA)
7
4 施策の方向性及び展開
1
プロジェクト
Create
「だれもが新たな価値を生み出せるまち名古屋」
の実現
~新たな価値を創造する重点産業の振興・産業交流の促進~
今後国際的に成長が見込まれる成長産業の振興や企業によるイノベーションの創出、付加価値の向
上に資する産業の振興、産業立地の促進やMICEの推進などにより、多様な産業交流の場づくりを
進めていきます。
成果指標
製造業の付加価値額
産業見本市、展示会来場者数
施策1
現状値
目標値
11,518億円
(平成25年)
12,800億円
(平成32年)
242万人
(平成26年度)
287万人
(平成32年度)
成長産業の振興
■航空宇宙産業の振興
■環境・エネルギー産業の振興
○新規参入・販路拡大の支援
○設備投資の促進
○将来の航空宇宙産業を担う人材の創出・育成
○国際戦略総合特区の推進
○産学行政等の連携による研究開発の促進
○次世代自動車に関する普及啓発等
○新技術の開発を担う人材の育成
■医療・福祉・健康産業の振興
○医療介護機器・ロボットの開発普及促進
○なごやサイエンスパークBゾーンの整備
○販路開拓の支援
○医療介護機器等の開発を担う人材の育成
医療介護機器・ロボットの開発普及促進イメージ
企業・銀行
近隣市町村
新規立地
連携
行政・支援機関
大学・研究機関
研 究 会
販路開拓
企業・銀行、大学・研究機関、
病院、介護事業者、行政・支援機関 等
医療機器展示会
の開催
■セミナー・見学会等の開催 ■ニーズマッチング ■共同研究
交 流
試作開発
試作評価
製品化
普及促進
(モデル地区)
なごやサイエンスパークBゾーン
企業
参加・ニーズ提供
モニター受入、
評価・アドバイス
病院・介護事業者
医療対応型
特別養護老人ホーム
8
共同出展
病 院
市大病院
導入促進
介護事業者
常設展示・使用相談
施策2
価値づくりの促進
■次世代ロボット産業の振興
■クリエイティブ分野の積極的活用
○クリエイティブ産業の振興
○デザインによる新たな価値の創出
○ロボカップ 2017 世界大会の開催
○技術開発・人材育成の促進
■産学行政等の連携によるイノベーションの創出
○なごやサイエンスパーク事業の推進 ○知的財産活用の促進
○地域の大学、研究機関等との連携強化
デザイン・ものづくり交流事業
施策3
交流の場づくり
■産業交流拠点の形成
■産業立地の推進
○中小企業振興会館・国際展示場等の運営・整備
○産業見本市等の誘致・開催
○企業誘致の推進
○市内再投資の推進
○本社機能の進出支援
見本市・展示会がもたらす波及効果
見本市展示会の開催地域
交流促進・ネットワーク構築
プロフェッショナル
への機会提供
オピニオンリーダーと
しての高い情報発信力
参加
国内外への PR 効果
名古屋の知名度向上
国内外の
研究者・経済界 提携・商取引
来場者
来場者の出身地域
出身国の人々
研究促進
参加
企業
企業
様々な業種・消費者
観光客の増加
海外企業の進出 (バイヤー・潜在顧客)
対象テーマへの
社会的関心の向上
知識・情報の共有・蓄積
ネットワークの形成・拡充
見本市展示会
先端的技術や情報に関する
講演・セミナーを開催
新技術・新製品 PR、販路開拓
顧客情報の収集
主催者
開催
参加
出展者
交渉成立・契約発注
販路拡大や共同研究のチャンス
新規顧客・契約の獲得
出所)
「名古屋市における展示場のあり方構想懇談会」(平成 26 年度)資料より
9
2
プロジェクト
Challenge
「だれもがビジネスに挑戦できるまち名古屋」の実現
~地域に魅力と活力を生み出す中小企業の支援~
「名古屋市中小企業振興基本条例」(平成 25 年 4月施行)の基本理念を踏まえ、地域社会全体で中
小企業の振興を図るため、国・愛知県、中小企業団体、大企業、金融機関、大学等の研究機関その
他中小企業を支援する機関との連携を深め、経営基盤の強化をはじめ、新しい取り組みにチャレンジす
る中小企業を支援するとともに、小規模事業者の事情に配慮したきめ細かな支援を行っていきます。
成果指標
新事業進出等に取り組む
企業の割合
施策1
現状値
目標値
28.4%
(平成26年度)
37.0%
(平成32年度)
地域産業の担い手支援
■金融機関との連携強化
○地域の金融機関との連携体制の強化
■経営基盤の安定化支援
多様な支援機関が入居する
中小企業振興会館
○経営相談等による支援
○資金調達の円滑化支援
〇技術のワンストップ相談機能の推進
■小規模事業者の経営力強化
○課題解決のための伴走型支援
○設備投資の促進
■地域商業の活性化支援
○多様な主体との連携の支援
○事業承継の支援
施策2
名古屋市工業研究所
挑戦する意欲の増進
■競争力強化の支援
○情報発信、マッチングのための場の提供
○国内外への販路開拓支援
〇技術情報等の受発信の推進
■新事業進出等の支援
○挑戦する中小企業の創出
○ものづくり基盤技術力の高度化支援
10
名古屋挑戦型企業塾
挑戦型中小企業創出プロジェクトの事業イメージ
名古屋イノベーション挑戦塾(仮称)
中小企業
支援機関
中小企
業団体
知識・ノウハウの提供
行政・
支援機関
の連携
地域金
融機関
②開 塾
③レベルアップ
新しいアイデア
オリジナル商品
産業展示会への
共同出展
全体セミナー
コンサルティング
①募 集
周辺
自治体
⑤成長有望企業
④販路拡大
推薦
具体的に取り組むべき
課題を持ち、金融機関
や中小企業支援機関か
らの推薦を受けた企業
研究会
・成功事例研究
・デザイン活用
・情報技術
・女性ビジネス
新たな支援制度
の検討
ヒアリングやアンケー
ト調査に基づき、各
企業の取 組みに対し
て支援
・イノベーション活動
支援
・情報技術導入支援
目指すまちの実現
新たな価値
の創造
施策3
新商品・新技術の創出
チーム力を
活かした新たな
価値の創造
チャレンジ精神
の醸成
ビジネス
チャンスの
増大
次代を支える
優良企業群
の形成
新たな価値を生み出す創業・起業支援
■地域産業活性化のための創業促進
○創業の機会と場の提供
○創業期における支援の充実
○創業機運の醸成
■創業・起業支援の仕組みづくり
○女性・若者の起業支援
○ソーシャルビジネス・コミュニティ
ビジネスの担い手への支援
創業期における支援の充実(イメージ)
創業時の課題
支援の内容
経営に関する知識・
ノウハウの習得
創業に関する相談・研修
起業・事業運営に伴う
各種手続
資金調達
☆創業後の安定経営に必要な経費への
支援
経費の例:人件費、設備費、賃借料、
専門家等に支払う経費等
☆クラウドファンディングの活用支援
☆は新規施策の例
11
3
Career
「だれもがいきいきと働き輝けるまち名古屋」の実現
プロジェクト
~地域の持続的な発展につながる就労支援・産業人材の育成~
少子・高齢化が進み、近い将来、本市でも生産年齢人口の減少が見込まれる中、名古屋圏の成長
産業や地域産業が引き続き活力を維持していくためには、人材の確保・育成が重要な課題となります。
そのため、新たな就労・雇用機会を創出し、雇用のマッチングを図るとともに、多様な人材が地域
に密着した企業等でいきいきと働くことができるよう、中小企業の階層別・世代別人材育成や就労環
境整備への取り組みを推進していきます。
現状値
目標値
34.4%
(平成26年度)
39.0%
(平成32年度)
成果指標
仕事と生活のバランスが希望
どおりであると思う市民の割合
施策1
地域の活性化につながる就労支援等
■就労・雇用機会の創出
○なごやジョブマッチング事業の推進
○職業理解の増進
■多様な人材への就労支援
その他の就労支援関係機関
[若 者]なごや若者サポートステーション【厚生労働省事業】
[女 性]男女平等参画推進センター(イーブルなごや)
母子家庭等就業支援センター(ジョイナス.ナゴヤ)
○若者・女性・高齢者・障害者・
外国人等、多様な人材の活躍促進
○関係機関等と連携した就労支援の推進
[高齢者]高齢者就業支援センター
[障害者]なごや障害者就業・生活支援センターなど
[外国人]名古屋国際センター
■ワーク・ライフ・バランスの取り組み推進
○企業におけるワーク・ライフ・バランスの取り組み推進
○関係機関等と連携した取り組みの推進
なごやジョブマッチング事業の充実(イメージ)
なごやジョブマッチング事業
求職者への支援
きめ細かな
カウンセリング
中小企業への支援
職場定着
サイクル
中小企業魅力発信
(なごや就職応援ナビ)
職業紹介
(センター求人・ハローワークとの連携)
マッチング
応募支援
求人受付・
独自求人開拓
就職準備
セミナー
就職後
フォローアップ
☆
採用力
向上支援
☆
雇用環境
整備支援
☆人材育成
☆は新規施策の例
12
施策2
次世代を担う産業人材の育成・確保
■産業人材の育成
■産業人材の確保・定着
○少年少女発明クラブの運営
○将来の航空宇宙産業を担う人材の創出・育成(再掲)
○課題解決力に優れたものづくり人材の育成支援
○若手社員の育成支援
○伝統産業における若手技能者への支援を核とした
技能継承の推進
○技能職の後継者育成支援
○関係機関等と連携した取り組みの推進
○人材の確保・定着支援
○大学生等の中小企業への定着支援
本市における産業人材育成・確保支援施策
就業前
小・中学生
・身に付けるスキル 勤労観
・必要なスキル
職業観
・キャリアアップ
・啓発
・就労意欲喚起
・雇用のマッチング
少年少女発明クラブ
出前授業
科学技術体験の場の提供
職場体験
-
就業後
高校生
大学生等
未就業者
新入社員
中堅社員
職業・生き方
必要な技能・能力
就労意欲・職業能力
社会人としての基礎
能力
高度な能力・指導力
マネジメント力
インターンシップ
企業見学会
技術者・技能者育成
講座
各種セミナー
名古屋イノベーション
挑戦塾(仮称)
なごやジョブマッチン
グ事業
☆人材育成
☆定着支援
出前講座
☆雇用環境整備
☆採用力向上支援
出前講座
管理職
経営者
☆は新規施策の例
5 推進体制
本ビジョンの推進にあたっては、国・県、他都市及び各種中小企業支援機関との連携、並びに
本市の観光・都市計画をはじめとした全庁的な連携を図ります。また、政策資源を効率的・効果
的に活用し、施策の選択と集中を図ります。さらに、中小企業団体や金融機関をはじめ民間との
協働により効果的な事業実施や施策立案を行っていきます。
6 進捗管理
本ビジョンに基づく各種施策の成果を測るため、
目標値を設定して適切な進捗管理を行い、効果的
に施策を展開していきます。
指 標
目標値
立地または創業した事業所数
新規雇用者数
1,100件
44,000人
計画期間である5年間の合計
13