イ ヤ ヤ 消費契約に伴う188通信 新聞購読の長期契約や先付け契約(数年先からの契約)は慎重に ◎相談事例 事例1 父が2年前に購読契約をした新聞の配達が来月から始まる。契約時は健康だっ たが、高齢者福祉施設に入居することになり新聞購読の必要がなくなった。解 約を申し入れたら「サービス品を渡してある。拡張員にも金を払ってある。 」 と受け付けてもらえない。 事例2 1年前に取り交わした1年間の新聞購読契約に基づいて、今年の1月から購読 している。新聞購読の必要がなくなったので、今月でやめたいと販売店に申し 入れたが拒否された。 お答えします 結論 =「購読の中途解約は難しい」 新聞の訪問販売は特定商品取引に関する法律により「契約書を受け取った日から8 日以内」であればクーリング・オフをすることができ、また、威迫・不実告知等不適 切な契約や購読者の死亡・病気・入院・引越し等考慮すべき事由があった等の一定の 条件下では解約することができます。 しかし、それ以外の場合では、いったん契約すると消費者側にも契約をした責任が 生じるので、一方的に購読をやめることはできません。 この相談の中途解約の場合は、販売店との話し合いになり、解約料や契約時に受け 取った景品相当額の返金を請求される場合もあるため、契約をする時は慎重に対応す る必要があります。 ◎トラブルに遭わないために注意すべきポイント 長期間の購読や数年後の購買は契約前によく考える 「○年○月先から○年間」のような契約は、その時は大丈夫だと思っていても、事情が変わって購読でき なくなることもあります。購読するのは新聞です。景品などで強く勧誘されても不要ならきっぱり断りましょう。 もし解約ができる場合、いったん受け取った景品の返還義務については特定商品取引に関する法律に規定はあり ませんが、返還できるのであれば話合いの時に返還を申し出てみるのもよいでしょう。 大事なことは契約書面で取り交わす 「いつでもやめていい」と言われたから契約したとしても、それが書面で残っていなければ証明すること が難しくなり、言った言わないのトラブルになりがちです。後々のトラブルを避けるために大事なことは契約書面 に残し、契約書面を受け取ったら大切に保管しましょう。 契約書面の内容をよく確認する 購読期間を定めていない契約であればいつでも解約できますが、通常は3ヶ月や1年などの一定の購読 期間を定めて契約します。この契約書面に「契約期間満了時前に購読を継続する・しないの意思表示をすること」 という旨が記載されていることもあります。継続しないと申し出がなかったため引続き配達されている場合は、期 間の定めのない契約となり、いつでも解約ができますが、購読料金を日割りで精算することになります。 新聞購読契約書は小さくても正規の契約書。 一度、自宅の新聞購読契約を確認してみては いかがでしょうか。 20 広報おおの 2016.1 消費者ホットライン い や や 188 局番 なし
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