学校教育目標:「心身ともにたくましく,自ら学ぶ心豊かな児童を育成する」 大和町立小野小学校 校長室だより 平成27年9月18日(金)発行 読書で心を耕し,学力を身に付ける 9月16日(水)に『第1回全校読み聞かせデー』を開催しました。これは簡単にいえば「子供た ちに聞かせたい本を教員自身が選び,その題名を見た子供たちが好きな場所に行って聞きたい話を聞 く」というものです。 私も,第1回は読み聞かせをしなければなりません。担当者から「校 長先生もお願いします」と言われ,選んだ本は『ようかいさんはどこ?』 でした。校長室に入りきれないほどの子供たちが集まったので「すいて いる所に行った方がじっくり聞けるよ。」と,入りきれない子供たちた ちに話しました。 我が家の子育てを思い出してみると,「学びは,環境が大切」という 意識は夫婦間にありまして,「いつでもどこでも本が読みたくなるよう な環境」をつくってきたなあと思い出します。添い寝の時期には『いな いないばあ(松谷みよ子)』とか『はらぺこあおむし(エリック=カー ル)』とかの絵本を読み聞かせたり,それらたくさんの絵本を身近な所 に置いておいて,いつでも子供が見ることができるようにしていました。 それで読書好きになったかというと,それほどでもないのですが……。ただ教師をしていると「本を すらすらと読めるということが理解力を高めることになるのではないか」という経験則はあります。 ですから,「本を読む」ということはきっと学力につながっていくんだろうと考えます。 本の世界は,イメージを膨らませる楽しさもありま す。人が実感できることは何よりも体験が大切で,小 学校ではできるだけ見学や体験などの活動を重視した いと思っています。小さな頃の外遊びの経験も様々な 能力を身に付ける(危機回避能力など)ことができま す。「本物を見る・聴く」という体験もとても大切だ と思います。「展覧会を見に行く」とか「クラシック コンサートに連れて行く」とかは,高学年あたりから いかがでしょうか。 人は体験できることには限りがあります。過去や未 来に行くことはできませんし,外国にはおいそれと行 けません。本の世界は,実際には体験できないことも 想像の世界で行くことができます。 こうしてみると,読書は,読書そのものの魅力とともに様々な能力を身に付けるにも有効ではない かと考えます。理解力はもちろんのこと,想像力や表現力,語彙力など様々なメリットがありそうで す。国立青少年教育振興機構が実施した調査からは, 子供の頃に読書活動が多い大人ほど、 「未来志向」 「社会性」 「意欲・関心」 「文化的作法・教養」 「市 民性」のすべてにおいて、現在の意欲や能力が高い。 という結果が出ています。(裏面が調査結果リーフレットの一部です) 『読書の秋』です。テレビやゲーム,インターネットをお休みして,好きな飲み物とお菓子を添え て(なくてもよいのですが…(笑)),読書にいそしむ休日なんて,いかがでしょうか。 明日からの5連休,けがなく事故なく,よい休日をお過ごしください。
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